わたなべまさこ:91歳マンガ家が新作「秘密-ひめごと-」週刊連載 デビュー67年で「心から感謝」

わたなべまさこさんの新連載「秘密-ひめごと-」のカラーカット(C)わたなべまさこ/集英社
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わたなべまさこさんの新連載「秘密-ひめごと-」のカラーカット(C)わたなべまさこ/集英社

 「ガラスの城」「聖ロザリンド」や「悪女シリーズ」などで知られ、今年で91歳を迎えるマンガ家のわたなべまさこさんが、集英社のマンガアプリ「マンガMee」で完全新作「秘密-ひめごと-」の週刊連載をスタートした。デビュー67年というわたなべさんは、「マンガを描くことが、つらいと思ったことは一度もないんです。不思議でしょ」と話し、「こんな人生を与えてくださった神様、佛様に、そしてファンの方々に、心から感謝しています」と語っている。

 わたなべさんは、1929年生まれ。1952年に少女マンガ家としてデビュー。1971年に「ガラスの城」で、第16回小学館漫画賞を受賞した。1980年代以降は、レディースコミック誌に活動の場を移し、「悪女シリーズ」やテレビドラマ化された「独りまつり」など、愛憎ミステリーの名作を描いた。2002年に、第31回日本漫画家協会賞の文部科学大臣賞を受賞。2006年には、女性マンガ家としては初めて旭日小綬章を受勲。現在は、日本漫画家協会理事を務める。

 新作は、結婚して白金台のマンションに暮らしていた美也(みや)の幸せな日常が、中学の同級生・糸子(いとこ)と再会したことをきっかけに崩壊していく……という展開。人間の欲と業が描かれる。

 ◇わたなべまさこさんのコメント全文

 この度、長いページのお仕事をいただいて、毎日、机の前に座るのが、本当にうれしく、アシスタントたちの助けを借りて「秘密-ひめごと-」を無事に、仕上げることができました。この作品を作るにあたって、生まれついての悪女を描いてみたかった。人の倖せを見ると、破壊せずにはいられない哀(かな)しい性(さが)の女。でも、描き進めるうちに、糸子の心の傷を思うと、悪女にしきれなかったことが、かえってよかったかな、とホッとしています。皆様が、喜んでくださると、いいのですけれど……。

 私が、マンガを描き始めた時、生まれた息子がもう67歳のオジン……。したがって、私もマンガ家生活67年のオバンになりました。振り返れば、山あり谷ありの年月でしたが、マンガを描くことが、つらいと思ったことは一度もないんです。不思議でしょ。ねえ、私って欲張りなのでしょうか? 描きたいマンガのストーリーが、まだスケッチブックに何冊もたまっているのです。一つの作品を作り上げていくことの、至上の楽しさ。一生をマンガに、携わって生きていけることの幸せ。

 こんな人生を与えてくださった神様、佛様に、そしてファンの方々に、心から感謝しています。

 ◇「マンガMee」の今井孝昭編集長のコメント

 わたなべ先生は亡くなられた手塚治虫先生と、ほぼ同世代の生まれです。私が入社するずっと前から、今日まで第一線でご活躍されてきました。今回原稿をお願いするにあたり、毎週更新のマンガアプリなので、無理を承知で週刊連載をお願いしました。先生ご自身はスマートフォンを利用していませんが、アプリやマンガMeeの作品購読の仕組みを説明させていただくと、すぐにご理解いただけました。

 アプリに適した内容ということで、今回先生からは二つの作品案をいただきました。その1本が、今回の「秘密-ひめごと-」という作品です。業を背負って生まれてきた人間と、業とは一見無縁にある人間が、恐ろしくも哀しい感情の糸で結ばれ、悲劇を生み出していく物語です。ぜひ最後までお楽しみください!

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