長澤まさみ:ヒールな役は「彼女しかいない」 西川美和監督明かす起用理由 映画スポット映像でナレーションも

映画「すばらしき世界」に出演する長澤まさみさん(C)佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会
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映画「すばらしき世界」に出演する長澤まさみさん(C)佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会

 俳優の役所広司さん主演の映画「すばらしき世界」(西川美和監督、2月11日公開)に、女優の長澤まさみさんがヒールな役どころの敏腕テレビプロデューサー・吉澤役で出演。西川監督が「この役には長澤まさみしかいない」と思ったと、起用理由を明かした。

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 映画は、直木賞作家である佐木隆三さんの小説「身分帳」(講談社文庫)が原案。下町の片隅で暮らす三上(役所さん)は、こわもての見た目に反して、優しく真っすぐで困っている人を放っておけない男。しかし、彼は人生の大半を刑務所で暮らした元殺人犯だった。若手テレビマンの津乃田(仲野太賀さん)と吉澤(長澤さん)は、そんな三上をネタにしようともくろむ。やがて三上の過去と今を追ううちに、逆に思いもよらないものを目撃していく……というストーリー。

 長澤さん扮(ふん)する吉澤は、若手テレビマンの津乃田に三上をテレビ番組のネタとして取材するよう指示。津乃田が撮影した三上の密着映像を目にした吉澤は、「もう最高じゃん……!」と不敵な笑みを浮かべ、三上と対面した際には本音と建前を使い分けながら言葉巧みに三上をそそのかそうとする、という役どころだ。

 西川監督は、「(長澤さんは)年齢と共にどんどん幅が広くなっている。もちろん、画面的にもナンバーワンの美しさだと思います。きれいな女優さんであればあるほど、なかなかヒール(悪)役を受け入れることに時間がかかると思うんです。でも今の長澤さんなら、これくらいの悪役は、はね返してやってくれるだろうなと思ってお願いしました」と語っている。

 併せて、長澤さんがナレーションを務める15秒のスポット映像「ドラマ編」「問題作編」も公開された。

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