日向坂46影山優佳:“アイドル界一のサッカー通”が「さよなら私のクラマー」声優初挑戦 自分なりに女子サッカー魅力発信 

「さよなら私のクラマー」に声優として出演する日向坂46の影山優佳さん
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「さよなら私のクラマー」に声優として出演する日向坂46の影山優佳さん

 アイドルグループ「日向坂46」の影山優佳さんが、女子サッカーを題材としたテレビアニメ「さよなら私のクラマー」に声優として出演する。影山さんが声優に挑戦するのは初めて。影山さんはスポーツ番組、サッカー情報サイト、サッカーがテーマの配信番組などで、現役選手やOB、芸能界のサッカーファンらと熱いサッカー談義を繰り広げていることでも話題になっており、“アイドル界一のサッカー通”とも呼ばれている。「女子サッカーを盛り上げる活動をしていきたいと思っていたので、その第一歩となる機会をいただけたことがすごくうれしかったです。サッカーの魅力を伝える自分なりのやり方を見つけていきたい」と力を込める影山さんに、初挑戦となった声優、自身のサッカー遍歴、女子サッカーへの思いを聞いた。

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 ◇声優という新しい挑戦

 「さよなら私のクラマー」は、2016年5月~20年12月に「月刊少年マガジン」(講談社)で連載された新川直司さんの同名マンガが原作で、高校を舞台に女子サッカーに青春をかける少女たちの奮闘が描かれている。TOKYO MXほかで放送中。テレビアニメの前日譚(たん)となる劇場版アニメ「映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ」が6月11日に公開される。

 影山さんは、同作の応援マネージャーを務めており、活動の一環でアニメへ出演することになった。テレビアニメ第9話から、恩田希ら蕨青南高校女子サッカー部と対決する浦和邦成高校女子サッカー部の海老名あやめを演じる。ドラマ、舞台などの経験はあるが、初挑戦となった声優はこれまでとは違う難しさがあったという。

 「『!』を声に出して表現するのは難しかったです。同じ『!』でも驚きのほかに落胆の感情、『!』が複数付いているものとか……。監督に伺ったら、『ここは圧倒されている感じだよ』などと分かりやすいディレクションをしてくださり、助けられました」

 声優は「挑戦」にもなった。

 「すごく楽しかったです! 声だけでその人物のこれまでの人生や、人柄、感情を表現することは新しい挑戦でしたし、お芝居が好きなので、これからも挑戦していきたいなって強く思いました」

 ◇ボランチの“パス回し”が好き バラエティーで共通点?

 影山さんは、週末は家族でサッカー観戦に行き、影山さんの生後100日記念の家族写真も日本代表のユニホームで撮影するほどの“サッカー一家”で育った。サッカーを始めたのは「物心がついた」頃で、5歳頃から小学6年生までは地元のサッカークラブで活躍した。日向坂46加入後も、高校のサッカー部に所属。ポジションは、ボランチを務めることが多かったという。

 「浮き球を蹴るのが苦手なので……短いパスが多いボランチをやることが多かったですね(笑い)。あと、自分が目立ちたいというよりか、パスを出して、結果チームが勝てたらうれしくて。日向坂46の活動でも、バラエティーのトークなどで、自分がほかのメンバーに出したパスで笑いをとれたらうれしいです(笑い)!」

 「さよなら私のクラマー」では、主人公・恩田希が中学時代、男子チームに所属することになる。影山さんも小学生の頃、男子と一緒にサッカーをしていた。男子の蹴ったボールが体に当たり、あまりの痛さにサッカーを一度離れたこともあった。

 「女子が男子と一緒にプレーする難しさなど希ちゃんに共感する部分も大きいです。私の場合は一度サッカーから離れたものの、やりたい気持ちが強くて、再び始めました。当時から負けん気が強かったので。男の子とマッチアップしたときはお尻ではじき返していました(笑い)」

 アニメでは「女子サッカーに未来はあるのか?」という日本女子サッカーの現状、未来を憂うせりふも印象的だ。影山さんも日本女子サッカーへの強い思いを持っている。

 「2011年のなでしこジャパンのW杯優勝当時と比べると、ニュースで女子サッカーが取り上げられることは減ってきたように感じています。もっと応援してもらえるように……私が少しでもできることはないのかな?と思っています。女子サッカーはたくさんが魅力があります! これから活躍が期待されている選手、応援したくなるような選手などいろいろな方がたくさんいらっしゃいます」

 ◇私なりのやり方は… まだまだ勉強中

 「サッカーをもっとたくさんの人に楽しいなって思っていただけるよう、魅力を広めていきたいです!」という熱い思いを語る影山さん。日向坂46の公式ブログでは、Jリーグ全56クラブの選手や戦術など、それぞれの特色を紹介する「影山優佳のWE LOVE Jリーグ」を連載するなどサッカーの魅力を発信している。今後も「私なりのやり方」で大好きなサッカーを応援したいという。

 「サッカーのお仕事の中で、自分の立ち位置を見つけていきたいです。解説をするにはまだまだ知識不足ですし、経験もありません。でも、カタカナの専門用語が多くて分からないという人に向けて、分かりやすい解説をするなど、私なりのやり方でサッカーの魅力を伝えていきたいです! まだまだ勉強中ですが」

 サッカーの魅力をつないでいく。影山さんの“パスワーク”に期待だ。

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