神山健治監督:新作アニメ「永遠の831」タイトルに込めた思い 「今の日本」「苦しい状況」描く

「永遠の831」の先行試写会に登場した(左から)神山健治監督、興津和幸さん、M・A・Oさん、斉藤壮馬さん、「angela」、カノエラナさん
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「永遠の831」の先行試写会に登場した(左から)神山健治監督、興津和幸さん、M・A・Oさん、斉藤壮馬さん、「angela」、カノエラナさん

 「攻殻機動隊S.A.C.」「東のエデン」などで知られる神山健治監督が手がける新作長編アニメ「永遠の831」の先行試写会が1月15日、東京都内で開催され、神山監督が登場した。神山監督は、同作のタイトル、テーマについて「8月31日(831)と言えば夏休みの最終日。コロナ禍になってからの日本が、僕の目から見ると、夏休みの最終日のような気がする。今の日本が僕の目にはこう見えている。アニメーションを通して今の日本を切り取ってみようとしました」と語った。

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 同作では“苦しい状況”が描かれる。神山監督は「アニメーションは、本来は楽しんでもらうために作る。苦しい状況を描くのは意味があるのか?と悩んだ。コロナ禍は100年に1度の大きな出来事。あえて苦しい状況をアニメーションの中に入れていこうと思いました」と明かした。

 試写会には、声優の斉藤壮馬さん、M・A・Oさん、興津和幸さん、オープニングテーマ「キンギョバチ」を担当するシンガー・ソングライターのカノエラナさん、主題歌「ひとひらの未来」を担当する音楽ユニット「angela(アンジェラ)」も登壇した。

 「永遠の831」は、未曽有の大災厄により混迷を極める現代を舞台に、“時間を止める力”を得たスズシロウが、同じ“力”を持つ少女・橋本なずなと出会い、 彼女が犯罪に利用されていると知り、衝動的に手を差し伸べる……というストーリー。WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで1月30日午後8時から放送・配信される。

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