AKB48岡田奈々:紅白落選も「『悔しがることができた』ことが前進」 レコ大は「大賞取りにいく」気持ちで

58枚目のシングル「根も葉もRumor」でセンターを務める「AKB48」の岡田奈々さん
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58枚目のシングル「根も葉もRumor」でセンターを務める「AKB48」の岡田奈々さん

 9月にリリースされた58枚目のシングル「根も葉もRumor」が「第63回 輝く!日本レコード大賞(レコ大)」(TBS系)の優秀作品賞に選出されたアイドルグループ「AKB48」。同曲で約3年ぶりに2度目のセンターを務める岡田奈々さんは「今年のレコ大は、今までとは全然心持ちが違う」と明かし、「『今のAKB48で頑張ったんだ』という自覚が芽生えた」と心境の変化を語る。年末の「NHK紅白歌合戦」には昨年に続いての落選となったものの、「今年は『悔しがること』ができたことがうれしい」と前向きな思いを語る岡田さんに、レコ大、紅白への思い、現在とこれからのAKB48についてなどさまざまな思いを聞いた。

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 ◇「今のAKB48で頑張った」という自覚 レッスン初日で大号泣も……

 岡田さんは来年デビュー10周年。個人としては年末に4夜連続で放送されるドラマ「奪い愛、高校教師」(ABEMA・テレビ朝日系)へ出演するなど活動の場を広げているほか、AKB48としての活動でもシングル「根も葉もRumor」でセンターを担当するなど華々しい活躍を見せている。同曲はレコ大の大賞候補となる「優秀作品賞」に選出されており、岡田さんは「AKB48は12年連続で出場させてもらっているんですけど、私にとっては、今年のレコ大は今までとは全然心持ちが違うんです」という。

 「やっぱり『根も葉もRumor』で、『今のAKB48で頑張ったんだ』という自覚が芽生えているので。今までは、先輩方が築き上げてきたものを受け継ぐ形でしたし、レコ大などの大きな番組に出たときも『やっぱり先輩ってすごいな』『先輩、本当にありがとうございます、私も頑張らなきゃ』という気持ちでステージに立っていたんです。でも、今年は自分たちが本当によく頑張ったので。自分たちの力と、応援してくださったファンのみなさん、全力で支えてくれたスタッフさんのおかげでここに来られたと思うんです」と岡田さん。「だから、今年のレコ大は本当に自信を持って、『大賞を取りにいく』気持ちで臨みたいと思います」と並々ならぬ思いを語る。

 同曲ではセンターポジションを務めているが、曲中で披露しているダンスに苦労したという。「最初は本当にくじけそうで……。今までやってきたダンスとまったく違ったり、信じられないぐらい筋トレをさせられたり。『無理かもしれない』と思って、レッスン初日で大号泣だったんです。ファンの方にも『乗り越えられるか分からない壁があって、怖いです』と伝えていたんですけど、何とかメンバーに支えられながら曲を完成させることができたので、諦めなくて良かったな、と思います」と笑顔を見せる。

 ◇紅白落選も「悔しがれたことがうれしい」 

 センターとしてグループをけん引することになる岡田さんに、「今のAKB48」について聞いてみると、「今はまだまだ快進撃を見せている途中経過なのかなって思っています」という。「『根も葉もRumor』から前へ前へと進んでいる最中。まだ、ここで終わらないのがAKB48なんじゃないかなと感じています」と力強い。

 ただ、一方で年末の風物詩である「NHK紅白歌合戦」には昨年に続いて落選という現実も味わった。もちろん悔しい思いはあるが、半面、別の気持ちもあったという。

 「悔しかったです、今年は。ただ、今年は『悔しがれた』ことがグループとして前進したことだなと思います。『悔しがることができた』ことがうれしい、という気持ち。昨年落選したときは、悔しささえも感じられないぐらい、情けなさや申し訳なさがあって。『そりゃ、今の自分たち、ダメだよな』と、自分の中でどこか納得しちゃっていた部分があったので、今年は違う気持ちで年末を迎えられて良かったです。来年は堂々と胸を張って『私たちがAKB48です』と言っていけるように……昔の素晴らしかった先輩たちとはまた違う、今のAKB48の魅力を知っていただけるように頑張りたいです」

 グループのさらなる飛躍を誓う岡田さん。今後はAKB48を、どのような存在にしていきたいと考えているのか。そう聞くと、「一番の理想は、やっぱり世の中の人たちが、すぐに現役のAKB48メンバーの名前をポン、と言えるような世の中にしたい、という思いがあります」という。

 「今は多分、『AKB48』という名前ばかりが大きすぎて、そこにいる人の名前が分からない方が圧倒的に多いと思うので、『あ、誰々ちゃん、知っているよ』と言われるグループになっていけたらいいなと思いますね。私も歌番組に出るたびに、視聴者の方から『誰?』って言われちゃうことが……(笑い)。『金髪の子、誰だろう』『センターの子、誰だろう』と毎回言われるので。そういうのがなくなるのが夢ですね(笑い)。存在が当たり前になるような活躍をしていきたいです」

 岡田さん個人は、来年がデビュー10周年。節目を目前に、ドラマ出演、シングルでのセンターポジションと充実の時を過ごしている。最後に来年の抱負を聞くと、「10周年を目前に『根も葉もRumor』でセンターをいただけたこともうれしいですし、ドラマへの出演や、年明けの舞台への出演といい流れが来ているので、成長した姿を10周年でお見せしたいと思います」とまぶしい笑顔で語ってくれた。

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