TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが毎月のTSUTAYAでのソフト販売ランキングを基に市場の動向を振り返る。
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2020年の6月の売り上げは、前年とくらべると1.5倍でしたが、ここ数年で見ると例年並みという印象でした。ソフト部門のトップは引き続き「あつまれ どうぶつの森(あつ森)」(NS、任天堂)。好調な売り上げをキープしています。
続いたのが「The Last of Us Part II」(PS4、SIE)。初動中心とはなりましたが、素晴らしいヒットとなりました。前作が7年前のタイトルということもあって、リマスター版の「The Last of Us Remastered」(同)を新作のコーナーでアピールしたことも奏功したと考えています。
ピックアップしたいのが3位の「世界のアソビ大全51」(NS)。購入者の10人中4人があつ森プレーヤーというのが特徴で、重複するプレーヤーの人数は、普通は10人に1、2人で、3人いると「多いな」という印象なので、約4割というのはすごい比率です。オンライン対戦ができるので、あつ森で作り上げたコミュニティーで、あつ森の合間に遊ぶという用途なのかもしれませんね。実際こういうテーブルゲームのタイトルとしては珍しく、ファミリー層ではなく、20代男女を中心としたゲーマー層からの引き合いが強いですね。個人的には往年の名作シミュレーションの完全新作「ブリガンダイン ルーナジア戦記」(NS、ハピネット)のスマッシュヒットが気になりました。コアゲーマーを中心によく売れて結果的に大欠品しましたね。
追加コンテンツにあたるのでランキングからは除外していますが、特筆すべきなのは、「ポケットモンスター ソード・シールド」(NS、任天堂)のエキスパンションパス「鎧の孤島・冠の雪原」の大ヒットです。追加コンテンツとしては、「Splatoon2」(同)、「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」(同)などを抜いて過去最高を記録。つられる形で「ポケットモンスター ソード・シールド」のソフト自体も再び売れてきています。
7月の新作では「ゴースト・オブ・ツシマ」(PS4、SIE)、「ペーパーマリオ オリガミキング」(NS、任天堂)あたりに注目。「eBASEBALLパワフルプロ野球2020」(NS・PS4、コナミデジタルエンタテインメント)は、値段が安いスイッチ版がよく売れそう。発売日の関係で2日間だけの集計になりますが、「機動戦士ガンダム EXTREME VS. マキシブーストON」(PS4、バンダイナムコエンターテインメント)もランキングをにぎわせてくれそうです。
1位 あつまれ どうぶつの森(NS)
2位 The Last of Us Part II(PS4)
3位 世界のアソビ大全51(NS)
4位 リングフィット アドベンチャー(NS)
5位 The Last of Us Remastered(PS4)
6位 Xenoblade Definitive Edition(NS)
7位 Splatoon2(NS)
8位 Minecraft(NS)
9位 マリオカート8 デラックス(NS)
10位 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL(NS)
11位 ポケットモンスター ソード(NS)
12位 レムナント:フロム・ジ・アッシュ(PS4)
13位 ファイナルファンタジー7 リメイク(PS4)
14位 ブリガンダイン ルーナジア戦記(NS)
15位 脳を鍛える大人のNintendo Switchトレーニング(NS)
16位 ポケットモンスター シールド(NS)
17位 スーパー マリオパーティ(NS)
18位 九龍妖魔學園紀 ORIGIN OF ADVENT(NS)
19位 ルイージマンション3(NS)
20位 スーパーマリオメーカー2(NS)
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