声優紅白歌合戦2022：井上喜久子「ブルーウォーター」歌う　山口勝平＆関智一「Gガンダム」OPも　レジェンド続々

　声優が出演する音楽イベント「声優紅白歌合戦2022」が、1月4日に東京ガーデンシアター（東京都江東区）で開催された。井上喜久子さんが「ふしぎの海のナディア」のオープニングテーマ（OP）「ブルーウォーター」、山口勝平さんと関智一さんが「機動武闘伝Gガンダム」のOP「Trust You Forever」、ゆかなさんが「ふたりはプリキュア」のOP「DANZEN！ふたりはプリキュア」を披露するなど、レジェンド声優が名曲を歌った。

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　「声優紅白歌合戦」は2019年4月に声優の中田譲治さんが発起人となり、開催されたイベント。2022年は、森田成一さんが白組の司会、大原さやかさんが紅組の司会を務めた。白組の林勇さん、紅組がMachicoさんがトップバッターを飾った。

　白組の保住有哉さん、紅組の井上さんの対決では、井上さんが「ふしぎの海のナディア」のOP「ブルーウォーター」を熱唱し、「井上喜久子17歳です」「オイオイ！」という“持ちネタ”を披露。井上さんは同曲について「思い出深い作品で、忘れられないなという気持ちを込めて歌いました」と話した。

　山本和臣さんと対決した笠原弘子さんは、「ロミオの青い空」のOP「空へ…」を披露。「今日は（曲の途中のナレーションをロミオ役の折笠愛さんが担当）愛さんの声がとても印象的で癒やされました」と思いを語った。

　紅組の4番手で登場した田中理恵さんは、自身が出演した「機動戦士ガンダムSEED」の挿入歌「静かな夜に」を歌い、「実は当時、この作品に関してはキャラクターの声ではなく歌でオーディションをしたんです。今回リトラック盤を初披露させていただくので、オリジナルと聴き比べていただけたら」話し、カバー曲やキャラクターソングなどさまざまな楽曲で会場を盛り上げた。

　中盤のコラボステージでは、遠藤純一さん、山口さん、魚建さん、尾形雅宏さん、西村太佑さんによるスペシャルユニット「愛染終と東京ニューセレクト」がムード歌謡「血風リトルトーキョー」を歌ったほか、島本須美さん、笠原さんが「魔女の宅急便」のED「やさしさに包まれたなら」をデュエット。山口さんと関さんが「機動武闘伝Gガンダム」のOP「Trust You Forever」で盛り上げた。

　後半戦は、紅組5番手で登場したゆかなさんが「ふたりはプリキュア」のOP「DANZEN！ふたりはプリキュア」を歌い、「初代プリキュアを担当させていただいていて、その後もずっと関わっているので、プリキュアは私の一部です」と思いを語った。6番手は、紅組の折笠さん、白組の関さんが対決。折笠さんは「天地無用！魎皇鬼」のED「月のTRAGEDY」を歌い、「30年前の作品なので、どのくらいの方が知っているのかなと思いながら歌いました。これを機にOVA（オリジナル・ビデオ・アニメ）を改めて見ていただければ」と話した。

　8番手は、紅組の日高のり子さん、白組の山口さんが対決した。日高さんは瀬田宗次郎役で出演した「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」から「Journey」を披露。「演じている時は苦しかったんです。感情がすべて欠落しているというキャラでしたので。今日はちょっと噛んじゃいました」と照れた。山口さんは「キャッ党忍伝てやんでえ」のOP「おっとどっこい日本晴れ」を披露し、「このアニメ、本当に大好きで、いまだに一番好きかもと思える作品なんです」と熱く語った。

　白組のトリは井上和彦さんで、紅組は島本さんが登場。井上さんは「とんでも戦士ムテキング」から「ローラーヒーロー・ムテキング」を歌い、「白組のトリの曲がこの曲でよかったのかと思ったのですが（笑い）、思い入れがすごくある歌なので歌えてよかったです」と話した。島本さんは「らき☆すた」から「幸せ願う彼方から」を披露し、「今日は力入っちゃって。『らき☆すた』の監督さん（武本康弘さん）が先日の事件でお亡くなりになってしまったので、どうしても歌いたいなと思って選曲させていただきました」と話すと、会場はファンの温かい拍手で包まれた。

　フィナーレでは、出演者がステージに集結。ツイッターのアンケート投票の結果、白組が勝利した。発起人の中田さんは「こんなに多くの仲間たちと集まれてうれしい。（声優紅白は）僕が発起人と言われてますが、ツイッターでつぶやいただけなので、本当の発起人は皆さんです。これから皆さんと安全に元気にやっていければ、次回はもっといい形でできると思います。次回またお会いしましょう」と感謝の気持ちを伝えた。