わたしの宝物
第6話 生まれ変わったら本当の親子になれるかな・・・
11月21日(木)放送分
ドラマ「MIU404(ミュウ ヨンマルヨン)」(TBS系、金曜午後10時)に、綾野剛さんとともにダブル主演する星野源さん。先日まで特別編が放送されたドラマ「逃げるは恥だが役に立つ(逃げ恥)」(TBS系)では、恋愛経験のない独身サラリーマン・津崎平匡を演じた星野さんが一転、ゴミ箱を思いきり蹴飛ばしたり、大声で「お前ふざけんなよ!」と激情にかられる姿も見せる刑事、志摩一未(しま・かずみ)を演じており、そのギャップが視聴者の注目を集めている。ドラマを手がける新井順子プロデューサーに、星野さんの起用理由や狙い、役者としての魅力を聞いた。
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「MIU404」は、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」「アンナチュラル」(ともにTBS系)などで知られる野木亜紀子さんが脚本を手がけるオリジナルドラマ。警察内部で“何でも屋”とやゆされながらも、犯人逮捕にすべてを懸ける初動捜査のプロフェッショナルであるという架空の設定の臨時部隊「第4機動捜査隊」が、24時間というタイムリミットの中で事件解決を目指す、1話完結の刑事ドラマ。
綾野さんは機動力と運動神経はピカイチだが機捜経験がなく、刑事の常識にも欠ける伊吹、星野さんは観察眼と社交力にたけているものの、自分も他人も信用しない理性的な刑事、志摩を演じる。タイトルの「MIU」は、「Mobile Investigative Unit(機動捜査隊)」の頭文字で、「404」は綾野さんと星野さんが演じる機動捜査隊員の2人を指すコールサインだ。
脚本作りの前に、綾野さんと星野さんに会い、二人の人柄をキャラクターに反映したという新井さん。「一方的にキャラクターを作るんじゃなく、この人がやるからこそのキャラクターをどう作ろうか」と考え、伊吹と志摩が誕生した。
星野さんの印象について、「ミュージックビデオ(MV)を見たり、『逃げ恥』ももちろん見まして、優しく、柔らかくて、癒やされる、みたいなイメージだった」と話した新井さん。脚本の野木さんとも、「もうちょっと(パブリックイメージとは)ちがう源さんにしたいよね」などと話していたといい、「無骨(ぶこつ)まではいかないんですけど、ちょっと男っぽいというか、荒々しい部分もある。『星野源らしくない』みたいなところを狙っています」とこだわりを明かす。
星野さん演じる志摩は、以前は捜査一課にいたが、ある事情から異動。運転免許試験場を経て所轄にいたところを、4機捜の設立とともに隊長の桔梗ゆづる(麻生久美子さん)に呼び戻された。機捜経験もあり、桔梗や、ベテラン隊員の陣馬耕平(橋本じゅんさん)からの信頼は厚いが、自分も他人も信用しない。観察眼と社交力に長け、常に先回り思考で道理を見極めようとするものの、伊吹には振り回され……という役どころ。
ドラマが始まる前に、星野さんは「とっても刑事に向いていて、すごく優秀な男。ぱっと見、だらっとしているし、言葉遣いも『ふざけんな』みたいなこととかもずっと言っているような役柄で。あんまり熱血って感じでもないし、人に対して熱く語るようなところはないと見せかけておきながら、捜査では急にものすごく熱くなったり、すごい推理を発揮したりする」と説明。
「その中でも闇というか、憂いをずっと背負っているようなところがあって、『なぜこんなに悲しい顔をするんだろうか』ともしかしたら最初思う人はいるかもしれないんですけど、だんだん明らかになっていく。ぜひそこを見ていただきたいです!」と話していた。
新井さんも、「(志摩は)優しい部分もあるし、秘めた思いもあったり、いろいろ抱えている裏側があって、それがじょじょにわかってくる。背負っている過去がありながらも、暗いわけではなくて、それでも生きていくしかないみたいな……」と説明する。
SNSでは、「MIUと逃げ恥の星野源さんのギャップにドキッとする」「ギャップに悶絶(もんぜつ)しそう」「クールな星野源がまたいい」などのコメントが並んだ。“今まで見たことない星野源”に注目が集まっている。
2017年10月期放送の「コウノドリ」(同局系)では、正反対の性格ながら、心から信頼し合う産婦人科医役を優しく演じた綾野さんと星野さん。約2年半ぶりとなった綾野さんとの共演について、星野さんは「『コウノドリ』のときは、(星野さんは)ほとんどしゃべらない役でしたし、剛くんも基本的に優しい役でした」と振り返り、「今回は二人とも対照的な役で、会話が多い。会話の芝居がたくさんできるというのは、すごく楽しい。ここまで振り幅が違うところに二人で行っているというのは、見てくださる方々も楽しんでもらえるんじゃないかな」と話していた。
視聴者からは、「星野源と綾野剛がいちゃいちゃ仲良くしててほっこりした」「綾野剛と星野源いいコンビ」「2人のコンビがとっても良い感じ」などの声もあがるなど支持を集めており、狙い通りとなったのではないだろうか。
そんな星野さんの役者としての魅力を聞いてみると、新井さんは「(MIU404では)ツッコミはするけど、自らぺらぺらしゃべったりせず、(セリフのない)『……』が多いのですが、『あ、今、気持ちが動いたんだな』という顔がうまい」と話す。また、「(志摩は)ほのかな恋をしているんです」と明かしながら、「“密かに秘めた思い”というのが出てくるのですが、その顔がすごくいいです(笑い)」とアピールする。
星野さん自身も「演じていて充実していて楽しい」と語る志摩役。今後の物語の行方はもちろん、星野さんが作る志摩ワールドも楽しみたい。
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