ピクサー:誰もが共感できる理由 共通点は本物の“思い出” 最新作「あの夏のルカ」には監督の友人モデルのキャラも登場

映画「あの夏のルカ」の一場面(C)2021 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
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映画「あの夏のルカ」の一場面(C)2021 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

 ディズニー&ピクサーの最新作「あの夏のルカ」(エンリコ・カサローザ監督)が、6月18日から配信される。ピクサー作品といえば「トイ・ストーリー」「モンスターズ・インク」「リメンバー・ミー」など、数々の作品で感動的な物語が紡がれているが、多くに共通するのは監督自身の本物の“思い出”が物語として描かれていることだ。“海の世界”に住むシー・モンスターの少年ルカのひと夏の冒険を描いた「あの夏のルカ」も、カサローザ監督が「自分が変わるきっかけとなる友情を描いたもの」と明かしている。

 数々の感動作を制作してきたピクサーは、監督自身が持つ本物の“思い出”を、物語のアイデアに取り入れてきた。「リメンバー・ミー」ではメキシコの伝統である“死者の日”を題材に、メキシコにルーツを持つ共同監督自身の“思い出”を通して家族の絆を描いた。「インサイド・ヘッド」では愛する娘がある日、突然シャイな性格になった“思い出”からアイデアを得た。

 「あの夏のルカ」の舞台となる北イタリアはカサローザ監督の故郷で、少年時代に経験した友人との忘れがたい体験を物語に落とし込んだ。本作に登場する主人公ルカの親友アルベルトは、実在するカサローザ監督の友人がモデルになっているといい、監督は「アルベルトは、たとえば僕を崖から飛び降りさせるような、怖いと思うようなことにも挑戦できるよう背中を押してくれました。僕の親友は僕とはまるでタイプの違う人でした。だからこそ、お互いに与えるものがあったのです」と振り返っている。

 今回、初の長編映画監督を務めることになったカサローザ監督は、「とても緊張して、まさに『黙れ、ブルーノ!』(作中でルカとアルベルトが不安や恐怖心をかき消すために口にする合言葉)をたっぷり繰り返した感じでした」と思いを語る。

 さらに「ピクサーでは優れたストーリーを作るためにとても長い時間を費やします。このようなプロジェクトのリーダーを務めることで、どれだけ成長し、心が豊かになれるのかを僕は考えるようにしながらこの作品に取り組んできました。僕はルカとそれほど違いがありません。この経験はこの作品への素晴らしいメタファーだと感じています」と話している。

 「あの夏のルカ」は、北イタリアの海辺の町「ポルト・ロッソ」が舞台。ルカは人間ではなく、水にぬれると姿が変わり、海を自由自在に泳ぐことができる不思議な力を持った“シー・モンスター”だった。人間に正体を知られてはいけないという海の掟(おきて)を破り、ルカは人間の町へと向かう……という展開。6月18日から動画配信サービス「ディズニープラス」で独占配信。

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