女優の松岡茉優さんが3月25日、東京都内で行われた映画「劇場」(行定勲監督、4月17日公開)の完成記念イベントに、主人公・永田役を演じる山崎賢人さんらと登場。同作で、永田と生活をともにする沙希を演じる松岡さんは、山崎さんが「絶対に見てほしいシーン」として永田と沙希が自転車で2人乗りするシーンを挙げると、「(台本の)4ページぐらい、ずっと永田君のせりふだったんです、私が合いの手を入れることもなく。そして私を(後ろに)乗せて、さらに長回し、1本撮り」と興奮ぎみに説明。さらに「一回も(せりふを)かまないんですよ、あの4ページぐらいを」と明かし、NGを出さなかったことに「信じられなくないですか?」と感嘆した様子で語っていた。
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山崎さんは「もっと短いシーンは(せりふを)かむのに」と苦笑しながらコメント。永田役について「初めて原作を読ませていただいたとき、『絶対、永田をやりたい』と思った。永田の人間としてのだめさ、弱さ、愚かさが魅力的で、共感できるなと思って演じていました」と思いを明かした。
松岡さんも「台本を読んで『言いたいな』というせりふがたくさんあったし、『分かるなー』と思っていました。今まで恋をしたことがある人、大事な人がいたことがある人、今まさにいる人、誰かを思ったことがある人には必ず響く作品になっていると思います」と手応えを語っていた。
完成記念イベントには寛 一 郎さん、行定監督、原作者でお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんも出席した。
映画は、演劇の世界で夢を追う主人公・永田(山崎さん)と、彼に恋をして必死に支えようとする沙希(松岡さん)の、生涯忘れることができない恋を描いた物語。中学からの友人と作り上げた劇団「おろか」で脚本家兼演出家を担う永田。しかし、劇団は上演ごとに酷評され、解散状態となっていた。ある日、永田は街で女優になる夢を抱いて上京した学生・沙希と出会う。いつしか恋に落ち、一緒に暮らし始めた2人だが、永田は理想と現実のはざまを埋めるようにますます演劇に没頭していき……というストーリー。
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