スーパー戦隊シリーズ「騎士竜戦隊リュウソウジャー」(テレビ朝日系、日曜午前9時半)が物語の終盤に向けて盛り上がりを見せる中、ファイナルライブツアーの開催も発表された。撮影が佳境を迎えたリュウソウジャーの6人、コウ/リュウソウレッドの一ノ瀬颯(いちのせ・はやて)さん、メルト/リュウソウブルー役の綱啓永(つな・けいと)さん、アスナ/リュウソウピンク役の尾碕真花(おさき・いちか)さん、トワ/リュウソウグリーン役の小原唯和(おばら・ゆいと)さん、バンバ/リュウソウブラック役の岸田タツヤさん、カナロ/リュウソウゴールド役の兵頭功海(ひょうどう・かつみ)さんに1年間の成長とその後について聞いた。
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自分自身が変わったところを聞くと、「自分の意見に自信が持てるようになった」と兵頭さん。「以前は『ちょっと変えて』と言われたら自分が全否定されたみたいに感じて、すぐネガティブに考えてしまうところが自分のだめなところだったんですけど、撮影を重ねていくうちに、メンバーと一緒にやるときも『こうしてみたい』と自分の意見に自信を持って言えるようになった」と言う。
「人間性がちょっと丸くなったような気がする」と話す尾碕さんは、「リュウソウジャーのメンバーがみんないい方たちで、相手に対して『この人はこういう気持ちで言っているのかもしれない』と考えるようになり、人との関わり方をメンバーから学びました。自分はこれから現場でどういう対応をした方が人から愛されるのかというのを学んだ1年で、人間力みたいなものを高められた気がします」と変化を実感している。
それを聞いた岸田さんも、「言い方は変だけど“試せる1年”でもあった。言われたことをやったときもあれば、やらないときもある。1年やってきて思ったのは、他人は自分より僕のことが見えているなということ」と同調した。
小原さんは「芝居の部分で最近、言われたことに対して自分が納得して、それを実行できる力というのは、少しずつついてきたのかなって」と話し、一ノ瀬さんは「僕は全部変わった。生活リズムも、毎日学校に行っていたのが毎日撮影に行くとか。生き方が全体的に変わったなと思う」と言う。
その理由を一ノ瀬さんは、「例えばスポーツや勉強はやったらできるようになる確実な方法というか、正解がありますが、演技には正解がない。それをある種“賢く”というか、ちょっと自分が思っていないふうにやってみる。演技だけに限らず人との関わり方も。バカ正直にやってきた生き方がちょっと変わったなと。少しは生き方がうまくなったかなって(笑い)」と説明する。
綱さんは、「芝居の部分も少し成長したし、見た目の部分でいうと肌ですかね。眉毛と歯と肌は変わりました(笑い)。以前はカメラ前に出たくない、人前に出たくないというか、明るいところが大嫌いというぐらい肌が荒れていて。でも今は明るいところが大好きです(笑い)」とちゃめっ気たっぷりに話すと、尾碕さんが「全部の文章の後に『(笑い)』って付けてください」と提案し、周囲を笑わせていた。
今後挑戦してみたいことを尋ねると、一ノ瀬さんは「何でもやってみたいです。俳優をやりたいと思った理由が、役を通して自分が経験し得なかった一つの人生を経験できるということ。自分とは全然違う人生を疑似体験じゃないですけど、そこで経験して自分自身も深みのある人間になりたいです」と語る。小原さんは「アクションを1年間やってきたので、小さいころから憧れていたアクション作品にチャレンジしてみたい」と目を輝かせる。
尾碕さんは「以前にもやらせていただいたことはありますが、10代のうちに、また制服を着る役をやってみたい。高校生の間に青春ものに出ることができなかったので、まだ現役の感覚があるうちにやってみたい」と言う。さらに「アスナで明るい役をやったので、シリアスな役とか真逆のキャラをやってみたい」と女優としての役の幅を広げることを目指していた。
兵頭さんは「終わるのは寂しいけど……。やりたいことがいっぱいあります。表情や仕草などで幅広く表現している俳優さんに憧れてこの業界を目指したので、『リュウソウジャー』でさせていただいた経験を、次の作品で出会う役にどれくらいつなげていけるか、通用するのか試してみたい」と意気込む。さらに、「目が悲しそうってよく言われるので、悲しい過去を背負った青年の役もやってみたい」と意欲を見せる。
綱さんは「涙を出すってすてきだなって思うので、人を泣かせる芝居をしたい。自分の芝居で誰かを泣かせられたら、役者として幸せなことだなと思うので、いつか泣かせたいです」と思いをはせていた。
岸田さんは、「『ファイト一発』のCMに出たい」と話すと、「34話で、トワが足を滑らせて落ちそうになるところをバンバが手をつかんで引き上げるシーンがあったのですが、それがあのCMに似ていると。監督に『ファイト一発』言っていいですかということで、一回撮ったんですが、審議の結果、NGになったので、やりたいという思いが(笑い)」と説明した。
最終回に向けての意気込みについて、綱さんは「ここまで見てくださってありがとうございます」と感謝し、「最終話の放送まで皆さんにすてきな『リュウソウジャー』をお届けできるように全身全霊で挑みます。最後はファイナルライブツアーで皆さんと“リュウソウ愛”を共有できたら」と意欲的に語る。
尾碕さんは「1年やるドラマとしては大河もありますけど、なかなか(ファンの方と)お別れができる作品はない。そういう意味では(ファイナルライブツアーは)私たちもうれしい。笑顔でお別れができるよう全力で頑張りたい」と真摯(しんし)に語り、「最終回が楽しみ。それに向けて自分たちの力を精いっぱい出し切れるように全力で頑張ります」と力を込める。
兵頭さんは「最終回に向けて物語もどんどん盛り上がっていきますので、最後まで応援してくれたらなと思います。ファイナルライブツアーは、皆さんに直接お会いして自分たちが感謝を伝える場所。大切に作り上げていきたい。皆さんの思い出に残るようなことができたらと思うので、力を貸してください」と呼びかけた。
小原さんは、「毎回、台本をもらうたびに予想していなかった展開だったので、どんな最終回になるかワクワクしています」と期待を口にし、「自分たちの1年間の成長をどう表現しようか考えています。Gロッソやファイナルライブツアーはリュウソウジャーの集大成、個人の成長や作品としての成長を皆さんに生で見せられるように頑張っていきたい」と強調する。すると岸田さんは、「同じです(笑い)。全部言ったよね。ただ時期的にはまずイルミネーションを楽しんでいただければ。それ以外はみんなが言ったことと同じ気持ちです」と語った。
一ノ瀬さんは「最終回に向けて、今ワクワクしながら撮影に臨ませていただいています。最後まで皆さんと一緒にワクワク、ドキドキして、素晴らしい作品をお届けできるように。皆さんの人生のページに何かメッセージを残すことができたら僕たちはうれしいです。最後まで一生懸命、頑張りますので応援していただければと思います。最後までお付き合いください。よろしくお願いいたします」とレッドらしく締めくくった。
(取材・文・撮影:遠藤政樹)
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