テレビ試写室:「妖怪シェアハウス」 “コメディエンヌ”小芝風花の本領発揮 眼帯姿の松本まりかの“怪演”も注目

連続ドラマ「妖怪シェアハウス」の場面写真=テレビ朝日提供
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連続ドラマ「妖怪シェアハウス」の場面写真=テレビ朝日提供

 ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組を放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は、8月1日午後11時15分にスタートする女優の小芝風花さん主演の連続ドラマ「妖怪シェアハウス」だ。

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 ドラマは、「ケイゾク」「SPEC」シリーズなどを手掛けた西荻弓絵さん、「世にも奇妙な物語」シリーズなどで知られるブラジリィー・アン・山田さんらが脚本を担当するオリジナル作品。ダメ彼氏にだまされ、妖怪たちが生活するシェアハウスにたどり着いた目黒澪(小芝さん)が、おせっかいな妖怪たちに助けられながら、成長していく姿を描く。

 初回は、健太郎(柾木玲弥さん)のせいで借金を背負った澪が借金取りに追われる。健太郎に助けを求めて部屋へ向かったが、そこには他の女性の姿があった。実は二股をかけられ、自分が2番目だったと知る。健太郎のせいで会社をクビになり、借金を背負い、家も追い出された澪は、失意のなか道端で倒れてしまう。伊和(松本まりかさん)という女性に助けられて空き部屋で寝かせてもらったが、夜中に目覚め、居間をのぞくと、そこには妖怪たちの姿が……というストーリー。

 2019年の連続ドラマ「トクサツガガガ」(NHK)での隠れ特撮オタク役などコメディエンヌとして評判の高い小芝さんは、今作でもその本領を発揮。ボロボロになりながらも、妖怪とともに生活することで成長する主人公・澪をキュートかつコミカルに熱演している。

 物語中盤では、妖怪たちと共に過ごす澪が、自分でも気付かないうちに妖怪化するといい、初回でも“怨霊(おんりょう)メーク”姿で登場する。

 一癖も二癖もある妖怪たちは、松本さんが「四谷怪談」のお岩さん、毎熊克哉さんが酒呑童子、池谷のぶえさんが座敷童子、大倉孝二さんがぬらりひょんを演じている。妖怪が現代に生きているという、なかなかシュールな設定だが、実力派の俳優陣が演じる妖怪たちの軽妙な掛け合いには思わず声を出して笑ってしまった。

 同枠で7月まで放送された連続ドラマ「M 愛すべき人がいて」(テレビ朝日系/ABEMA)では、田中みな実さんが眼帯姿の秘書を演じたことでも話題となったが、今作では松本さんが眼帯を着用。初回はお岩さんにスポットが当たっており、松本さんの怪演ぶりにも注目してもらいたい。

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