鬼滅の刃:劇場版「無限列車編」米国でも大ヒット 3日間で興収22億円 外国語映画のオープニング歴代1位

「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」のビジュアル(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
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「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」のビジュアル(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんの人気マンガが原作のアニメ「鬼滅の刃」の劇場版「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」(外崎春雄監督)が米国で4月23日、4DX、IMAXを含む約1600館で公開され、公開から3日間で英語吹き替え版、字幕版を合わせた興行収入が約2100万ドル(約22億円)を記録したことが分かった。米国で公開された外国語映画のオープニング興行成績として歴代1位の記録となった。観客動員数は約169万人だった。

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 同作は、日本では2020年10月16日に公開され、興行収入約397億円、観客動員数約2880万人を記録。邦画、洋画を合わせた歴代興行収入ランキングで「千と千尋の神隠し」(2001年)の約316億8000万円を超えて、1位となり、さらに記録を伸ばしている。

 19の国と地域で上映された海外における総興行収入は約81億円、観客動員数は約878万人を記録するなど世界中で大ヒットしている。今後は中南米、欧州、中東での公開も予定している。

 台湾、香港、マカオでは2020年10月30日に公開され、興行収入約29億円、観客動員数約331万人で、台湾では劇場版アニメの歴代最高興行収入を記録。東南アジアでは2020年11月12日に公開され、興行収入約8億円、観客動員数約153万人で、シンガポールでは日本の劇場版アニメの歴代最高の興行収入となった。韓国では2021年1月27日に公開され、興行収入約17億円、観客動員数約182万人、オーストラリア、ニュージーランドでは2021年3月18日に公開され、興行収入約4億円、観客動員数約33万人を記録した。

 同作を手がけるアニプレックスの岩上敦宏代表取締役は「『鬼滅の刃 無限列車編』が歩んだ軌跡は、 応援していただいたファンの皆さん、そして作品に情熱を注いでくれたスタッフ、キャストの皆さんのおかげです。世界中の大勢の人々がこの映画に共鳴してくださったことを大変光栄に思います」とコメント。

 米国でアニプレックス・オブ・アメリカと共同配給を担うファニメーション・グローバル・グループのコリン・デッカー代表取締役は「この驚くべき作品の奥行きのある感情表現と息をのむような美しいアニメーションは、コアなアニメ・ファンだけではなく、素晴らしい映画体験を求める幅広いオーディエンスのハートをつかみました。『鬼滅の刃』シリーズだけではなく、アニメというブランドが米国においてメインストリーム化した重要な瞬間だと認識しています。パートナーであるアニプレックス・オブ・アメリカ、集英社、ufotable、そしてファンの皆さんに感謝を申し上げます」と話している。

 「鬼滅の刃」は、家族を鬼に殺された竈門炭治郎(かまど・たんじろう)が、鬼に変異した妹・禰豆子(ねずこ)を元に戻すために旅立つ……というストーリー。原作は、2016~20年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載され、テレビアニメが2019年4~9月に放送された。テレビアニメの放送と共に原作の人気も加速し、コミックスのシリーズ累計発行部数は1億5000万部を突破するなど社会現象となっている。テレビアニメの新作「『鬼滅の刃』遊郭編」が制作されることも話題になっている。

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