京都アニメーションが手がけるアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の劇場版「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」(石立太一監督、4月24日公開)の公式サイトで、アニメを手がける八田真一郎プロデューサーのインタビューが掲載された。
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作品始動時は想定していませんでしたが、テレビシリーズがヴァイオレット・エヴァーガーデンの生きる姿を描いてきましたし、彼女のその先の未来を描くことがこの作品の帰結点だとは思っていたので、「劇場版」ではテレビシリーズの物語を踏まえた上で、そこをしっかり描くことにしました。
「劇場版」だけをご覧いただいても、十分楽しめるものになっています。ヴァイオレット・エヴァーガーデンという女性の普段の仕事やその時々の心情を切り取り、彼女と関わる人たちやその想(おも)いはこれまでと変わらず丁寧に描かれていますので、この作品の見やすさや入りやすさは、テレビシリーズの頃から変わりません。劇場版をご覧いただいてから、彼女の生き様が気になったのであれば、テレビシリーズや原作に触れていただいて、それらを踏まえてからもう一度見ていただけたら物語により深みが出て、さらに楽しいかと思います。
テレビシリーズのヴァイオレットはどちらかというと語り部となる部分が多く、彼女が代筆の仕事で出会ったさまざまな人たちの想いを紡ぐ構成になっていました。それに対して、今回の劇場版ではヴァイオレット・エヴァーガーデンの生き様そのものにフォーカスを合わせているので、そこが大きな見どころになると思います。
そうですね。幼い頃から“武器”として育てられたヴァイオレットは元々、感情というものが分からず、ギルベルトが告げた「愛してる」が分からなくて、それがどういうものなのかを探していました。テレビシリーズではそんな彼女が多くの出会いを通して「愛してる」が少しは分かるようになるまでを描いていましたが、劇場版はまさにその「愛してる」をベースにした展開になっています。ヴァイオレットがどんな形で「愛してる」を実感するのか? そこをぜひ見届けてほしいですね。
「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」はテレビシリーズから始まったこの作品のフィナーレとなるものです。スタッフが精いっぱいの想いを込めて作り、石立監督も脚本の吉田玲子さんもこれ以上は描けない、というところまで極めています。ヴァイオレットという女性の生涯を一緒に温かく見守っていただけるとうれしいです。この作品を見ていただいたファンの皆さんと気持ちを共有して、その想いを未来につないでいけたらと強く望んでいます。ありがとうございました。
同作は、「第5回京都アニメーション大賞」の大賞を受賞した暁佳奈さんのライトノベルが原作。かつて軍人として戦ったヴァイオレット・エヴァーガーデンが、依頼者の思いをくみ取って言葉にする自動手記人形となり、さまざまな依頼者のさまざまな感情に触れ、人の心を理解していく……というストーリー。テレビアニメが2018年1~4月に放送された。キャラクターデザインの高瀬亜貴子さんの描き下ろしB2ポスターの特典付きムビチケが2月14日から販売されている。
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