るろうに剣心:快挙! 上海国際映画祭に特別招待 「ムービーフランチャイズ部門」で日本の実写映画初の一挙上映

映画「るろうに剣心」シリーズの(左から)大友啓史監督、有村架純さん、佐藤健さん、江口洋介さん(C)和月伸宏/集英社(C)2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
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映画「るろうに剣心」シリーズの(左から)大友啓史監督、有村架純さん、佐藤健さん、江口洋介さん(C)和月伸宏/集英社(C)2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会

 俳優の佐藤健さんが主演を務める映画「るろうに剣心」(大友啓史監督)シリーズ全5作が、アジア最大級の映画祭である第24回上海国際映画祭(SIFF)のムービーフランチャイズ部門で、招待上映されることが5月25日、分かった。本部門は2016年に新設され、これまで「ハリー・ポッター」「007」「ミッション・インポッシブル」といったハリウッド大作シリーズだけが招待されており、日本の実写映画では初上映という快挙を達成した。

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 また「るろうに剣心」シリーズにとって、海外で初のシリーズ一挙上映で、公開中の「るろうに剣心 最終章 The Final」と6月4日公開の「るろうに剣心 最終章 The Beginning」はこれが海外初の上映となる。

 主演の佐藤さんは、海外のファンに向けて「アクションは当然ですけど、登場人物全員が持っている、武士の心といいますか。それはきっと剣心やサムライたちだけじゃなく、女性の登場人物とかも、(原作者の)和月(伸宏)さんの描かれるキャラクターは、全員に共通した芯の強さを持っていると思うので、そういうところを日本の昔ならではの美術と合わせて楽しんでもらえたらうれしいなと思います」とコメントしている。

 また、大友監督は「いろいろなスタイルをミックスした、『るろ剣』ならではのソードアクション」「濃厚なドラマ」を楽しんでほしいとアピール。5作目の「The Beginning」で雪代巴を演じる有村架純さんは、本作の魅力について「一視聴者として拝見していた頃から、圧倒的なアクションと映像美と迫力」と語り、斎藤一役の江口洋介さんは「日本の様式美と美意識は、中国の時代劇とは違う世界観が、いろいろな部分に散りばめられていると思いますので、その辺りを侍映画と思って見てもらえたらうれしいですね」と話している。

 「るろうに剣心」は、幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心が明治維新後、不殺(ころさず)を誓った流浪人(るろうに)として、新たな時代の生き方を模索していく姿を描いた和月さんの人気マンガ。1994~1999年にマンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載され、テレビアニメ化された。

 「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」は、剣心の“十字傷の謎”に迫る物語と、中国大陸の裏社会を牛耳る謎の武器商人であり、志々雄真実を操っていた“シリーズ最恐の敵”雪代縁(新田真剣佑さん)との戦いを、動乱の幕末期と明治維新後の新時代の二つの時代を通して描く。

 ◇上海国際映画祭ムービーフランチャイズ部門の過去上映作品

 2016 年:「007」シリーズ一挙上映
 2017 年:なし
 2018 年:「マーベル」10周年記念上映、「ミッション・インポッシブル」シリーズ上映
 2019 年:「トイ・ストーリー」1~3、「メン・イン・ブラック」1~3上映
 2020 年:「ハリー・ポッター」シリーズ上映
 2021 年:「るろうに剣心」シリーズ上映

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