高良健吾:香取慎吾主演「倫敦ノ山本五十六」出演へ 「極秘文書」見つける軍人役 片岡愛之助、國村隼も

12月30日放送のドラマ「倫敦ノ山本五十六」に出演する高良健吾さん (C)NHK
1 / 5
12月30日放送のドラマ「倫敦ノ山本五十六」に出演する高良健吾さん (C)NHK

 俳優の高良健吾さんが、香取慎吾さん主演で12月30日に放送されるNHKの太平洋戦争80年・特集ドラマ「倫敦(ろんどん)ノ山本五十六」(総合)に出演することが分かった。高良さんは、終戦直後の東京で、海軍の公文書を収集する中、山本五十六に関する極秘文書を発見する海軍軍人・富岡定俊を演じる。

ウナギノボリ

 片岡愛之助さん、國村隼さん、渡辺いっけいさん、嶋田久作さん、市原隼人さん、平岩紙さん、景井ひなさん、伊武雅刀さん、山本學さんの出演も発表された。

 愛之助さんは、山本の海軍兵学校の同期・堀悌吉、國村さんは、山本の精神的な支えとなる外交官・松平恒雄、渡辺さんは、海軍大臣の大角岑生、嶋田さんは、軍令部総長・伏見宮博恭王、市原さんは、海軍軍人の岡新、平岩さんは、山本の妻・礼子、景井さんは、山本家の女中・正木美子、伊武さんは、軍令部次長・加藤隆義、山本さんは高橋是清を演じる。

 「倫敦ノ山本五十六」は、NHKの独自取材で明らかになった海軍内部の極秘文書に基づく実録ドラマ。国民から英雄視される以前、海軍の中で「もがき続けた山本」の姿を描く。

 昭和9(1934)年、山本は、米国をはじめとする列強との軍縮交渉に臨むべく、英ロンドンへ向かう。米国の絶大な国力を知り、戦争は避けるべきだと考える山本は、ぎりぎりまで交渉決裂回避の道を探り続ける。しかし、軍備拡大を目指す日本の海軍首脳部から、結論ありきの交渉を命じられる……というストーリー。

 高良さんは「台本を読んで、とてもいい役をいただけたと思いました。演じることで、戦争という、人間が幾度となく犯してきた大きな過ちを物語として世に投げかけることができるのは、この仕事を選んだ者としてやりがいがあることの一つです。精いっぱい自分の役割を全うしたいと思います」とコメント。

 愛之助さんは「大河ドラマ『麒麟(きりん)がくる』でご一緒させていただいた大原(拓)監督にお声がけをいただいたこと、そして香取さんとドラマでは初共演、うれしいことばかりです。私が演じる堀は、映画で坂東三津五郎兄さんが演じられていました。そのことにもご縁を感じます。海軍で理想を追い求める五十六と、断固戦争反対の堀。立場は違えど、互いに日本を思い、信頼し合い、熱く語り合う。そんな2人を表現できたらと思っています」と話している。

 國村さんは「日本が第二次世界大戦に至るまでの道筋を、新しく見つかった資料に基づき、興味深く描かれています。私が演じるのは欧州事情に明るく、グローバルな視野を持つ人物ですが、五十六と共に軍縮会議で本国と板挟みとなり、苦心の日々を過ごします。ご覧になった皆様も緊迫のやり取りを追体験してもらいたいと思います。戦争の記憶が薄れていく今こそ描かれる意味のある作品なのではと思っています」と明かしている。

 ドラマは、12月30日午後10時~同11時13分に放送される。

写真を見る全 5 枚

テレビ 最新記事