おちょやん:成田凌の“渇いた演技”を脚本家が絶賛 「セリフない時の表情が秀逸」

連続テレビ小説「おちょやん」で天海一平を演じた成田凌さん(C)NHK
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連続テレビ小説「おちょやん」で天海一平を演じた成田凌さん(C)NHK

 杉咲花さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おちょやん」(総合、月~土曜午前8時ほか)が、5月14日に最終回を迎える。千代(杉咲さん)と結婚して苦楽をともにするも、浮気をし、離婚してしまった天海一平を演じた成田凌さんを、脚本を担当した八津弘幸さんはどう見ていたのか、話を聞いた。

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 成田さん演じる一平は、「鶴亀新喜劇」の座長。自分が目指す新しい喜劇を作ろうと、千代と二人三脚で鶴亀新喜劇を盛り立ててきたが、劇団員の灯子(小西はるさん)との間に子供ができたことで、千代と離縁した。

 そんな成田さんの演技について、八津さんは「花ちゃんが熱量を持って演じてくださったのに対し、わざとドライ気味に演技されていらっしゃったのでは?」と分析し、「でも一平の深みは、静かな中で伝わっていました。今回、全体のバランスを見て、そういう芝居をしていただいたようで、成田さんに頼るような部分もありました」と感謝していた。

 印象的だったシーンを聞くと、「脚本家としては悔しいんですが」と前置きし、「セリフを言わないときの表情が秀逸でした。千代に別れを告げるシーンなど、いろいろな場所で垣間見ました」と語っていた。

 残りわずかなドラマで、女優に復帰した千代と、一平との関係性がどのように進展していくのか気になるところだが、「千代と一平がどういうふうに決着するのか、幸せになれるのか、どう生きていくのか、千代が自分の居場所を見つけることができるのか」が見どころになると予告していた。

 「おちょやん」は、上方女優の代名詞といえる存在で、「大阪のお母さん」として親しまれてきた女優の浪花千栄子さんの人生をモデルにしながらも、物語を大胆に再構築し、フィクションとして描く、103作目の朝ドラ。

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