放課後カルテ
第10話(最終話) これからも健康でいてほしい
12月21日(土)放送分
バラエティー番組などで見せる、“小悪魔キャラ”にも定評のあるアイドルグループ「乃木坂46」の山下美月さん。10月11日にスタートする連続ドラマ「じゃない方の彼女」(テレビ東京系、月曜午後11時6分)では、濱田岳さん扮(ふん)する妻子持ちの主人公を翻弄(ほんろう)する“天然魔性系”女子大生を演じる。山下さんにとってハマリ役のようにも思えるが、「今までそういう役を演じさせていただく機会が多くて」とした上で、「飽きられるのが一番怖い」と葛藤を明かす山下さんに話を聞いた。
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ドラマは、秋元康さんが企画・原作を手がけるオリジナル作。特別目立つことはないが、美人妻(小西真奈美さん)と愛らしい一人娘を持ち、平凡なりに幸せな人生を歩んでいた大学の准教授・雅也(濱田さん)が、小悪魔的な魅力を持つ大学生・怜子(山下さん)と道ならぬ“恋の沼”に落ちていく不倫コメディー。
山下さんは今作について、「初めは女子大生の不倫モノという企画を聞いて、大丈夫かなと思いました」と笑う。「でも、台本を読んでみたら、不倫を題材にしたドラマではあるのですが、コメディータッチな部分が多くて、笑えるところもたくさんあるんです。『この2人可愛いな』と思えるところがあり、ドロドロではなく、サラサラという感じで。面白いなって思っていただけるようなお話になっていると思います」と話す。
「あなたの番です」(日本テレビ系、2019年)や「共演NG」(テレビ東京系、2020年)など数々の話題作を手がけ、乃木坂46の総合プロデューサーでもある秋元さんが手がける今作。山下さんは「秋元さん原案の作品に出演させていただくことは初めてですし、現役メンバーでもなかなかないのでうれしさもありつつ、秋元さんが『絶対に話題になるから』とおっしゃっていたので、ちゃんと演じ切れるかなというプレッシャーもありました。今は岳さんに付いていけるよう、必死に撮影の日々を過ごしています」と語る。
今作で演じるのは、妻子持ちの年上男性を“恋の沼”にはまらせる女子大生・怜子。山下さんは当初、「大学生とは思えない大人っぽさ、若さゆえのキラキラ感、どちらも兼ね備えつつ本心が分からないようなつかみどころのない感じ」と印象を抱いていたという。「つかみどころのない」“魔性の女性”は、山下さんの得意分野かと思いきや、本人の胸の内は違っていた。
「今までありがたいことに、そういう役を演じさせていただく機会が多くて。逆に難しいなって思いました。(魔性とは)正反対の役だったら違う部分を引き出していけますが、結構いろいろな引き出しができちゃった後に、またこういう役をいただいたので。ここからさらに何を自分の中から引き出していけるだろうか、というのはすごく考えて撮影に臨んでいます」
考えていることの一つに、「どうしたら雅也は自分のことを好きになってくれるのだろうか」と“逆算の思考”を挙げる。「偶然人を好きになって、その人に好きになってもらうために、20歳の女の子が自分の魅力を醸し出していく。怜子のその思いを大切にしています」と話していた。
“素”は「結構人見知りでぐいぐい行けない」と明かす山下さん。“小悪魔キャラ”については「求められることはありがたいのですが、私的にはちゃんと需要があるのかなって思っていて。やっていて不安もあります(笑い)」と打ち明け、「この仕事をしていて一番怖いのは、飽きられることだと思っていて。このキャラを突き詰めていくのが、正解なのかは違う気もしていて……」と葛藤する。
今後の目標として、「いろいろな自分を見てもらって、いろいろな役もできるんだっていうのは知ってもらいたい。もっともっと、自分を知っていただける機会を作らないとなっていうのは最近思っています」と力を込めた。
今後のキャリアの“分岐点”になるかも知れない今作。山下さんは「自分自身の殻を破るためにも挑戦しています」と明かす。「挑戦的だなと思うシーンもだんだん出てきて、ファンの方はドキッとする部分もあるかもしれないのですが、雅也と怜子がどうなるのか見守ってほしい」とアピールした。
ドラマは、「ひかりTV」と、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」でも配信。
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