Snow Man:モデル、声優、バラエティー… 多方面で活躍したデビュー年 コロナ禍で見せた“エンタメ力”も

 今年1月22日に、CDデビューを飾った人気グループ「Snow Man」。「SixTONES」とのジャニーズ初となる同時CDデビューも話題となり、「SixTONES vs Snow Man」としてリリースしたデビューシングル「Imitation Rain/D.D.」は発売からわずか3日でミリオンヒットを記録。10月7日に発売したセカンドシングル「KISSIN’ MY LIPS / Stories」も、10月度ゴールドディスク認定作品でミリオン認定を獲得し、大みそかに放送される「第71回NHK紅白歌合戦」への初出場もつかむなど、大注目の1年となった。音楽面での功績だけではなく、モデル、声優を務めるメンバーや、クイズ番組、バラエティー番組で存在感を発揮するメンバーなど、個性を生かしながら多方面にわたって活躍する姿も印象的だった。そんな彼らのデビュー1年目を振り返ってみたい。

ウナギノボリ

 ◇華やかさで放つ存在感 夢の実現、快挙達成も

 Snow Manの特徴といえば、メンバーそれぞれが異なる個性を発揮し、バラエティーに富んだ姿を披露しているところにあるだろう。目黒蓮さんは男性向けファッション誌「FINEBOYS(ファインボーイズ)」(発行:日之出出版/発売:マガジンハウス)のレギュラーモデルを務めており、今年5月に発売された同誌6月号では初めて単独で表紙を飾った。表紙に登場することが発表されると、SNSを中心に大きな反響を呼び、発売初日で完売、品薄になる店が多数発生。書店からの追加注文が殺到し、緊急重版が決定した。

 17歳の最年少メンバー・ラウールさんは、今年7月から男性ファッション誌「MEN’S NON-NO」(集英社)のレギュラーモデルに抜てき。来年1月9日発売の同誌2月号では、初の単独表紙を飾ることが決定している。また、ラウールさんは大型ファッションイベント「東京ガールズコレクション(TGC)」に過去3回出演しており、現役高校生とは思えぬ堂々としたウオーキングや、圧巻のダンスパフォーマンスを見せた。

 大のアニメファンである佐久間大介さんは、テレビアニメ「ブラッククローバー」で声優に初挑戦。自身をモデルとしたオリジナルキャラクターのマクサ・ノースとして劇中に登場した。佐久間さんは以前から声優挑戦を一つの目標としており、発表時にはファンから「ずっとやりたいって言ってた声優のお仕事すごい!」「自分の夢をかなえて本当にかっこいい」といった声が寄せられ、ツイッターでは「#佐久間大介」「さっくん声優」などのワードがトレンド入りした。

 高偏差値の大学を大学院まで修了し、国家資格である気象予報士資格も持つ阿部亮平さんは、インテリとして実力を振るい、数々のクイズ番組で活躍。「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」(日本テレビ系、金曜午後7時)では、番組史上2人目となる全問正解を達成し、賞金300万円を獲得する快挙を成し遂げた。また、「クイズプレゼンバラエティー Qさま!!」(テレビ朝日系)、「潜在能力テスト」(フジテレビ系、火曜午後7時57分)には、高学歴のメンバーを集めた「ジャニーズクイズ部」を率いる部長として参戦した。

 ◇“好き”が仕事に 得意分野で“キャラクター性”発揮

 美容好きを公言する“美容男子”の渡辺翔太さんは、女性誌「anan(アンアン)」(マガジンハウス)で今年8月にソロ表紙を飾った。同誌で年2回の恒例となっている「モテコスメ大賞」特集号で、誌面では日々のスキンケアとメークアップを紹介。表紙に登場することが発表されると、書店やネットでは予約が殺到して品切れとなり、同誌史上初となる発売前重版をたたき出した。

 筋トレの専門家資格を持つ岩本照さんは、今年11月にフィットネス総合誌「Tarzan(ターザン)」(マガジンハウス)の表紙に登場。岩本さんは過去にも2度、同誌の表紙に登場しており、その肉体美はファンのみならず、事務所内でもお墨付きだ。また、人気スポーツバラエティー番組「SASUKE」(TBS系)にも2017年から続けて出場するなど、“肉体派”としての地位を築き上げている。

 関西ジャニーズJr.出身の向井康二さんは、親しみやすいキャラクターと笑いに貪欲な“関西ノリ”を生かしてバラエティー面で活躍。現在、「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」(フジテレビ系、土曜午後8時)、「アイ・アム・冒険少年」(TBS系)の2本の番組でレギュラーを務めている。ドッキリを仕掛けられることも多く、ビビりな性格やリアクションの大きさで視聴者の笑いを誘っている。

 メンバー最年長の深澤辰哉さんはトーク力に優れ、グループではMC面を担う。また、ジャニーズの面々のものまねが得意で、“ジャニーズものまね”で「ものまねグランプリ」(日本テレビ系)に出場を果たした「A.B.C-Z」の河合郁人さんを憧れの先輩に挙げている。宮舘涼太さんは、気品あふれる立ち振る舞いから“だて様”の愛称で親しまれ、“イケボ”の持ち主でもある。特技を花言葉とし、バラエティーなどでも度々、自己紹介と併せて披露している。“ロイヤル”でありながら独特な雰囲気で、唯一無二の存在感を放っている。

 ◇力強いパフォーマンスで魅了 コロナ禍で見せた“エンタメ力”

 Snow Manは今年12月に公開された映画「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」(滝沢秀明監督)で主演を務めた。本作は昨年、Snow Man主演で上演された舞台「滝沢歌舞伎ZERO」の映画化作品。メンバーは舞台名物である約300万枚の紙吹雪を使用した“桜吹雪”の演出や、寝そべった状態から上半身だけを起こして太鼓をたたく“腹筋太鼓”、歌舞伎のメークを施して挑む演目などを、映画として表現することに挑戦した。

 公開に向けて行った取材で、岩本さんは「客席からじゃ絶対に見えない角度が見える新しい緊張感があった」と明かし、「舞台だと10分程度で終わるシーンを5~6時間かけて撮ったり、映像のつながりのために汗の量を気にしたりというのは、これまでの『滝沢歌舞伎』にはない経験でした」と苦労を語っていた。

 今回の映画化は、今年の7~8月に上演される予定だった「滝沢歌舞伎ZERO 2020」が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となったことを受けて決定。本来であれば、舞台が開催されるはずだったという“喪失感”を乗り越えながらも、力強いパフォーマンスを凝縮させた映画で、コロナ禍でも見事な“エンタメ力”を発揮した。

 それぞれの持ち味を生かして、全速力で駆けていったデビュー1年目。さまざまな場所での活躍を通して得たものを糧に、2年目以降も走り続けていくSnow Manの姿を今後も見届けていきたい。

芸能 最新記事