名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
一迅社文庫アイリス(一迅社)のライトノベルが原作のテレビアニメ「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(はめふら)」で、主人公・カタリナの声優を務める内田真礼さん。同作は、6月20日に最終回を迎え、人気を受けて第2期が制作されることになった。「はめふら」の見どころの一つが、カタリナ脳内会議だ。5人の人格のカタリナが会議を繰り広げる……というシーンで、内田さんが一人五役に挑戦。内田さんの熱演が「これぞプロの技」「すごすぎる!」と話題になった。内田さんに「はめふら」への思い、脳内会議の裏側について聞いた。
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「はめふら」は、山口悟さん作、ひだかなみさんイラストのライトノベル。主人公が、乙女ゲームの悪役令嬢カタリナに転生してしまい、“破滅エンド”を回避するために奔走する姿を描いている。
カタリナと同じくゲーム好きの内田さん。カタリナのようにゲームの世界に入ることを夢見たことがあったという。
「ゲームの世界に入る妄想をしていましたね。そもそも、ゲームのキャラクターになったり、ゲームの世界に入りたくて声優を目指したんです。バトルゲームの世界に入って、戦いたいと思って! 子供の頃、バトルゲームに憧れて、空手を習おうとしたりもしました(笑い)。『はめふら』は夢のシチュエーションですよ!」
カタリナが入るのは、女性がメインターゲットの乙女ゲームの世界。乙女ゲームの世界がメタな視点で描かれている。
「どこかで聞いたことのあるようなせりふがあったり、それ!それ!ってなるんですよね。第三者視点で描かれるのが、新鮮で面白いです。ほかの方々が演じている姿を見るのも面白かったです。乙女ゲームの収録ってこういう感じなんだ……って(笑い)」
乙女ゲームが題材ではあるが、男性ファンも多い。キャラクターも魅力的で、内田さんもすっかりとりこになっているという。
「最初、タイトルを聞いて、どんな作品なの!? 一筋縄ではいかないんだろうな……と思っていました。ブラックな作品なのかな?とも勝手に思っていたのですが、全然違うんですよね。カタリナが前向きですし、スカッとして心地いいんです。原作を読めば読むほどカタリナが好きになりました。キャラもみんなステキですよね。最初、ジオルドにピンときていなかったんですけど、アニメが始まると好きになったり。マリアも好きですね。あんなヒロインがいたら好きになってしまいます。キラキラしている!」
カタリナはとにかくよくしゃべる。説明ぜりふも多く、内田さんはしゃべりっぱなしだ。内田さんは数々のアニメに出演してきたが、「はめふら」ほどせりふ量が多い作品は、これまでなかったという。
「第1、2話が特にせりふが多かったですね。それにせりふが早いんです。巻いて巻いてしゃべっています。試されているようで、すごく楽しかったです。大変でしたが、謎の集中力とやってやるぞ!という気持ちで乗り切りました。汗だくでした。アフレコの際におにぎりを作って持っていって、おいしく食べていました。おなかがすくアフレコでしたね(笑い)。皆さんに『お疲れさま!』『今日も大変ね!』って声をかけていただいたりもして。みんな、優しいんです」
「はめふら」で話題になっているのがカタリナ脳内会議だ。カタリナ・クラエス(議長)、カタリナ・クラエス(弱気)、カナリナ・クラエス(強気)、カナリナ・クラエス(真面目)、カタリナ・クラエス(ハッピー)の5人の人格のカタリナ(カタリナファイブ)が脳内で会議をするシーンで、毎回のように登場する。内田さんが一人五役に登場しており、SNSでは「すごすぎる!」などとその“技”に驚きの声も見られる。一人五役の裏側とは……。
「今までも二面性のあるキャラで声を変えることはありましが、5人はなかったです。最初は、自分で全部やるとは思っていなかったので、え!?ってびっくりしました。真面目、議長、次は弱気……と2回に分けて録(と)ることが多いのですが、誰をやっただろう?って、頭の中が混乱したり(笑い)。それぞれのキャラクターの雰囲気、テンポも違うので、バランス感を大事にしています。難しいのは、真面目ですね。一番説明が多いですし。けど、それぞれのキャラクターのことがイメージできるようになってきてからは、体に染みついてきて、すんなり切り替えることができるようになりました。
インタビュー当日は、PVのために、脳内会議を収録していた。この日は、分けて録らずに一発録りで内田さんが一人五役を演じていた。過去には、アニメの公式ツイッター用に約30本の脳内会議を収録したこともあり、その際は3時間の収録を予定だったが、1時間程度で終わったというから驚きだ。内田さんは「大変だけど、楽しいんですよね」と笑顔で話す。
「一気に録る時は、スイッチが入り、とにかく集中します。なかなかできない経験ですし、すごく楽しいんです。けど、歌え!って言われたら大変かも? 5人かあ……(笑い)。これ以上増えたら、どうなるでしょうね? 熱血とかも、やってみたい!」
脳内会議が実現したのは、内田さんの“一流の技”と「やってみたい!」というポジティブな姿勢があったからこそだろう。内田さんの原動力とは?
「負けたくないんですよね。『やれます!』とチャレンジしたくなるんです。できないことが可能になり、できた時はうれしいです。成長を止めるのもイヤ。現状維持ではなく、どんどんチャレンジしていきたいんです。『はめふら』は、いろいろチャレンジさせていただけて、すごく大切な作品になりました」
「はめふら」は第2期の制作も発表された。内田さんは「第1期は、カタリナのことを大好きになれるすごく幸せな作品になったと思います。このテンションで第2期に進めるのはすごく幸せです。第2期は私も楽しみです。どうなるんだろ!?」と喜ぶ。
第2期も内田さんのさらなるチャレンジに期待したい。
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