武内直子さんの人気マンガが原作のアニメ「美少女戦士セーラームーン」シリーズの新作劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」の後編が2月11日に公開された。「Eternal」は、原作の第4期「デッド・ムーン」編が前後編で描かれ、1990年代のアニメ「美少女戦士セーラームーン」「美少女戦士セーラームーンR」などのキャラクターデザイン、作画監督を担当してきた只野和子さんがキャラクターデザインを手がけたことも話題になっている。原作の担当編集で「Eternal」のシニアプロデューサーを務める講談社の小佐野文雄さんは「武内先生と只野さんは双子のようなところもあります」と只野さんに絶対の信頼を寄せる。小佐野さんに「Eternal」と、只野さんのキャラクターデザインの魅力について聞いた。
「美少女戦士セーラームーン」は、1991~97年に少女マンガ誌「なかよし」(講談社)で連載された人気マンガで、テレビアニメが1992~97年に放送された。ドジで泣き虫な月野うさぎが、愛と正義のセーラー服美少女戦士セーラームーンに変身し、仲間の戦士たちと活躍する姿が描かれている。
2012年に「美少女戦士セーラームーン」20周年プロジェクトが始動し、その一環としてアニメ「美少女戦士セーラームーンCrystal」が制作され、2014年から配信、放送された
。「Eternal」は「Crystal」に連なる新シリーズの新作だ。小佐野さんは「Eternal」について「只野さんにキャラクターデザインを担当していただけたことが大きい」と話す。
「武内先生と只野さんは双子のようなところもあります。武内先生も只野さんのアニメの絵が自分の分身のように思っています。武内先生の絵柄は、あまりフォロワーがいなくて、オンリーワンなところがあります。まねるのが難しいんだと思います。只野さんは、1990年代当時の最先端の絵でした。さらにキャラクターデザインは流行があるけど、今見ても古びたようには感じない。武内さんのデザインもそうですが、只野さんのデザインも普遍性があります。だから、今でも受け入れられるのではないでしょうか。『Eternal』は、オーディションで只野さんがデザインを担当することになりました。オーディションなので、場合によっては僕たちも厳しい決断をすることがあるかもしれないと思っていましたが、全くの杞憂(きゆう)でした。只野さんの絵が動いているのも見て、僕らも感激しています」
「Eternal」は、セーラー戦士たちが自身の夢について思いを巡らせるシーンが印象的だ。いわゆるセーラームーン世代と呼ばれるのは20代後半~30代の女性。セーラームーン世代は社会に出て、まさに夢、現実などの問題に直面している。
「『Eternal』は、大人になったファンの方に見ていただくのにちょうどいいのかもしれません。テーマの一つに将来の夢があり、セーラー戦士たちが夢について模索するシーンもあります。大人になったファンの方が、夢の原点に立ち返るきっかけになるかもしれません。『美少女戦士セーラームーン』は、武内先生が25~30歳の頃に描いた作品です。当時の『なかよし』読者やアニメファンは、ちょうど当時の先生と同じくらいの年齢になっています。武内先生は、その当時の恋愛観や、直面してきた問題を織り込んで描いていました。今だからこそ、大人になって気づくところがあると思います。タイムカプセルが今になって開いたような感じなのかもしれません」
「Eternal」の完成度を「高いものになった」と自信を見せる小佐野さん。“最強”のスタッフによって完成した映像をぜひ目に焼き付けてほしい。
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