天野こずえさんのマンガが原作のアニメ「ARIA」の新作「ARIA The BENEDIZIONE」(12月3日公開)の公開初日舞台あいさつが、丸の内ピカデリー(東京都千代田区)で開催され、佐藤順一総監督らが登場した。佐藤総監督は、2005年に放送がスタートしたテレビアニメ第1期から同シリーズを手がけきた。「ARIA」では音楽が重要であるといい、新作では「16年前と変わらない、穏やかな、聴いているだけで泣きたくなるほど幸せになれる音楽を作っていただきました」とこだわりを語った。
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イベントには、姫屋の晃・E・フェラーリ役の皆川純子さん、あずさ・B・マクラーレン役の中原麻衣さん、水無灯里役の葉月絵理乃さん、アリス・キャロル役の広橋涼さん、名取孝浩監督も登場し、藍華・S・グランチェスタ役の斎藤千和さんがビデオメッセージを寄せた。
佐藤総監督と同じく「ARIA」シリーズに携わってきた名取監督は「自身にとっての『ARIA』は?」と聞かれ、「良い意味での仕事というのが大きい。毎回どうしようか?と、16年間同じことをやり続けられる作品に巡り合えたのが幸せなことだと噛み締めています」と思いを語った。佐藤総監督は、「ARIA」について「アニメとしての『ARIA』を作っているのだけど、『アニメを作る』と言うと何か違う気がする。制作の際は(アニメの舞台である)ネオ・ヴェネツィアに世界に遊びに行くという感覚に近い」と話した。
「ARIA」はマンガ誌「月刊コミックブレイド」(マッグガーデン、現在は休刊)で2002~08年に連載されたマンガが原作。水の都・ベネチアがモチーフの街を舞台に、ARIAカンパニーで一人前の水先案内人を目指す主人公・水無灯里の修業の日々、友人や先輩との交流などを描いている。テレビアニメ第1期が2005年、第2期が2006年、第3期が2008年に放送されたほか、OVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)も制作された。
新作アニメ「ARIA The BENEDIZIONE」は、2015年に劇場公開された「ARIA The AVVENIRE」、今年3月公開の「ARIA The CREPUSCOLO」に続く“蒼のカーテンコール最終章”で、姫屋を中心とした物語が描かれる。
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