機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ:スタッフ、声優の起用理由 富野由悠季総監督の反応は…

「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」のイメージビジュアル(C)創通・サンライズ
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「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」のイメージビジュアル(C)創通・サンライズ

 人気アニメ「ガンダム」シリーズの劇場版アニメ「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」(村瀬修功監督、7月23日公開)の無観客のファンイベントが3月24日、東京都内で開催された。「閃光のハサウェイ」は、1989~90年に富野由悠季さんが発表した小説が原作で、サンライズの小形尚弘プロデューサーは「2020年ということで、あれから30年たっている。今回、『ハサウェイ』を映像化するには、今まで『ハサウェイ』を好きだった人たちにも喜んでもらえるものにしますが、これから作ったものが20、30年と愛していただかなければならない。次の世代がちゃんと見られるようなフィルムにしなきゃいけない」と語った。

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 アニメは「虐殺器官」の村瀬さんが監督を務める。小形プロデューサーは「実際、富野総監督がそのまま監督をやっていたらいろいろ違ったのかもしれないですけど、富野総監督自身、今は新しいものを作りたいという気持ちが大きいので。過去自分がやった作品をもう一度やるというのは、あまり今の富野総監督の中にはないかな? 村瀬監督にしたのは、『ユニコーン(機動戦士ガンダムUC)』の時に作画をやっていただいて、映像的な部分が素晴らしい。村瀬さんの映像感覚で『ハサウェイ』をフィルム化したいなと思ったのが一番大きいですね。村瀬さんはどちらかというと実写方向のアプローチを、演出をしていくタイプ。リアル方向に振ったキャラクターデザインしてもらっています」と話した。

 小野賢章さんが主人公のハサウェイ・ノア、上田麗奈さんが謎の少女ギギ・アンダルシア、諏訪部順一さんが地球連邦軍のケネス・スレッグをそれぞれ演じることも発表された。小形プロデューサーは起用理由を「今のキャラクターたちの等身大の年齢に近いお芝居、生っぽいお芝居がほしいということで選びました」と説明した。

 また「富野総監督に最初に『ハサウェイやらせてください』と言いに行ったのですが、その時は『いいよ』みたいな感じで、結構すんなりいくと思っていたのですが……。翌日 『村瀬監督でいきたいと思っています』と伝えると、富野総監督は、村瀬さんをアニメーターとして非常に認めていたのですけど、『これはやっちゃいけないよ』というメモをいただき、『これを見なさい!』という三角関係の映画を教えていただきました。『参考にして作れば元が面白いから大丈夫』と言ったんですけど、予告を見て怒っていました(笑い)」と明かした。

 「閃光のハサウェイ」は、1989~90年に富野由悠季さんが発表した小説が原作。宇宙世紀0105年を舞台に、第二次ネオ・ジオン戦争で苦い別離を経験したブライト・ノアの息子ハサウェイが新型モビルスーツ・Ξ(クスィー)ガンダムを駆って、地球連邦政府に反旗を翻す姿を描く。3部作。

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