海に眠るダイヤモンド
第8話 ダイヤモンド
12月15日(日)放送分
3月にアイドルグループ「乃木坂46」を卒業した女優の堀未央奈さんが、俳優の犬飼貴丈さんとダブル主演を務める連続ドラマ「サレタガワのブルー」(MBS・TBS)が7月13日深夜にスタートする。堀さんにとって乃木坂46卒業後初のドラマ出演かつ、地上波連ドラ初主演。不倫に溺れる“悪女”役で、初のラブシーンにも挑戦する。欲望全開な思考回路の悪女に「初めは自分が演じるのも想像ができなかった」と語る堀さんだが、すぐに「面白そう!」という考えに。そこには「世間の方の(私の)アイドルイメージをどんどん変えていきたい」という思いもあった。“小悪魔感”を意識したラブシーンなどドラマについて、堀さんに話を聞いた。
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ドラマは、女性向けマンガアプリ「マンガ Mee」(集英社)で連載中の、セモトちかさんによる同名マンガが原作。高収入で愛妻家、家事も一切こなすイケメンな田川暢(のぶる、犬飼さん)と、そんな夫に優しい妻の藍子(堀さん)は一見、誰もがうらやむ結婚生活を送っていた。しかし、暢はある時、藍子の不倫を知る。最愛の妻の裏切りに絶望し苦悩する暢は復讐(ふくしゅう)を決意する……というストーリー。
堀さん演じる藍子は会社の上司(岩岡徹さん)と絶賛不倫中も、浮気に対しての罪悪感は皆無。夫の前では可愛らしい妻を演じ、息を吐くように嘘をつく、まさに悪女だ。キャスト発表時、「藍子のぶっとび具合に心惹(ひ)かれ、撮影も新たな感情やシチュエーションを楽しみながら日々演じることができました」とコメントしていた堀さん。「藍子みたいな人は身近にいないので(笑い)。ぶっとびすぎて、私にとっては“非日常的”なキャラクター。(その人生を)体験してみたいという興味本位も強かったです」と心惹かれた理由を語る。
しかし、人気マンガだけに「藍子のイメージとはちょっと違う」という声もあった。だが、そういった声は堀さんの原動力になったようだ。「乃木坂46を卒業して1作目ということもあるので、ファンの方や、世間の(私の)アイドルイメージをどんどん塗り替えていきたいという思いが強かったです」と力を込めた。
「非日常的」で「ぶっとんだ」と評する悪女役。役作りは、「原作をとにかく何回も読み込みました」と語る。「作品に入っているときも読み返したりして、自分なりの声や仕草を作っていきました。表情も原作の絵を頭に入れて、自分なりの藍子を再現する……といった感じでした」。
今作で初のラブシーンにも挑戦した堀さん。“作品として残るもの”にためらいや、不安などはなかったのかと聞くと、「なかったですね」と即答。「とにかくどんな人物も演じてみたいので、藍子を演じるにあたり、そういう異性とのシーンでいかに“魔性の女感”を出せるか、というところの方が不安でした」と話す。
ラブシーンは「ただ生々しいだけではなく、映像として見たときに『美しい』と思ってもらえるものにしたかった」という堀さんの“こだわったポイント”は、「いたずらっぽい小悪魔感」と「リアルな表情」。
「藍子はどんどん自分から攻めていくタイプでもあるので、小悪魔感は意識して演じました。また、全身よりも顔のアップが多いシーンだったので、そこでいかにリアルさを出せるのか。“目をつむりたくなるようなこと”を表現できるように、表情にもこだわりました」
アイドルを卒業し、ラブシーンを経験。大人の魅力を増す堀さんに、完成した自身のラブシーンの感想を聞くと、「ずっと応援してくださっているファンの方も、これまで私に対して“大人っぽさ”や“色気”みたいな部分はあまり感じていないと思うのですが、(ラブシーンは)今までとは違う私を見せられたんじゃないかと思うので、見ていただきたいですね」と声を弾ませた。
今作の出演に、乃木坂46のメンバーからも反響があったとも明かす堀さん。「女の子が結構好きな内容だと思うので、原作を読んでいる子も結構いて、楽しみにしてくれています。(同期の)2期生もだし、(1期生の)先輩にも『見るね』って言っていただけて。グループラインでも『すごい楽しみにしているね』とか、喜んでもらえました」とにっこり。
「きっとメンバーも見たことがないような“私”が出ていると思うので、みんなの反応が楽しみですね(笑い)。こっちが“素”なんだよって言ったら、みんな困っちゃうかな」と“小悪魔”っぽく笑っていた。
ドラマは、7月13日からMBS・TBS深夜の「ドラマイズム」枠でスタート。MBSでは毎週火曜深夜0時59分、TBSでは毎週火曜深夜1時28分に放送される。初回は15分遅れで放送。