ARIA The CREPUSCOLO:新作劇場版 「恥ずかしいセリフ禁止!」の舞台あいさつ 広橋涼「ARIAは皆さんのすぐそばにいる作品」

「ARIA The CREPUSCOLO」の完成披露舞台あいさつ付き上映会の様子(C)2020 天野こずえ/マッグガーデン・ARIAカンパニー
1 / 14
「ARIA The CREPUSCOLO」の完成披露舞台あいさつ付き上映会の様子(C)2020 天野こずえ/マッグガーデン・ARIAカンパニー

 天野こずえさんのマンガが原作のアニメ「ARIA」の新作となる劇場版アニメ「ARIA The CREPUSCOLO」(3月5日公開)の完成披露舞台あいさつ映像付き上映会が2月28日に開催され、アリス役の広橋涼さん、アテナ役の佐藤利奈さん、アーニャ役の茅野愛衣さんらが映像に登場した。今回の舞台あいさつは「恥ずかしいセリフ、禁止」といい、広橋さんは「誰もツッコんでくれる人がいないんだよ」と笑顔を見せた。続けて「『ARIA』は、皆さんのすぐそばにいる作品です。この作品を見て『幸せって増えていくよね』と思ってくれたらうれしいですし、状況が良くなった時に皆さんと一緒に見ることができたらと思っています」と語った。

ウナギノボリ

 映像には、佐藤順一総監督、名取孝浩監督も登場した。新作では、故・川上とも子さんから引き継ぎ、佐藤さんがアテナを演じる。佐藤さんは「お話をいただいて大変光栄だったのですが、とも子さんは唯一無二の役者さんですので、私に務まるのかどうかとても不安で、『(川上さんに)声質や色合いの似ている方が他にいらっしゃる気がします』とお返事をしました」と明かした。

 その後、佐藤総監督より「僕は似ているところがあると思っている」というメッセージがあったといい、「佐藤総監督が大丈夫と言ってくださるのではあれば、どこか通じるところがあるのかもと思いまして、私でお役に立てることがあるのならばやらせていただきますとお返事いたしました」と語った。

 「ARIA」の魅力について茅野さんは「飲み物に例えると、“生クリームのせココア”みたいな映画だなと思っています。前作の『The AVVENIRE』が、アリシアさんが作った“生クリームのせココア”だとしたら、今回はアテナさんが一生懸命アリシアさんに聞いて作ってくれたものを『あーーーっ!』とこぼした感じの“生クリームのせココア”な映画だと思います(笑い)」と表現した。

 名取監督は、新作について「あまり自分で作ったものに対して、泣いたりはしないのですが、今回は不覚にもウルっとしてしまうことがあって、そういう意味では皆さんの心に刺さる作品になったのかな……と思っています。上映が始まりましたら、ARIAの世界に没頭してもらえたらいいなと思います」とコメント。

 佐藤総監督はファンに対して「テレビ版のアリシアのセリフで、灯里に『世界がすてきに見えるのは、あなたがすてきだからよ』という言葉があります。この『ARIA』という作品は悪人なども出てこないので、見ようによっては“そんなバカなと。そんなきれいな世界があるわけない、嘘だ”といわれることもあるのですが、そんな中で『この(ARIAの)世界っていいな』と思ってくれた人たちが、ここに集まってくれていると思っています」と呼びかけた。

 続けて「『ARIA』という作品は、皆さんのすてきな心を映す、映し鏡ではないかと思うんです。皆さんのすてきな心で、映画を作ることができたと思っていますので、皆さんのすてきな心をこれからもいただければうれしいです」とメッセージを送った。

 「ARIA」シリーズを振り返る「ARIAシリーズスペシャルPV」も公開された。天野さん描き下ろしの特製コースター(全8種)が入場者特典として配布されることも発表された。

 「ARIA」はマンガ誌「月刊コミックブレイド」(マッグガーデン、現在は休刊)で2002~08年に連載されたマンガが原作。水の都・ベネチアがモチーフの街を舞台に、ARIAカンパニーで一人前の水先案内人を目指す主人公・水無灯里の修業の日々、友人や先輩との交流などを描いている。テレビアニメ第1期が2005年、第2期が2006年、第3期が2008年に放送されたほか、OVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)も制作された。

 新作は、天野さんの完全新作描き下ろしマンガが原作で、オレンジぷらねっとのメンバーを中心としたストーリーとなる。佐藤さんが総監督を務め、脚本を手掛ける。J.C. STAFFが製作する。

写真を見る全 14 枚

アニメ 最新記事