アイドルグループ「乃木坂46」が8月22日、マリンメッセ福岡(福岡市博多区)で「真夏の全国ツアー2021」の福岡公演2日目を開催。グループからの卒業を発表している3期生の大園桃子さんにとっては、ラストライブとなった。約5年間の活動で、成長した大園さんの雄姿に、先輩である1期生の齋藤飛鳥さんが涙を見せるシーンもあった。
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公演は、ダブルアンコール含め全32曲がパフォーマンスされた。大園さんが与田祐希さんと共にダブルセンターを務める「逃げ水」はライブの終盤と、ダブルアンコールで、2回披露されるという演出で、大園さんの旅立ちを彩った。
大園さんは初め、「本当に本当に最後なので、最後だから頑張ろうって今まで思ってきたけど、緊張でどうにかなりそうなので……。いつも通りできるよう頑張ります!」と意気込み、ライブに臨んだ。
アンコール前では、大園さんのこれまでの活動を振り返るVTRが流れ、その後本人が1人で登場し、手紙にしたためた思いを語った。大園さんは「私は乃木坂46を何も知らない状態でオーディションを受けてしまいました。自分をアピールすることも初めてで、本当によく分からないまま時間だけが進んでいき、気づいたら引き返せないところまできていました。乃木坂を大好きで入ってきた子、覚悟を持って入ってきている子がたくさんいて。申し訳なくて、罪悪感でみんなの目をすごく気にしていたのを覚えています」と告白。
「たくさんの人が夢見る大きな舞台に出させていただいたり、たくさんの方に注目していただける位置に選んでいただけたり、ありがたいことなのは分かっていたはずなのに、とてもとても怖かったです。自分で自分を責めることも、周りからあまりよくないことを言われることもありました。もともと自信がない私は、本当に押しつぶされそうに、毎日生きることが精いっぱいでした」と述懐した。
続けて、「でも、今までたくさん迷惑をかけてきましたが、今では5年間乃木坂にいれてよかったなと思います。そう思えるのは、家族、メンバー、スタッフ、ファンの皆様がたくさん励まし続けて、引き留めてくださったからだと思います。みんなが支えてくれるその優しさで前を向けをました」と笑顔を見せ、「最初はみんなと違う気持ちで乃木坂46に入りましたが、5年間の活動を経て、私は乃木坂46になることができました!」と力強く語った。
大園さんは1999年9月13日生まれ、鹿児島県出身の21歳。2016年にグループの3期生として加入。“暫定センター”として、お披露目時から3期生のエースポジションを担っていた。今年7月、公式ブログで加入からちょうど5周年となる9月4日に卒業することを発表。芸能界も引退するという。