乃木坂46:音楽番組単独出演で話題の4期生とは? 1900万回再生「I see…」でブレーク

乃木坂46の4期生
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乃木坂46の4期生

 アイドルグループ「乃木坂46」の4期生の名前を耳にする機会が多くなっている。「CDTVライブ!ライブ!」(TBS系)、「ミュージックステーション(Mステ)」(テレビ朝日系)など各局の音楽番組に「4期生」として単独出演。特定の“期生”だけでの「Mステ」出演は、グループ初の出来事となった。「Mステ」翌日の5月8日には、単独ライブも成功させた4期生。6月9日発売の新シングル「ごめんね Fingers Crossed」でセンターを務めるのも4期生の遠藤さくらさんだ。とはいえ、まだまだ知らない人も多いはず。改めて、これまでの活躍を振り返ってみたい。

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 ◇遠藤さくららグループの“最若手”メンバー 「I see…」で躍進

 乃木坂46の4期生は2018年8月に行われた「坂道合同オーディション」で合格した11人と、同オーディション後、「坂道研修生」として活動し、2020年2月に加わった5人の“新4期生”を合わせた16人体制。女性ファッション誌「non-no(ノンノ)」(集英社)の専属モデルで、新シングルのセンターを務める遠藤さんら、現在グループの“最若手”メンバーたちだ。

 初めに4期生が注目を集めたのは、遠藤さんが加入翌年の24枚目シングル「夜明けまで強がらなくてもいい」に、初選抜でセンターに抜てきされたことだろう。センターへの“スピード抜てき”は「バレッタ」(2013年)での堀未央奈さん(2期生、今年3月卒業)、「逃げ水」(2017年)での大園桃子さんと与田祐希さん(ともに3期生)の先例があり、彼女らの後々の活躍を見るに、期待の大きさがうかがえる発表だった。なお、「夜明けまで強がらなくてもいい」では、同じく4期生の賀喜遥香さんと筒井あやめさんも初選抜でフロントメンバー入りし、センターとその両隣を4期生が務める布陣になったことでも話題となった。

 そんな4期生がさらに注目を浴びたのは、昨年3月に発表された「I see…」だった。同曲は、25枚目のシングル「しあわせの保護色」のType-Dに収録された4期生の楽曲。カップリング曲ながら、その曲調やメンバーの明るくパフォーマンスする姿がまたたく間に話題となり、YouTubeでの公開から約3カ月で再生回数は1000万回に到達。8月に放送された「CDTVライブ!ライブ! 夏フェス4時間スペシャル」で披露されるなど、カップリング曲ながら“異例”ともいえる、ゴールデン帯の音楽番組進出も果たした。グループを代表する楽曲の一つとして、「Mステ」をはじめ、その後、4期生が単独で音楽番組に出演する足がかりとなった。YouTubeでの再生回数は現在、1900万回を超えており、さらに広がりを見せている。

 ◇専属モデル、ラジオパーソナリティー… 個人でも活躍

 乃木坂46の4期生として注目を浴びるようになったメンバーたち。昨年は、「Ray(レイ)」(主婦の友社)6月号で同誌の専属モデルに就任した金川紗耶さん、「non-no」7・8月合併号から同誌の専属モデルに就任した遠藤さんと、個々の仕事も充実してきた。

 さらに、4期生はラジオ番組への出演が顕著だ。先輩からの引き継ぎだけでなく、「SCHOOL OF LOCK!(木曜)」(TOKYO FM)の賀喜さんなど今年4月から新番組がスタートしたメンバーを含めて、現在、4期生の半数以上にあたる10人がラジオ番組にレギュラー出演している。

 とりわけ、2期生の堀さんのバトンを引き継ぎ、昨年4月から「レコメン!(水曜)」(文化放送)のパーソナリティーを務めている田村真佑さんや、同じくバトンを引き継ぐ形で1期生の中田花奈さん(昨年10月で卒業)の後任となった「沈黙の金曜日」(FM FUJI)に出演中の弓木奈於さんらは、その個性を十二分に生かし、幅広いファン層を獲得している印象を受ける。

 ◇コント、昭和歌謡… 4期生ならではの挑戦

 4期生ならではの新しい挑戦もみられる。昨年6月にスタートしたのは、4期生がお笑いコンビ「さらば青春の光」と共にコントに挑戦したバラエティー番組「ノギザカスキッツ」(日本テレビ)。深夜番組ながら、個性あふれるメンバーが寸劇タイプの本格的なコントに挑戦していることで人気となり、同年11月には3期生も加わり、「ノギザカスキッツ ACT2」にパワーアップした。「ノギザカスキッツ」は4月に一区切りを迎えたが、5月10日深夜からはメンバーが昭和歌謡カバーのパフォーマンスに挑戦する新番組「乃木坂スター誕生!」(同、月曜深夜1時29分)がスタートする。

 本格的なコントに昭和歌謡と、これまでの乃木坂46にはみられなかった要素に挑戦しているが、「ノギザカスキッツ」でのコントをみても、ハジケてはいるものの、どこか上品さを漂わせており、乃木坂46のDNAが息づいているといえる。逆にいえば、そのDNAがあるからこそ、4期生はさまざまなことに挑戦できているのだろう。

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 今年8月で結成10周年を迎える乃木坂46。昨年から今年にかけて、白石麻衣さんや堀さんら人気メンバーが卒業していき、グループの中心メンバーの松村沙友理さんも6月発売の新シングルの活動をもって卒業するなど“変革期”を迎えているのは間違いないだろう。

 5月9日現在のグループのメンバー構成は1期生8人、2期生7人、3期生12人、4期生(新4期生含む)16人の計43人で、4期生がグループの3割以上を占めている。4期生の中からニューヒロインが生まれるか否かが、乃木坂46の「次の10年」を左右しそうだ。

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