特撮ドラマ「ウルトラマンタイガ」(テレビ東京系)の劇場版「劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス」(市野龍一監督)が、8月7日に公開された。ウルトラマンタイガに変身する主人公・工藤ヒロユキを演じるのが、同作が本格的な俳優デビュー作となった24歳の井上祐貴さん。井上さんは、劇場版でタイガの父であるウルトラマンタロウが息子を守る姿を「めちゃくちゃ格好いい」と感じたといい、「この作品で守る気持ちを伝えたい。自分も守る男になりたい」と語る。作品への思いを聞いた。
あなたにオススメ
来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹” 朝ドラヒロインまで手が届くか
「ウルトラマンタイガ」は、民間の警備組織E.G.I.S.(イージス)で平和のために働くヒロユキが、ウルトラマンタイガ、タイタス、フーマの複数ヒーローに変身し、活躍する。声優の寺島拓篤さんがタイガの声を担当。テレビシリーズが2019年7~12月に放送された。
劇場版は、ヒロユキが何者かに狙われ、新世代のウルトラマン“ニュージェネレーションヒーローズ”がヒロユキを救うべく集結。しかし、父タロウが敵の手により“闇落ち”してしまい、タイガに襲いかかる。2013年にスタートした「ウルトラマンギンガ」から「ウルトラマンタイガ」まで約7年にわたり続いている新世代のウルトラマンシリーズの“クライマックス”が描かれる。
井上さんは、子供の頃、2001~02年放送の「ウルトラマンコスモス」を夢中になって見ていたといい、「子供の頃に、ショーやイベントに行って、コスモスに抱っこされたり、ハグをされている写真が残っています。コスモスの青いビジュアルが好きでハマっていて、憧れていました」と話す。
「ウルトラマンタイガ」の出演が決まった時は「素直にうれしかったのと同時にプレッシャーも感じました。やってやるぞ!という気持ちでした」と振り返る。
「お芝居をがっつりやらせていただくのが初めてだったので、『キャラクターを作るとは何だ?』というところから始まりました。工藤ヒロユキは、イージスに新入社員として入って、僕はこの業界にほぼ新人として入った。監督に『同じような目線でやっていれば、次第にヒロユキと一緒に成長できるよ』と言われて、そこで初めてちょっと肩の荷が軽くなったといいますか。その言葉を信じて、ヒロユキを演じてきました」
特撮は、CGなどで合成するシーンも多く、映像がない状態で演じることも多かったため、リアクションの演技に苦労したという。映像に声を吹き込むアフレコでは、ヒロユキの相棒であるタイガを演じる寺島さんとのやりとりが助けになった。
「アフレコの時は、基本的に寺島さんが先にやられていて、僕がその後にアフレコ開始というスケジュールが多かったので、寺島さんの声入れを見ることができたんです。アフレコを終えた寺島さんが『今からやると思うけど、あのシーンはちょっと強めにいったから、そういうつもりでやってもらえたら』と言ってくださって。それが僕の中ではうれしくて、やりやすかったです」
イベントで寺島さんと共演した時、「あのシーンはよかったね」と言われたこともあったといい、「テンションが上がりました。だって、タイガと話している感覚なんですよ。声がタイガなので(笑い)。『よかったよ』とタイガに言われているみたいでした」と笑顔を見せる。
さらに、タイガのスーツアクターを務める岩田栄慶さん、寺島さん、井上さんという3人で話す機会もあったという。
「テレビシリーズでタイガが闇落ちするシーンがあったのですが、一番大変なのは、声が出せない中の人なんです。岩田さんが、声を出さずに闇落ちしているようにタイガを見せるのが難しかったと言っていて、寺島さんは『そういう芝居をしているから声が入れやすかった』という話をしていました。一緒に作り上げているんだなと実感しましたね」
劇場版は、ニュージェネレーションヒーローズ(ウルトラマンギンガ、ビクトリー、エックス、オーブ、ジード、ロッソ、ブル、グリージョ、タイガ、タイタス、フーマ)が集結するのも見どころだ。撮影では、ヒーローを演じてきた先輩たちと共演し、「心強いの前に、ちょっと浮き足立っていました。すごい空間だなと。そんな空間に僕が入らせてもらえるのはうれしかった」と井上さん。撮影現場では、変身シーンの話題で盛り上がったという。
「どの作品も変身シーンがすごく難しいんです。体の角度とか、変身のアイテムの見え方とかが難しくて、そこは皆さん共感してくださいました。みんなで話していて、『あの変身、めちゃくちゃ大変だったんじゃないですか?』という質問が出ることもありました。僕の変身シーンは、歴代の先輩方に比べてシンプルなので、『いや、お前、簡単だろ』と言われたり(笑い)。それが一番盛り上がりましたね」
劇場版では、父タロウと息子タイガの親子の絆も描かれる。“最大の敵”邪神魔獣グリムドとの戦いでウルトラマンたちがピンチに陥った時、息子を守ろうとするタロウの姿に、井上さんは心打たれたという。
「タロウからすると、タイガを含めてニュージェネのみんなが息子みたいなものなんです。息子たちを守ろうとするタロウがどうしても頭から離れなくて、めちゃくちゃ格好いいんですよね。僕もそういう守る男になりたいというか。どれだけきつくても守るんだという精神が前面に出ていて、劇場版を見る子供たちにも仲間を守る気持ちを伝えたいです」
劇場版は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、予定していた3月6日の公開を延期した。井上さんは公開延期が発表されたことを「悔しかった」と話す。
「テレビシリーズの放送が2019年12月に終わって、劇場版が3月に公開されるという、通例を壊してしまうこともそうですし、具体的な延期時期が分からないまま時期を待つこともすごく悔しかったです。待ってくださっているファンの方の熱が冷めないうちに公開されるか? 待ちくたびれさせてしまわないか?と不安になることもありました。ただ、タイガだけではなく映画の全てが中止を余儀なくされていたので、しょうがないと言い聞かせてましたが、でもやっぱり悔しかったです」
ファンに向けて「すごくお待たせしましたが、期待を裏切らない内容となっています。できればタイガのテレビシリーズを見返して、劇場版を楽しんでいただけたらうれしいです」とメッセージを送った。
テレビシリーズ放送当初から「憧れられるヒーローになりたい」と言い続けているという井上さんは「これからもその目標は忘れずにやっていきたい」と力を込める。井上さん演じるヒロユキ、タイガたちニュージェネレーションヒーローズの活躍に注目だ。
集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+(プラス)」で連載され、話題となったタイザン5(ファイブ)さんのマンガが原作のアニメ「タコピーの原罪」のイベントが12月22日、幕張メッセ(千…
1週間のアニメのニュースをまとめて紹介する「アニメ1週間」。12月15~21日は、「サイボーグ009」と「仮面ライダー」の特別展示「仮面ライダー009」が公開されたニュースや「ヤ…
新刊コミックス情報をお伝えする「今週の新刊」。12月23~28日に発売される主なコミックスは約460タイトル。今年9月に約6年半の連載に幕を下ろした「呪術廻戦」29巻と最終30巻…
尾田栄一郎さんの人気マンガが原作のアニメ「ONE PIECE(ワンピース)」で、2025年4月から木村昴さんが麦わらの一味のフランキーの声優を務めることが12月22日、分かった。…
尾田栄一郎さんの人気マンガが原作のテレビアニメ「ONE PIECE(ワンピース)」が、2025年4月6日からフジテレビ系全国ネットで、毎週日曜午後11時15分に放送されることが1…