フレデリック:望月ミネタロウ×山川直人の新連載が「ビッグコミックオリジナル」に 移民社会で…

「ビッグコミックオリジナル」2号でスタートした「フレデリック」のカラーページ=小学館提供
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「ビッグコミックオリジナル」2号でスタートした「フレデリック」のカラーページ=小学館提供

 マンガ「バタアシ金魚」「ドラゴンヘッド」などの望月ミネタロウさん、マンガ「コーヒーもう一杯」などの山川直人さんがタッグを組んだ新連載「フレデリック」が、1月4日発売のマンガ誌「ビッグコミックオリジナル」(小学館)2号でスタートした。

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 レオ・レオニの絵本「フレデリック」からインスパイアされたマンガ。第1話は、パリに向かった日本のマンガ家と移民の女性との出会いが描かれた。

 ◇編集部のコメント

 2020年代、来るべき移民社会ニッポンに向けて。「いらっしゃいませぇ」。聞き慣れないアクセントに見上げると、外国人の店員さんと目が合った。東京の街ではこんな瞬間が多くなってきた。実習生、研修生という名で日本で働く外国人の数は年々増えている。これから迎える2020年代は「移民社会」の幕開けとなるだろう。そんな時代に「ビッグコミックオリジナル」が放つ新連載が「フレデリック」だ。

 物語の冒頭で、主人公が目にするのは、お客様が床にこぼしたドリンクを掃除する外国人アルバイトの姿。これは脚本を担当するマンガ家・山川直人氏が実際に目にした出来事で、なぜか氏の心から離れなかった。このエピソードから物語が始まっていく。マンガを描くのは「ちいさこべえ」で2017年フランス・アングレーム国際漫画祭最優秀長編賞と第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞し、国内外で才能を絶賛されている望月ミネタロウ氏。ビッグコミックオリジナルでは初連載となる。

 本作の主人公は移民大国フランスに仕事で滞在し、厳しい現実を生きる移民の女性と出会う。より良い生活、より良い明日を求めて、異国へ渡る移民たち。その市井の人々の心に光をあて、欧州の移民社会の断片から、日本の新たな時代を見つめてみたら。あなたの心には何が映るだろうか。

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