ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
「週刊少年ジャンプ」(集英社)で堀越耕平さんが連載中のマンガが原作のアニメ「僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)」の新作劇場版「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション」(長崎健司監督)が8月6日に公開される。劇場版のオリジナルキャラクターで、敵<ヴィラン>のフレクト・ターンを演じるのが中井和哉さんだ。フレクトは敵ではあるが、ただの“悪”ではない。中井さんにフレクト、敵を演じる醍醐味(だいごみ)、劇場版の見どころについて聞いた。
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「ヒロアカ」は、「週刊少年ジャンプ」で2014年7月に連載をスタート。人口の約8割が超常能力“個性”を持つ世界を舞台に、デクこと緑谷出久が、最高のヒーローを目指す姿を描いている。コミックスの全世界累計発行部数は5000万部以上。テレビアニメ第1期が2016年4月にスタート。第5期が読売テレビ・日本テレビ系で毎週土曜午後5時半に放送されている。
中井さんは「ONE PIECE(ワンピース)のロロノア・ゾロ役、「銀魂」の土方十四郎役などでも知られる人気声優。「ヒロアカ」への出演が決まって、「意外」と感じたという。
「びっくりしました。劇場版の言ってしまえばラスボスですよ。ヘビー級の重鎮がキャスティングされるもので、僕の格では背負いきれないだろう……と思っていたんです。『ヒロアカ』は、人気と実力を兼ね備えた若い声優さんがいっぱい出ている作品、というイメージで、まさかこんな形で参加できるとは思いませんでした」
中井さんが演じるフレクトは、世界中の“個性”所持者をせん滅しようとたくらむ謎の組織・ヒューマライズの指導者。「“個性”は世代を経るごとに混ざり深化し、いずれコントロールできなくなる」という《個性終末論》を掲げ、人類の救済と称して個性因子誘発爆弾(イディオトリガーボム)を世界中に仕掛ける。“個性”を持たない人々、マイノリティーを救済しようとする。“敵”ではあるが、視点を変えれば正義にも見える。
「冷酷非道で人のことなど考えないクールな悪というのが外見の第一印象でした。でも、人類の救済を!とみんなをごまかすために言っているわけではなく、本当に人類を守りたいという思いがベースにある。思考停止して悪という一言でくくってしまってはいけないんですよね」
フレクトを演じるにあたり、思考停止せずに「彼のことを考えた」という。
「フレクトには人として弱いところがあります。まず思ったのは、腕っぷしの強そうな太い声はふさわしくないなということ。彼の自分語りからいろいろ想像すると、そんなの知らないよ! お前が悪いんだよ!と簡単には切り捨てられなくて、少なくとも妄執にとらわれた哀れな男にはしたくないなと考えていました」
フレクトは、ただの“悪”ではない。中井さんの深い考察もあって、立体的、魅力的なキャラクターになった。「ヒロアカ」に限らず、敵キャラクターを演じる醍醐味(だいごみ)をどのように感じているのだろうか?
「見てくださる方には、敵がぶっ飛ばされてよかった!とすっきりしてもらいたいんですが、敵にだって言い分があるんだよ!と理屈をこねくり回すのが楽しいんです。悪い考えでも、ここはちょっと同調できるかもという部分を探して膨らませていきます。自分の中のドロドロしたものを乗せていく感じ。本当に最低!みたいな悪役もやってみたいですね。もちろん勝てるはずないんですけど、一矢報えたかも?と思える瞬間があればうれしいんじゃないかな」
劇場版は、デクとフレクトの熱いバトルが大きな見どころとなり、中井さんは「『ヒロアカ』は、テレビアニメもそうですが、アクションシーンのけれんみがすごい。楽しみにしていてください!」と話す。さらに「ここを舞台にこんなアクションが展開されるのか!と思う映画的なシーンが印象的です。映画好きな方にも見ていただきたいです」とも話すように、見どころ満載の作品に仕上がっているようだ。
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