内田理央:実は“慎重派” 初主演舞台で学んだ「トライ&エラー」の大切さ YouTubeは「試行錯誤」

舞台「星の数ほど星に願いを」で主演を務める内田理央さん
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舞台「星の数ほど星に願いを」で主演を務める内田理央さん

 女優の内田理央さんの初主演舞台「星の数ほど星に願いを」が8月27日から「紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA」(東京都渋谷区)で上演される。舞台は、数々の舞台、ドラマに携わってきた脚本家で演出家のブルー&スカイさんが作・演出を手がける新作コメディー。内田さんはとある町工場に融資を回収するためやってくる銀行員を演じる。仮面ライダーのヒロインからチェーンソーを持ったスケバン、プロレスラー、性や生き方をこじらせたアラサー女子まで、幅広い役柄に扮(ふん)し、時として体当たり演技を披露してきた内田さんだが、実は“慎重派”の一面を持つ。今回、舞台経験の少なさを痛感しつつ、繰り返し行われるけいこの中で「トライ&エラー」の大切を学んだという内田さんに話を聞いた。

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 「星の数ほど星に願いを」は、マンガ誌などで広告をよく見かけていた「怪しい石」を題材にした、内田さんいわく「ナンセンスコメディー」。かつて石ころを「どんな願いもかなう神秘の石」として売っていたが、現在は資金繰りに窮している町工場に、銀行員のナナ(内田さん)がやってくる。ナナは、石が「どんな願いもかなう力」を持てば業績が回復するので、品質を向上してほしいと要求するが……とストーリーは展開する。

 脚本そのものが「読んでいるだけで面白く」て、「芝居で何か突拍子のないことをするというよりか、私自身がストーリーに沿って、一キャラクターとして一生懸命やるだけで楽しい舞台が成立する」とブルー&スカイさんに全幅の信頼を寄せる内田さんは、「けいこ中もめっちゃ笑いが絶えなくて、何回見ても面白いシーンが多い。話には聞いていたのですが、ブルー&スカイさんは本当に奇才。奇才ってこういう人のことを言うんだな」と笑顔を見せる。

 また「いい意味でくだらない話」とし、「何も気負いせずに、楽しく見られる、笑い飛ばせるというのが、今回の舞台の魅力」と楽しそうに話を進める内田さんだが、そこにはワケがある。けいこの日々が非常に充実しているからだ。

 共演陣は田村健太郎さん、安澤千草さん、吉増裕士さん、師岡広明さん、水野小論さん、神谷圭介さん、大堀こういちさんといった舞台経験豊富な面々。

 内田さんは「舞台ならではの立ち回りやせりふの声の大きさとか、私自身の芝居にはまだまだ課題があるのですが」と前置きしつつ、「すごく芸達者な皆さんが、けいこでいろいろなことにチャレンジするのを目の当たりにするのは刺激になります」とうれしそうな表情。さらには「私の性格上、失敗を恐れて、どうしても慎重にやってしまうところがあるので、ベテランの皆さんがトライ&エラーを繰り返していく姿は本当に勉強になりますし、日々学ばせてもらっています」と充実感をにじませていた。

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 今回、さまざまな制限がありつつも、自粛期間が明け、舞台本番に向けてけいこの日々を送る中で、「自分は現場が好きなんだなってことを再確認した」といい、「今、感じている刺激って当たり前のことではないんだ」と改めて実感したという内田さん。

 また、「自粛期間中は本当にお仕事がストップして、台本読んでせりふ覚えたりとか、急にやることなくなってしまったから、ちょっと勉強しないとヤバいんじゃないかって、英語の勉強にハマったりもしました」という内田さんが最近、新たな活動の場としてスタートさせたのがYouTubeだ。

 公式YouTubeチャンネル「だーりおCHANNEL」では、サブカル女子として趣味を掘り下げる企画のほか、ASMRやメーク、サーフィンなどのチャレンジと、こちらでもさまざまなトライ&エラー(?)を繰り返している。

 内田さんは「難しいなって、試行錯誤しながらやらせてもらっています。“新しい自分”というか、皆さんの知らない“普段の自分”を発信して、楽しんでいただくという意味では、すごくすてきなツールではあるのですが、まだまだ試行錯誤の段階。ただ、これからも試行錯誤しつつ、あきらめずにいろいろなジャンルにトライしたいと思います」と力を込める。

 さらに内田さんは今後に向け、「20代後半になってきて、まだギリ間に合うのかなって、ピチピチなうちに(笑い)、自分の姿を残しておきたいという意味で、また写真集とか出せたら」とも明かしていて、「あとはいつか声のお仕事を。これは自分の力でかなえたい夢というか目標でもあるので。一歩ずつ近づけるよう、牛歩で進んでいきたいなって思っています」と話していた。

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