呪術廻戦 死滅回游 前編
第59話「仙台結界」
3月26日(木)放送分
人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」シリーズの「宇宙戦艦ヤマト 2199」「宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち」の総集編「『宇宙戦艦ヤマト』という時代 西暦2202年の選択」が6月11日から上映される。総集編は、1969年の人類月面着陸から2042年の火星到達、2202年のガトランティス戦役まで人類とヤマトの航海の歴史をまとめた。ディレクターを務めたのは、押井守監督、樋口真嗣監督、庵野秀明監督らの作品に参加してきたことで知られ、「2199」「2202」の予告編も手がけてきた佐藤敦紀さんだ。“予告編の名手”とも呼ばれる佐藤さんに、総集編の制作の裏側を聞いた。
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「宇宙戦艦ヤマト」は1974年にテレビアニメ第1作が放送。「宇宙戦艦ヤマト2」「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」なども制作されてきた。第1作をリメークした「2199」が2012~14年に劇場上映、テレビ放送された。「2199」の続編「2202」が2017~19年に劇場上映された。総集編は、「2202」のシリーズ構成を務めた福井晴敏さんが、新たな切り口で再構成する。新カット、新ナレーションを交えつつ、人類史、宇宙史に刻まれる歴戦の記録をまとめる。真田志郎の視点で語られるドキュメンタリー風の映像で、ただの総集編ではない。
「2199」「2202」の映像は膨大ではあるが、佐藤さんは「福井さんが当初から言っていたのが『これはドキュメンタリーである』と。膨大な歴史を真田の視点から振り返るのであれば、ただの総集編にはならない」と言われたという。
総集編は、福井さんが構成、監修、脚本を、福井さんと共に皆川ゆかさんが脚本を担当した。まず、皆川さんが脚本を書き、福井さんが監修した。佐藤さんは、脚本を基に映像を編集していった。
「最初、脚本を読んだ時はせりふが多すぎるかな?と感じました。語りを中心にすると骨格だけになり、骨格だけでは飽きるし、映画としてまとまらないので、脂身もあった方がいいのでは?という話を打ち合わせをしたと思います。真田が語るヒストリーという核だけでは、教養番組のようになり、エンターテインメントとして成立しない。アクション、ラブロマンスといった脂身もあった方がいい。ただ、100%脂身では、胸焼けします。どうバランスを取るのか? 作品のテーマを大切にしつつ、見ていて気持ちよくなる映像の快楽原則が必要だと感じました。見ていて気持ちよくなるように、映像、音楽のリズムを一致させたり、波をどうコントロールするのかを考えていました。生理的なものなのですが。とはいえ、『2199』パートの前半はすごいスピードなのですが(笑い)」
総集編の映像は確かに気持ちよさ、心地よさがある。佐藤さんは「2199」「2202」をはじめ数々の予告編も手がけてきた。今回の総集編について「技術論で言えば、予告編の延長戦だったのかもしれません」と語る。
「僕が普段、メインで作っている予告編はある意味、映像の快楽原則の根底がどこにあるのか?を探り当てています。見た人が映画館に行きたくなるような映像を20、30年やってきました。今回の総集編も技術論で言えば、そこの延長戦だったのかもしれません。『2199』『2202』の音楽、効果音、せりふを解体して、脚本に合わせ、ナレーションとのバランスを考えてつないでいきました」
“予告編の名手”である佐藤さんが作り出す映像は、どれも魅力的だ。今回の総集編を含めて何を大切にしているのだろうか?
「今回の総集編の話からは離れてしまいますが、予告編は情報を欠落させるメディアだと思っています。映像は編集という技術によって複雑なことを伝えられるようになりました。全然つながりのない異なるカットをつなげることで、別の意味が生まれるクレショフ効果というものがあります。予告編のテクニックとして、部分的に情報を欠落させると、欠落したところを想像してくれる。ABCDがあって、ACだけで、BDを想像してくれる。そこを利用しています。情報量をどうコントロールするかが大事。見せる情報、見せない情報のバランスを考え、想像する余地を与え、もっと見たくなるようにする」
「宇宙戦艦ヤマト」は40年以上にわたって愛され続けている。佐藤さんは、作品に携わる中で、どこに魅力を感じているのだろうか?
「戦艦というのがいいんですよね。全長200メートル以上の戦艦が戦うというのは独特の感覚ですよね。マーベルのヒーローやロボットものともまた違って、昔の海戦映画のようなところもあります。ロボットものとは違う重みのある映像になる。鈍重にもなるけど、そこがよかったりもします。それに、最初のテレビシリーズからヤマトのデザインはそんなに変わっていないんですよね。ほかのアニメだとどんどん進化するけど、それをしなかった。これまでもいろいろ変化したこともあったし、シド・ミードがデザインしたものもあって、あれも素晴らしいんですけど、結局は原点に戻ってくる。40年続いてもデザインが変えられない。あのデザインこそが魅力なんですよ。ある意味、呪われているのかもしれませんが」
ヤマトのデザインは普遍性がある。だからこそ愛され続けているのだろう。総集編もまたヤマトならではの魅力を堪能できるはずだ。
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