ドラゴンボールDAIMA
【予告】10月11日(金)23時40分 ~ フジテレビ系にて放送予定
10月4日(金)放送分
高橋留美子さん原作の人気マンガ「犬夜叉」の殺生丸と、犬夜叉の娘たちが活躍するテレビアニメ「半妖の夜叉姫」。続編である「『半妖の夜叉姫』弐の章」(読売テレビ・日本テレビ系、土曜午後5時半、一部地域を除く)は、10月に放送がスタートし、日暮とわ、せつな、もろはの3人の夜叉姫がそれぞれの試練に立ち向かう姿が描かれている。「犬夜叉」「半妖の夜叉姫」は日本のみならず海外でも人気を集めている。海外人気を受け、ペルーの新聞「La Republica」の記者が「弐の章」の公式PVを作成した、予告編・CMディレクターの横山裕一朗さんを取材した。「弐の章」の放送前に公開されたPVは、ペルーを含むラテンアメリカでも大きな反響を呼んだという。
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3年ほど前に劇場版アニメ「劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>」の予告編を制作したのですが、その際にやり取りをしていたサンライズの仲寿和さんが「半妖の夜叉姫」のプロデューサーを務められていて、そのご縁でPVのご依頼をいただきました。僕は「犬夜叉」シリーズに続き「半妖の夜叉姫」の音楽を担当されている和田薫さんが手がけられた「半妖 犬夜叉」という曲が大好きで、昔からよく聴いていたということもあり、ご連絡をいただけた時はうれしかったです。
制作期間は1カ月ほどです。作品の世界観にできるだけ浸りながら作業したかったので、「半妖の夜叉姫」の第1話から制作当時に出来上がっていた第29話までを拝見しました。その上で、「壱の章」ラストで倒れてしまったせつなの復活、とわの新たな武器となる斬星剣、もろはが親である犬夜叉とかごめを目にする瞬間など「弐の章」の夜叉姫3人の重要なシーンをサンライズさんから教えていただきました。
とにかく頭から最後まで全カット、全せりふを少しでもファンの方々に喜んでいただけるように、鳥肌の立つような熱いPVを目指して作らせていただきました。
細かい「犬夜叉」の要素を自分なりに取り入れてみました。冒頭のつかみは、みんなが好きな殺生丸と犬夜叉。殺生丸が爆砕牙を振るい、犬夜叉が必殺技の冥道残月破を放つ姿を描いて、ファンの皆さんに喜んでもらおうと思いました。ほかにも「犬夜叉」要素として、時代樹の中で眠るりんが涙を流しているシーン、「犬夜叉」にも登場した刀々斎、朴仙翁が描かれているシーンをチョイスしました。また、ファンの方は映像を止めながら細かく見てくれると思ったので、ほんの一瞬だけ「犬夜叉」に登場した骨喰いの井戸の前に「半妖の夜叉姫」の理玖(りく)が立っているというシーンを入れています。
ラストにりんと是露のシーンを持ってきたのには、二つ理由があります。一つは、りんと是露が過去に会っていたという新事実に驚いていただいてPVを終わらせたかったから。もう一つの理由は、過去の出来事とこれから「弐の章」で描かれる新展開を分けたかったからです。PVの構成としても冒頭に過去の出来事、中盤に夜叉姫たちの新展開、ラストにまた冒頭よりもさらに過去の出来事というように、過去の物語でこれから起こる新しい展開を挟む形になっています。
作る上で一番悩んだのはせつなの復活をどう描くか。せつな復活の事実が明かされるのは「弐の章」の初回で、PVは放送前に公開される。ドラマチックにはしたいんですけど、PVで復活までを丁寧に描くと、シーンも代わり映えせず、スケール感、スピード感もなく、だれてしまう。ただ、彼女が生き返ることは誰もが予想のはんちゅうだなとは思っていたんです。
せつな復活は予想できると踏んで、夜叉姫3人が過去をテンポよく振り返るという回想形式でPVの中心を作ることにしました。PVは「弐の章」の初回となる第25話から第29話をメインで作りました。例えば、夜叉姫3人が会話しているシーンでもろはが「いろいろあって大変だったんだよ~」と言っているのですが、これは第26話の絵に第25話のせりふを当てて、もろはの口の動きを調整しています。ほかにも異なる話数の絵とせりふを組み合わせているシーンがあります。もちろん、本編を作られている皆さんに失礼のないように、最大限の敬意を払いつつ微調整をさせていただいています。
実は今、12月25日公開予定の新しいPVをサンライズさんと一緒に作成中なんです。PVをご覧いただいてご想像いただけたらなと思います。
「半妖の夜叉姫」は、殺生丸とりんの双子の娘・とわとせつな、かごめと犬夜叉の娘・もろはが、現代、戦国時代の時を越えて縦横無尽に暴れ回る姿を描く。高橋留美子さんがメインキャラクターデザインを手掛け、隅沢克之さんがシリーズ構成を担当。「犬夜叉」「犬夜叉 完結編」と同じくサンライズが制作。「壱の章」が2020年10月~2021年3月に放送された。「弐の章」では、「プリティーリズム」「KING OF PRISM」シリーズなどで知られる菱田正和さんが監督を務める。
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