「イヴの時間」「サカサマのパテマ」などの吉浦康裕監督が手掛けるオリジナル劇場版アニメ「アイの歌声を聴かせて」が製作され、2021年に公開されることが明らかになった。吉浦監督が原作、脚本を手掛け、「コードギアス 反逆のルルーシュ」などの大河内一楼さんが共同脚本として参加。マンガ「海辺のエトランゼ」などで知られる紀伊カンナがキャラクター原案、「コードギアス 亡国のアキト」などの島村秀一さんが総作画監督を務める。「とある魔術の禁書目録」などのJ.C.STAFFが製作する。6人のメインキャラクターが描かれたキービジュアル、歌が大好きという主人公が歌う姿が描かれた特報も公開された。
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吉浦監督は「『どうせ映画を見るなら楽しいものが見たい』。昔ある人に言われたこの言葉が、今でも胸に刺さっています」と話し、「たとえ楽しさが人それぞれだったとしても、それでもたくさんの人が楽しいと思える映画を創ろう。そしてその楽しさは、何よりも自分自身の内から湧き出てくるものを信じよう。こうして、今まで生きてきた中で、心の底から楽しいと思えた瞬間を思い出しながら物語を描き始めました。これが本作『アイの歌声を聴かせて』のスタート地点です」とコメント。
「この映画にはいろいろなキャラクターが登場します。みんなちょっとだけクセがあって、それぞれに悩みを抱えている等身大の高校生です。もしそんな彼女らに、日常の斜め上を行く出来事が降りかかったら? きっと驚いて、戸惑って、笑って、泣いて。そして気が付くと、日常が少しだけ楽しく前向きになっている……そんな映画にしようと思っています」と語っている。
大河内さんは「この作品は歌が多く出てくるのですが、そこは一時的に脚本から手離れする感じがあって、イメージするのに苦労しました。でも実際に形になって歌と演出が施されたフィルムは想像の何十倍も楽しかったです。この作品に関われて、よかったです!」と語り、「映画館を出た後に、空を見上げたくなるような映画になっていると思います。最近下を向きがちな人、心が窮屈になってる人に見てもらえたら、とてもうれしいです」とメッセージを送った。
紀伊さんは「脚本やコンテを読んだ際に、吉浦監督がいい意味で今までとは違う『王道』をやろうとしているのが伝わってきてワクワクしました、監督自身の持つコミカルでキュートな要素と大河内さんの持つ揺るぎない安心感が合わさった、楽しくて可愛くて、ちょっと切ない愛にあふれた作品になっていると思います。そんな作品に自分も参加できたことを純粋にうれしく思います」と語っている。
島村さんは「最初に絵コンテを読ませていただいた時に感じた、面白い!という気持ちを見る方に更に、面白い!!と感じてもらえるように頑張っております。監督と打ち合わせ時に、自分もこんな青春時代を送りたかった、と話しました。見た人の心に残る温かい気持ちになってもらえる作品になればと思います」とコメントを寄せた。
原作・監督・脚本:吉浦康裕▽共同脚本:大河内一楼▽キャラクター原案:紀伊カンナ▽総作画監督・キャラクターデザイン:島村秀一▽アニメーション制作:J.C.STAFF
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