名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
高橋留美子さんの人気マンガ「犬夜叉」の殺生丸、犬夜叉の娘たちが活躍するテレビアニメ「半妖の夜叉姫」(読売テレビ・日本テレビ系、土曜午後5時半、一部地域を除く)。殺生丸の双子の娘であるとわとせつな、犬夜叉と日暮かごめの娘、もろはの“3姫”を演じるのが、松本沙羅さん、小松未可子さん、田所あずささんだ。幼いころに犬夜叉ワールドに魅了された3人が「犬夜叉」愛を語った。
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「半妖の夜叉姫」は、妖怪と人間の血を引く少女3人をメインキャラクターとした物語。殺生丸の双子の娘・とわとせつな、かごめと犬夜叉の娘・もろはが、現代、戦国時代の時を超えて縦横無尽に暴れ回る姿を描く。高橋留美子さんがメインキャラクターデザインを手掛け、「犬夜叉 完結編」の副監督だった佐藤照雄さんが監督、隅沢克之さんがシリーズ構成を担当。「犬夜叉」「犬夜叉 完結編」と同じくサンライズが制作する。松本さんがとわ、小松さんがせつな、田所さんがもろはを演じている。
――「半妖の夜叉姫」のキャスト発表の際、小松さんが「私の中二病という名の風の傷を開いたのは、紛れもなく犬夜叉でした」とコメントしていたのが印象的でした。松本さん、田所さんも大の「犬夜叉」ファンとのこと。どんなふうに作品にハマっていましたか?
松本さん 登場人物に本気で恋をしたのは「犬夜叉」が初めてです。当時の私からするとすてきなキャラクターたちばかりで、その中でも私は弥勒様と奈落がすごく好きなんです。奈落はいろいろな形態があるんですけど、人見蔭刀という殿様の姿をして森川智之さんが声を当てられている奈落がすごく好きでした。「犬夜叉」への愛は沼にハマっているというか、底無し沼の感じで(笑い)。キャラクターたちのことは、今でもふとした時に頭に浮かぶので、すごく自分の中に濃く残っている作品なんだなと思います。
田所さん 「犬夜叉」は設定からして大好物なんです。現代と戦国時代を行き来できて、そこに妖怪がいる世界。半妖の少年の犬夜叉さんと人間のかごめさんが出会って恋をするなんて……。
小松さん 最高のシチュエーションだよね。
田所さん 高橋留美子さんの作品は、設定を聞くだけで見たくなる。キャラクターたちもものすごく深掘りされていて、主人公やメインのキャラクターだけでなく、妖怪たちにもそれぞれ目的や抱えているものがあって、もう目を離せない。キャラクターが分厚くて、悪役でも好きになっちゃう。悪役の奈落さんも「逆にありがとう」みたいな気持ちになる。こんなに面白く物語をかき回してくれてありがとうと(笑い)。
――田所さんが好きなキャラクターは?
田所さん 私が恋したのは殺生丸様。最初は冷たい人なのに、人間の子供のりんちゃんと出会うことによって徐々に変わっていく。それだけで好きなのに顔も良いという。アニメを見ていると、顔がよすぎて、アップになるたびに「顔がいい!」ってなるし(笑い)。アニメは劇伴もあるから、殺生丸様のテーマが流れ出したらもうガッツポーズですよ。
――小松さんにとっての「犬夜叉」は?
小松さん マンガを読んでいたのが思春期に突入した時期で、少年マンガではあるんですけど、私の中では恋愛の教科書でしたね。もうドキドキしながら読んでいて、かごめ、犬夜叉、桔梗(ききょう)の三角関係にずっとやきもきしていました。犬夜叉は、桔梗とその生まれ変わりのかごめの間で揺れていて、でもそんな中でかごめは「私はあんたが好き。あんたはどうなの?」って。そのカラっとした陽の雰囲気が魅力的で「私もこうあろう!」と思ったんです。
田所さん (拍手しながら)素晴らしい!
小松さん 「私、かごめみたいにする」って。「決めた! 好きなヤツには好きって言う!」って。
田所さん あー! いい受け取り方をしてる!
小松さん 世界観にもハマって、井戸の中に入ってタイムスリップできると信じていました。通っていた学校に井戸があったので、めっちゃのぞいていましたけど、何もなかった(笑い)。私生活でも影響を受けていました。
――「半妖の夜叉姫」の収録では、「犬夜叉」で桔梗を演じた日高のり子さんとの共演があったと伺いました。
小松さん 第4話で、時代樹の精霊が桔梗の姿を借りて登場するシーンでは、日高さんと一緒にブースに入ってお芝居できました。日高さんは、キャスト発表された時の私たちのコメントを読んでくださっていて、なんて優しい方なんだと、うれしかったです。私は子供のころにマンガを読んでいた当時は、桔梗が怖かったんです。でも今となっては痛いほど気持ちが分かる。日高さんに「桔梗はつらかったですよね」というお話をしたら、「そうなのよ。そう思ってくれてうれしい」と言われて。見ていた側と演じていた側で、やっと握手できた感覚がありましたね。
松本さん 時代樹の精霊のシーンは、私たち3人と日高さんで一緒に収録させていただいて、精霊の夜叉姫たちに対するけしかけ方がすごすぎると思いました。
田所さん 格好よかったですね。
――第4話では、桔梗の姿をした精霊がとわ、せつな、もろはにある依頼をし、とわとせつながそれを断る様子が描かれました。
松本さん 日高さんが体当たりでぶつかってきてくださった。こっちは精霊の頼みを断る立場だったので、みんな本気で「嫌だ」と。生きたシーンにしてくださいました。
田所さん 日高さんが一声発しただけで空気が変わって、ピリっとしました。収録が終わると、すごく柔らかく話してくださって、「桔梗が嫌われていなくてよかった」と。「桔梗さん大好きです!」とお伝えしました。
――「半妖の夜叉姫」は2クール目に入り、3姫たちの出生の秘密も含め大きく物語が動きます。今後の見どころは?
松本さん 新しいキャラも出てきて、いろいろなものが絡み合っているので、多分考察されている方が多いと思うんです。これまでも断片的に出生の秘密に触れるシーンが描かれてきたので、後々のストーリーと照らし合わせるのも面白いのかなと思います。
田所さん 「犬夜叉」の世界が本当に魅力的なキャラクターばかりで、いとおしい人たちばかりだったからこそ、その子供たちも愛せちゃうし、どんな人生を送っていたのかはファンとしてはすごく気になるところですよね。あとは、今後登場する悪役と思われる人がみんな美しいです。私は麒麟丸様を一瞬で好きになりました(笑い)。
小松さん 「半妖の夜叉姫」は、「娘たちがなぜ親たちと出会えていないのか」という謎解き部分がストーリーの軸としてあるんですけど、3姫たちのパーティーとしての物語も愉快な掛け合いが多くて、作品の魅力になっていると思います。3人が妖怪退治をしながら出生の秘密を探っていく。その中で、犬夜叉ワールドにおける日常が垣間見えるのも魅力なのかなと思っています。
松本さん、小松さん、田所さんやキャスト、スタッフの“犬夜叉愛”が込められた「半妖の夜叉姫」。2クール目に突入し、どんな新たな事実が明らかになるのか、注目だ。
※日高のり子さんの「高」は、はしごだか。
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