ムロツヨシ:声優は「やればやるほど難しい」 アニメ「宇宙なんちゃら こてつくん」で肩の力を抜いて

「宇宙なんちゃら こてつくん」に出演するムロツヨシさん
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「宇宙なんちゃら こてつくん」に出演するムロツヨシさん

 「ごきげんぱんだ」「こねずみ」など人気キャラクターを手掛けるにしむらゆうじさんのウェブマンガが原作のテレビアニメ「宇宙なんちゃら こてつくん」が、NHK・Eテレで毎週水曜午後6時45分に放送されている。俳優のムロツヨシさんがナレーションを担当し、宇宙について説明するキャラクター・DAXAくんの声優を務めることも話題になっている。ムロさんはこれまでも声優経験はあるが、「宇宙なんちゃら こてつくん」ではどんな演技を見せてくれるのだろうか? 声優は「やればやるほど難しさを実感しています」というが、“なんちゃってナレーション”“豆知識を伝えるちょっと無理したおじさん”役の今回は、これまでと少し違ったようだ。 

 ◇子供に好かれたい!

 「宇宙なんちゃら こてつくん」は、KADOKAWA、studio U.G.、タカラトミーアーツの3社共同企画のウェブマンガ。アニマル国宇宙アカデミーを舞台に、宇宙飛行士を目指す主人公・こてつや仲間たちが夢に向かって頑張る姿を描く。公式サイトで隔週月曜に連載中。アニメは、藤原夏海さんがこてつを演じるほか、声優として榎木淳弥さん、玉木雅士さん、竹達彩奈さんらが出演する。

 同作の魅力は、ゆるく宇宙のことを学べるところだ。ムロさんはオファーを受け「すぐにやらせてください!とお願いしました」と快諾した。

 「子供向けアニメということも興味を持ちました。僕は45歳になり、結婚をしたことはないですし、子供もいないのですが、友人に子供がいて、子供に好かれたい!という思いがあるんです。『あの声は僕だ!』と言いたいんです(笑い)。宇宙の勉強になりますし、一番はゆるくていいな!と思いました。難しかったり、押しつけがましかったりしないのが、いいですよね」

 これまでもナレーション経験はあるが、いつもとは違った。

 「NHKでナレーションをさせていただく機会もあり、経験がありますし、うまくはないけど、多少の経験値を持って現場に臨んだのですが、監督から『うまくやらないでほしい』というお話があって……。今回は“なんちゃってナレーション”なんです。だから、肩の力を抜いてほしい、フワ-っと伝わるように多少のおふざけも入れて、遊んでほしいと。だから、準備していたことがどんどんそぎ落とされていきました。4話目くらいから引き出しがなくなって、難しいことを言われているな……と(笑い)」

 ◇「面白い言い方で」 難しいト書きも

 ムロさんは、劇場版アニメ「ボス・ベイビー」の日本語吹き替え版などでも声優経験がある。声優は「すごく難しい。アニメの収録は、舞台や映画、ドラマとは違う難しさがあります」と感じているという。

 「声優の仕事をやりたいとは思っていましたが、やればやるほど難しさを実感しています。僕なりの経験値の中からできることを探して、出すようにはしています。その世界、そのキャラクターを声だけで表現しないといけないですし、声が合っていないと違和感がありますよね。まだ、違和感があるんじゃないかな?と思ってしまうんです」

 「宇宙なんちゃら こてつくん」では、いつもとは違う難しさもあった。

 「今回は、なんちゃってナレーション、豆知識を伝えるちょっと無理したおじさんの役なので、これまでとはちょっと違います。肩の力を抜くのが、難しいですね。面白いと思われたい欲を捨てるのも難しい。台本に書いてあるんです。『面白い言い方で』と。そんなト書き、福田雄一以来ですよ。ただ、その期待に応えたい! 日々、戦いです。お子さんたちに伝わらないと意味がないので、遊びすぎてもいけないですし、小難しくならないように、自分が楽しいと思うことをやっています」

 一方で、声優ならではの楽しさも感じている。

 「実写でも自分ではない役になれますが、アニメは人間だけじゃないですからね。僕もこれまで、赤ちゃんにもなっていますし。ビジュアルの力をお借りして、そこに存在できるのが面白いですね。人間じゃない役もやってみたいですね。怪物とか。今、思い出したんですけど、仕事がない時期に、ゲームで怪物役をやったことがあるんですよ。うぇえええええ!ってうなったり。(ビート)たけしさん風になって『たけしさん、やめてください!』と言われたことを覚えています(笑い)」

 「楽しそうな大人がいるな!と子供に思っていただけるとうれしいですね。『キングダム』『鬼滅の刃』みたいに、すごいスペクタクルな展開があるわけではないですよ(笑い)。でも、夢を持つことが難しい中で、ゆるく夢を目指して、ゆるく頑張っている人たちを見て、やりたいことをやりたいなと思っていただければうれしいですね」と語るムロさん。ゆるくアニメを楽しみながら、夢を持つ大切さを受け取ってほしい。

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