今年4~7月に放送された連続ドラマ「M 愛すべき人がいて」(テレビ朝日系/ABEMA)でアユを演じて注目された歌手の安斉かれんさん。ドラマ出演後、アーティストとして人気音楽番組「ミュージックステーション(Mステ)」(テレビ朝日系)に初出演、さらに、7本の音楽番組をはじめ、多数のテレビ番組やラジオ番組、数々の雑誌にも登場した。また、パーソナリティーを務めるFMヨコハマのラジオ番組「てくてくカレンダー」もスタートするなど、飛躍の1年となった“ポスギャル”安斉さんに、2020年についてや今後の目標を聞いた。
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安斉さんは、1999年8月15日生まれ、神奈川県藤沢市出身。「ポスギャル(ポストミレニアルギャル)」と呼ばれる次世代型ギャルの一人としてデビュー前からファッション系メディアに登場。“令和元日”となる2019年5月1日に「世界の全て敵に感じて孤独さえ愛していた」でデビュー。連続ドラマ「社内マリッジハニー」(MBS)では、初のドラマオープニング主題歌「Secret Love」を書き下ろした。
転機となった連続ドラマ「M 愛すべき人がいて」ではドラマ初出演にして、三浦翔平さんと初ダブル主演を務めた。芝居、撮影現場と全てが初めてで困惑したと振り返る安斉さんは、初の演技に「恥ずかしかったですね~」と照れ笑い。「アーティストとしての“安斉かれん”という表現はあるのですが、お芝居は誰かになりきって表現をしないといけない。全く表現方法が違うので難しさを感じました」と語った。
「M」には、三浦翔平さん、「GENERATIONS from EXILE TRIBE」の白濱亜嵐さん、田中みな実さん、水野美紀さん、高橋克典さん、高嶋政伸さんら豪華キャストが出演。学生時代に吹奏楽部に所属していたという安斉さんは「吹奏楽をやっていたという経験から、みんなで1曲を完成させるとか、アーティストとして1曲を完成させるにも、たくさんの方々にサポートしていただいています」と説明しつつ「ドラマは、4カ月ぐらい一緒にいるからファミリー感が生まれてきます。キャスト、スタッフ全員で一つになって作品を作るという感動を体験をさせていただきました。皆さんとご一緒した期間は、毎日が刺激的で本当に楽しかったです」と、充実した表情を見せた。
ドラマ出演後には、ツイッターやインスタグラムのフォロワー数が約5倍に増えた。さらに、安斉さんが出身地のラーメン屋にいたところ「声を掛けていただいて、ビックリしました(笑い)。声を掛けてもらえるなんて思っていなかったから。でも、すごくうれしかったです」とにっこり。しかし、注目を浴びた実感については、「私自身はそんなに変わったと思っていません」とコメントした。
ドラマでは、姫野礼香役の田中さん、天馬まゆみ役の水野さんの“怪演”も話題となったが、そのような中でも、安斉さんはドラマ初出演ながら見事にアユを演じきり、視聴者に強い印象を残した。もし、今後、ドラマ出演のオファーが来たらと質問すると「また機会があれば、ですかね(笑い)」と控えめ。しかし、「いろいろな角度からカメラを向けられるので、カメラにどう映っているのかという意識が持てるようになりました。ミュージックビデオなどの撮影やアーティスト活動を行う上でも勉強になりました」と今後の糧になったと明かす。
多数のバラエティー番組に出演し、「小4でブリーチ」「小6でカラーコンタクトレンズ」といった発言で自身の過去を明かし、視聴者を楽しませてきた安斉さんだが、実は、話すのが得意ではないという。「バラエティーは自分の言葉で話さないといけない。毎回、すごく緊張します」と意外な一面を見せる。プライベートも「愛犬と遊んでいるか、ゲームをしています」とインドア派だという。
デビュー曲から7作目の新曲「Secret Love」まで全て作詞してきた。そんな安斉さんに、作詞方法も聞くと「作詞をしようと思って作詞をしているわけではないんです」と語る。「歌詞は普段日記みたいな感じでノートに付けています。思い付いたフレーズ、景色、見た物を感じたことをメモして、作詞するときはノートを見返して、フレーズを引っ張り出すという感覚です」と明かした。
今までの人生で続けられてきたのは「音楽」と話し「今のお仕事ができていることに本当に幸せを感じています」と語る安斉さん。21歳といえば、大きな目標や夢を抱く年ごろだと思うが、安斉さんは「具体的な夢や目標はあえて作っていません」とモットーを語る。「目標を作ってしまうと、そこに向かってどうすれば良いのかなど余計に考えてしまうので。それよりも今できることを全力でやれば、何かにつながっていくのでは、と信じています。全力で『今を生きる』というのを大事にしています」と力強く語る。
そんな安斉さんに、改めて2020年を振り返ってもらうと「今年は初めてのことをたくさん経験させていただきましたが、1年を振り返ってみると、その日を乗り切るのに必死で、あまり覚えていないんです(笑い)」と素直な心情を吐露。「正直言うと、今年は余裕があまりありませんでした。アーティストが軸なので、今年得た体験を基に、より良い作品作りにつなげていきたい。演奏できる楽器を増やしたり、作曲にももっと挑戦してみたいです。その中で音楽の表現の幅をより広げたいな(笑い)」と、今後の活動に目を輝かせていた。
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