川島零士:「不滅のあなたへ」主人公役は「人体への挑戦」 津田健次郎と共演に緊張も

「不滅のあなたへ」の(左から)むらた雅彦監督、声優の川島零士さん、津田健次郎さん=NHK提供
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「不滅のあなたへ」の(左から)むらた雅彦監督、声優の川島零士さん、津田健次郎さん=NHK提供

 大今良時さんのマンガが原作のテレビアニメ「不滅のあなたへ」(NHK・Eテレ)の取材会が3月12日にオンラインで行われ、主人公・フシ役の川島零士さん、観察者役の津田健次郎さん、むらた雅彦監督が登場した。川島さんが演じるフシは刺激を受けた物の姿へ変化できる能力を持っている。川島さんは、獣の声を演じることもあり、大今先生にアドバイスを受けて動物の動画を見て鳴き声を研究したといい、「自分の声帯から動物の声を出すという人体の挑戦というか。できるだけ頑張ろうとしている」と語った。

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 川島さんは、オーディションで選ばれ、フシ役を演じることになった。「オーディションで大きな作品の役が決まったのは初めて」といい、「マネジャーさんからフシ役が決まったとお電話をいただいた時は『やった!』となるのかなと思ったのですが、実際はうれしすぎて力が抜けました」と振り返った。

 観察者役の津田さんについて、「津田さんが出ている作品をずっと見ていたので、最初の収録ではすごく緊張していた。収録は津田さんと2人でやることが多く、津田さんは観察者のように自分の収録をずっと後ろで見ているんです」と明かした。「毎話毎話いろいろお話をさせていただいて、優しく接してくださる」と笑顔を見せた。

 津田さんは、川島さんについて「自分が出ていない場面でも必ず現場にいて、一番早く現場に来て、一番最後に帰る。熱量、意気込みがひしひしと伝わりますし、進化しようとしていると感じます」と話した。

 川島さんは、周りから刺激を受けて成長していくフシを演じる上で「目の前で起きていることに心を動かされるということを意識して演じている。人ではない分、一番人間らしく生きている」と思いを語った。

 「不滅のあなたへ」は「聲の形(こえのかたち)」で知られる大今さんのマンガで、「週刊少年マガジン」(講談社)で2016年10月に連載がスタート。刺激を受けた物の姿に変化できる能力、死んでも再生できる能力を持つフシが、球から小石、オオカミ、少年に姿を変え、出会った人々から生きる術(すべ)、感情を学び、成長する姿を描いている。

 アニメは、「つくもがみ貸します」などのむらたさんが監督を務め、「夏目友人帳」などのブレインズ・ベースが制作する。4月12日から毎週月曜午後10時50分に放送される。

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