山田涼介:“キラキラ感”隠し“普通”を演じる 「記憶屋 あなたを忘れない」で真っすぐな大学生役 “消されたくない記憶”は……

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映画「記憶屋 あなたを忘れない」で主演を務める「Hey!Say!JUMP」の山田涼介さん

 人気グループ「Hey!Say!JUMP」の山田涼介さんが主演を務める映画「記憶屋 あなたを忘れない」(平川雄一朗監督)が2020年1月17日に公開される。映画は山田さん演じる主人公・遼一が人の記憶と真実をめぐって奔走する姿を描いた作品。山田さんに映画の撮影エピソードや“普通の大学生”を演じた思い、さらに作品内容に絡めて自身の“消されたくない記憶”などを聞いた。

 ◇“普通の人”演じるのは「楽しい」

 映画は累計50万部を超える織守きょうやさんの小説(角川ホラー文庫)が原作。山田さんが主人公で大学生の吉森遼一、芳根京子さんが遼一の幼なじみの河合真希を演じる。遼一は年上の恋人・澤田杏子(蓮佛美沙子さん)と幸せな日々を送っていたが、プロポーズをした翌日から連絡が取れなくなり、数日後に再会した杏子は遼一の記憶だけを失っていた。人の記憶を消せる「記憶屋」という人物がいることを知った遼一は、弁護士の高原智秋(佐々木蔵之介さん)や真希らと杏子が記憶を失った原因を探す。その先には、彼らの運命を変える真実があった……というストーリー。

 恋人が記憶を失った原因を知るために奔走する、ひたむきな遼一を演じた。遼一について「ものすごい真っすぐな男の子」と山田さん。「目の前で起こったことに、いちいちリアクションしていく。ひとつのことに集中すると、大事なことも忘れる。そういう“素直さ”のようなものを大切に演じました」と語る。こうした“素直”な部分は、遼一と共通するところでもある、と山田さんは言う。「僕も嫌なことは嫌だし、やりたいことはやりたいというタイプ。『どうしようかな』と悩めない人で、思い立ったが吉日ですぐ行動に移すんです。そこは似ているかもしれないですね」と共感する。

 山田さんといえば、近年映画では「鋼の錬金術師」や「暗殺教室」に主演するなど、マンガ原作の個性的なキャラクターを演じているイメージも強い。今作で等身大の大学生役を演じることに、どのような思いを抱いているのか。山田さんは「キャラクターものにはキャラクターものの良さがあり、普通には普通の良さがある、と思っています。演じる役は全部好き。今回、遼一を演じるうえで大切にしたのは、本当に『普通』ということ。こういう子どこにでもいるよね、という感じを、どう出していくか……。アイドルのキラキラ感のようなものをいかに隠して演じられるか、ということをすごく考えながら演じていました」と語る。
 
 “普通さ”を出すために、山田さんが重視したのは外見はもちろんだが、内面の印象だ。「変に大人っぽすぎないように。16年ぐらいこの仕事をしているので、普通の26歳に比べると、たぶん精神年齢が高いんです。だからこの(自分の)ままで演じてしまうと『いや、そんな落ち着いたやついないだろ』と思われてしまうから、自分より精神年齢をちょっと下げて、あえて子供っぽくする部分を作って。隙(すき)を作ってあげることで、親しみやすいキャラクターになると思いました」と工夫を明かす。

 そんな“普通”の遼一を演じることは「楽しいです」と笑顔をみせる。「僕がサッカー少年のまま成長したらきっとこうだったんだろうな、と。きっとこういう感じの人だと思います」と思いを馳せる。

 ◇演技パターンを自ら提案 「軸ができた気がする」

 今回の撮影では、演じる断片的なパートがどうつながるか、「台本を1回読んだだけでは理解できなかった」と山田さん。そこで、平川監督と多くの話し合いを重ねるなど密にコミュニケーションをとり撮影を進めた。「『ここはどういうふうになっていくんですか?』とか『だとしたら、もっとこうした方がよくないですか?』という提案は、撮影中は毎日していました」と明かし、「『じゃあ両パターン撮ってみる?』と実際に2パターンを撮ったシーンもありました。監督と現場で話しながら作っていったという感じです」と振り返る。

 そのように自ら監督に提案して作っていくのは「初めてかもしれない」という。「座長として立たせてもらっている身として、分からないけどとりあえずやってみよう、という中途半端な思いは持ち込みたくない映画だったので、だったらとことんやろう、と」と思いを吐露。「遠慮していたらダメなんだな、と思いました。『けんかはしたくないけど、もしけんかになっても仕方がない、だってこの映画が好きだから』と思いを優先させた方が納得いくものができる。長い付き合いのスタッフさん相手なら性格も分かっているから話せるけど、初めての相手だと普通の人は遠慮しちゃう。でもそこを遠慮しないのが山田涼介だよね、という軸ができたような気がします」と成長の実感を語る。

 ◇消されたくない記憶は…

 失われた“記憶”をめぐる今作。そこで、映画の内容にちなんで自身の記憶力について聞かれると、「記憶力は悪くないですけど、でも年を感じてきました(笑い)。せりふ覚えが悪くなってきて……」と苦笑いする山田さん。以前は台本をパラパラと見てせりふが入るほどだったといい、「1ページを2秒ぐらいずつ見て、めくってめくって、それで5~6ページなら1~2分あれば覚えられていたんですよ」と抜群の記憶力を誇っていたが、「でも、普通の人間になりました。今はまあまあかかります」と冗談めかし、おちゃめな顔ものぞかせる。

 最後に、「これだけは消されたくない記憶」を聞いてみた。すると、山田さんは迷いなく「『Hey!Say!JUMP』としての記憶」を挙げる。「僕にとっては、家族といる時間の記憶を消されるようなものなので。家族を認識できなくなるのは嫌ですね。人生の半分以上をともに過ごしているので、やっぱり、そこは消されたくないですね」と、ほほ笑みを浮かべ、メンバーへの強い思いを語ってくれた。

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