太陽の子:柳楽優弥、有村架純、三浦春馬出演ドラマ 7月11日にBS8Kで先行放送

国際共同制作特集ドラマ「太陽の子」に出演する柳楽優弥さん(C)NHK
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国際共同制作特集ドラマ「太陽の子」に出演する柳楽優弥さん(C)NHK

 俳優の柳楽優弥さん、三浦春馬さん、女優の有村架純さんが出演する国際共同制作特集ドラマ太陽の子」が、7月11日午後3時からNHK・BS8Kで先行放送されることが5月28日、分かった。

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 ドラマは史実を基に描く若者たちの戦争の悲劇の物語。第二次世界大戦末期、京都大学の物理学研究室に海軍から下された密命は、核分裂のエネルギーを使った新型爆弾を作ること。日本を救うため研究を進める一方で、科学者として兵器開発を進めるべきなのか苦悩する研究者たち。研究好きの石村修(柳楽さん)は、純粋に実験に取り組もうとするが、時代の波に翻弄(ほんろう)されていく。弟の裕之(三浦さん)もまた、戦争の真実に向き合わざるを得ない。そして、兄弟がひそかに思いを寄せる朝倉世津(有村さん)は未来を語ろうとするが……というストーリー。

 8月15日午後7時半からNHK総合、BS8K、BS4Kで放送。テレビドラマ版とは違う視点で描く国際共同制作映画「太陽の子」(公開日未定)も製作される。

 ◇作・演出の黒崎博さんのコメント

 一冊の古い日記を手にしたことが、始まりでした。

 そこには科学に情熱を注ぎ、青春を燃焼させる若い研究者の日常が書かれていました。原子物理学という新しい学問へのじりじりするような憧れと、一方でそれを兵器に転用することへの疑問。その姿は知らない誰かではなく、私たちと同じように生き方を探し続ける等身大の若者として迫り、僕は心を揺さぶられました。どうしてもその青春の形を物語にしたくなり、シナリオを書きました。

 テーマに強く共鳴してくれた人々によって、この物語は作られました。海外からも大勢のスタッフが参加しています。国籍に関係なくたくさん議論し、考えました。

 柳楽優弥さんは日本海に飛び込み、比叡山を駆けずり回って演じてくれました。キャスト・スタッフと合宿しながら撮り進めた「格闘の記録」が一人でも多くの方に届くことを願っています。

 ◇制作統括の土屋勝裕さんのコメント

 太平洋戦争の末期に日本でも原子爆弾を開発しようとしていた科学者たちがいた。

 その事実に向きあい、科学と戦争というテーマに真正面から挑む作品を、8Kという最新の映像技術を使って作り上げました。京都帝国大学のほこりっぽい研究室で、汗を垂らしながら物理の複雑な方程式と格闘する若者たちの姿が、まるでその場にいるかのようにリアルに迫ってきます。物資が不足するなかで必死にかき集めた黄色いウラン、原子が崩壊するときにみせる青緑色の光、色のなくなった原爆投下後の広島の焼け野原、今までに見たことのない映像が、当時にタイムスリップしたかのように、ドラマの空間へと見るものを引きずり込みます。

 重く苦しいドラマですが、どんな時代でも精いっぱいに生きようとしている人がいる、その姿を最新の8K映像で目撃していただきたいと思います。

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