二階堂ふみ:「プロミス・シンデレラ」Pに聞く魅力 「引き出しの多さ」と「目の魅力」

女優の二階堂ふみさんが主演を務める連続ドラマ「プロミス・シンデレラ」のワンシーン(C)TBS
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女優の二階堂ふみさんが主演を務める連続ドラマ「プロミス・シンデレラ」のワンシーン(C)TBS

 女優の二階堂ふみさんが主演を務める連続ドラマ「プロミス・シンデレラ」(火曜午後10時)が、7月13日にスタートする。昨年放送されたNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「エール」で主人公の妻を演じ、話題を集めた二階堂さんが、今作では夫から突然離婚を切り出され、無一文、無職、宿なしとなってしまったバツイチアラサー女子・桂木早梅(かつらぎ・はやめ)を演じる。「スカッとする言葉を言うかっこいい姿や、乙女な顔、泣きのお芝居など、さまざまな二階堂さんが見られるので、二階堂さんファンにとってたまらない作品じゃないかなと思います」と話す共同テレビの橋本芙美プロデューサーに、二階堂さんの起用理由や芝居の魅力について聞いた。

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 ◇撮影初日から実感 「早梅そのもの」

 ドラマは、小学館のマンガアプリ「マンガワン」とウェブマンガサイト「裏サンデー」で配信中の橘オレコさんの同名マンガが原作。二階堂さん演じる人生崖っぷちアラサー・早梅が、金持ちで性格の悪い男子高校生・壱成(眞栄田郷敦さん)に拾われ、金と人生を賭けた“リアル人生ゲーム”をくりひろげる中で恋に落ちていくラブコメディー。壱成の兄で、高級老舗旅館の若旦那・片岡成吾(岩田剛典さん)との三角関係にも発展していき、旅館関係者を巻き込んだ恋模様を描く。

 原作の魅力について、あらゆる困難に屈しないヒロイン像に惹(ひ)かれたという橋本さん。「早梅のカッコ良さと、壱成の可愛さがクセになります(笑い)。胸キュンが随所にありながら、ゲームで始まる入り口、さらにサスペンスの要素もあって面白いなと思いました。“リアル人生ゲーム”という言葉もキャッチーだと思いました」と振り返る。

 ヒロイン・早梅は、曲がったことが大嫌いで真っすぐな性格。しかし、人に頼ることが苦手な一面も持つ。そんな早梅に二階堂さんを起用した理由を聞くと、「すごく“自分”がある方だなと感じていて。早梅のたんかを切っていく感じがすぐに想像できたんです」と明かす。映画「ヒミズ」(園子温監督)での二階堂さんの芝居を見て以来、「いつかご一緒したい」と思っていたという。

 もともと、原作のファンだったという二階堂さんについて、「ものすごく読み込んでいるので(笑い)、はじめにお会いしたときから早梅のことをわかりつくしていた」と表現した橋本さん。撮影初日には、早梅が高校生たちに言いかかっていくシーンを撮影したというが、「二階堂さんの目つきが早梅そのものでした。原作の早梅まんまって感じがして。現場でその姿を見て、やっぱり(早梅は)二階堂さんだったなと思いました」と手応えを語る。

 ◇引き出しがとにかく多い 二階堂ふみの芝居

 二階堂さんの撮影現場での様子については、「明るくて、いろいろな方と気さくに話して笑っています」と明かす。「エール」で仲良し姉妹を演じたが、今作では恋のライバル関係となる松井玲奈さんとは仲が良いといい、「二階堂さんが、松井さんを後ろからハグするなどすごく仲良し」だ。

 そんな二階堂さんの芝居の魅力について、「感情のリアルさと細やかな表情が素晴らしくて。引き出しがとにかく多いなぁと。身体能力も高くて、壱成とのケンカシーンはかなりアクション入ってますが、想像以上に見ごたえのある面白いシーンになっています(笑い)」と話す橋本さん。演じる相手によって受けの芝居もバリエーションがあるので、どんなシーンでも面白くなっていくという。「『あっ、こういう表情もあるんだ』と、監督も喜んでいます」と制作サイドの様子を明かす。

 二階堂さんの目も魅力の一つだといい、「優しい柔らかなまなざしもあれば、瞬時に刺さるような強い目になることもあったり……早梅の強さや弱さ、優しさにまさにピタッとハマっています。いつも二階堂さんの目に吸い込まれますね」と明かす。

 火曜ドラマといえば、“胸キュン”が話題となることが多いTBSの人気枠。今作では女性の生き方や人間ドラマの縦軸がある中で、胸キュンシーンが随所に登場していく。はじめは壱成とケンカばかりしているが、二人が次第に恋に落ちていく中で、ドキッとする乙女な早梅の顔なども見られるという。橋本さんは、「コロナでなかなか不安がぬぐえない雰囲気が世の中に漂っていますが、この作品を見てスカッとしたり、思い切り笑ったり泣いたりすることで少しでも元気に、楽しい気持ちになれたらいいなと思って、みんなで全力で作っています。ぜひご家族皆さんで見ていただきたい」と呼びかけた。

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