僕のヒーローアカデミア:佐倉綾音、PVを見ただけで涙 ジャンフェスで「きょうは泣いている時間はないので(笑)」

「ジャンプフェスタ2026」の「僕のヒーローアカデミア」のステージイベントに登場した佐倉綾音さん(c)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
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「ジャンプフェスタ2026」の「僕のヒーローアカデミア」のステージイベントに登場した佐倉綾音さん(c)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

 「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された堀越耕平さんのマンガが原作のアニメ「僕のヒーローアカデミア」のイベントが12月20日、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催中の「ジャンプフェスタ2026」内で行われ、緑谷出久役の山下大輝さん、爆豪勝己役の岡本信彦さん、麗日お茶子役の佐倉綾音さん、轟焦凍役の梶裕貴さん、オールマイト役の三宅健太さんが登場した。ステージでは、ジャンプフェスタ用に制作された最終章“FINAL SEASON”の名シーンを収めたスペシャルPVが公開され、佐倉さんは涙を見せるも、「きょうは泣いている時間はないので(笑)進めてください!」とコメントし、笑いを誘った。

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 キャストがそれぞれが心に残ったシーンとともに“FINAL SEASON”を振り返るトークコーナーでは、三宅さんが第2話「The End of An Era, And The Beginning」からオールマイトの幼少期のシーンを挙げ、「長年オールマイトを演じさせていただきましたが、このシーンで初めて彼の始まりに触れたなと思いました」と話し、アンパンマンのマーチを無邪気に歌う八木敏則(オールマイト)を演じて「ヒロアカという世界を近く感じたというか、このヒーローのマインドもワン・フォー・オールに繋がっていたんだなと気づかされました」とヒーローに憧れたオールマイトの核心に触れたシーンを語った。

 岡本さんは、第4話「“個性”!!爆破!!」からオール・フォー・ワンとの戦いを挙げ、「まず作画! きれいなのももちろんなんですが、第3期でオールマイトとオール・フォー・ワンが戦った際のシーンをオマージュしているんですよね。そこに感動してしまって。たとえワン・フォー・オールを継承していなかったにしても、イズム自体は継承されていることを体現してくれた気がしています」と爆豪にとって憧れであるオールマイトとリンクするシーンに感動したことを明かした。さらに、「ずっと“俺が”と言っていた爆豪が、“これは俺たちの物語だ”と“俺たち”というセリフに変わったのもエモいなと思いました」と爆豪の成長を感じる瞬間に胸が熱くなったと語った。

 梶さんは、第9話「エピローグ/地獄の轟くん家・FINAL」から、“ヒロアカ”の物語でも大きな反響があった轟家のドラマの決着が描かれたエピソードを挙げ、「家族全員で、戦場ではない形で会いに行って。全体を通してヒロアカといえば“個性”がキーワードで、自分とは何か?というのが大きなテーマとしてあったと思うのですが、“継承”や“繋がり”もテーマであったと思います。それが轟にとっては、やっぱり家族が欠かせないものなのではないかと思いました」と、焦凍にとって家族が大きなテーマであったことを挙げ、「兄の燈矢(荼毘)に対して、好きな食べ物はなに?と日常的な会話を投げかけて。そこから繰り広げられる会話が焦凍としても、信じられない音色だったろうなと思うと、物語は完結しましたが、みんなの人生はこれからも続いていくんだろうなと感じさせられました」と、燈矢との会話から轟家の未来にも希望が垣間見えるシーンであったこことを取り上げた。

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 佐倉さんは、第10話「笑顔が好きな女の子」からトガヒミコを思い、涙するシーンを挙げ、「一番超えられないお芝居というものがあって、それは、原作の読者の皆さんの頭の中で流れている音なんですよね。皆さんが頭の中で再現している最高の音、芝居、感情をアニメでどれくらい表現できるのか、いつも悩むのですが、このシーンは特に悩みました」と試行錯誤しながら挑んだシーンであることを明かした。佐倉さんは「(山下さんも一緒に)二人とも泣きながらアフレコをしていました。読者の皆さんの頭の中の音を超えられるのか? もしくは原作を読んでいない視聴者の方がいたら、原作も読んでみたいと思ってもらえるようなシーンにしたいと思い、精いっぱい挑みました。さらに作画がプルスウルトラしてくれて、本当にうれしくなったシーンでした」と熱い思いを語った。

 山下さんは、最終話となった第11話「僕のヒーローアカデミア」から、「1期から言い続けている、“僕が最高のヒーローになるまでの物語だ”から、“僕たちが最高のヒーローになった物語だ”と変化して、物語が帰結するシーンなのかなと思いました。最初はデク一人だったのが、A組やプロヒーローたちとともにみんなで戦うことの強さを知ったんだなと。そして最後はこの世界中のみんなと一緒にヒーローになれたんだと。手を差し伸べ続ける物語、それは職業ヒーローだけでなく、この世界中に生きているすべての人がヒーローになれるというメッセージがあるのだと感じました」とまさに“ヒーローアカデミア”としての在り方に触れ、ヒロアカへの愛たっぷりに語った。

 ステージでは、アニメ10周年を記念したプロジェクトが実施されることも発表された。

 ステージの最後は、山下さんから「テレビアニメは最終回を迎えましたけど、まだまだヒロアカの世界は前向きにさせてくれるパワーを持っているなと感じました。そして、今回10周年という新しい発表もされて、僕らもまだまだみんなとともに走っていけるんだというワクワクが止まりません。プルスウルトラして走ってまいりますので、これからも応援よろしくお願いいたします!」とコメント。ヒロアカのイベント恒例となっている「Plus Ultra!<プルスウルトラ>」の掛け声とともに、イベントは幕を下ろした。

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