ローティーン向けファッション誌「nicola(ニコラ)」(新潮社)の専属モデル(ニコモ)を務める宮本和奏(わかな)さん。昨年末に発売された同誌2022年2月号の表紙を、関谷瑠紀さん、凛美さんと3人で飾るなど、注目を集める15歳だ。中学生らしからぬ大人っぽい見た目も魅力的で、「普段から年齢より上に思われて、中学生には見られないです。私服もあんまりキャピキャピとした格好じゃなく、ジーンズとかが多いので。多分それがプラスされて大人っぽく見えるのかなあって思っています」と明かす宮本さんに話を聞いた。
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宮本さんは2006年5月30日生まれ、東京都出身の中学3年生。NHK・Eテレの教育バラエティー番組「すイエんサー」に、すイエんサーガールズの“わかな”として出演し、「北陸銀行」テレビCM「きらりファミリー」シリーズの主人公にも起用された。
“ニコモ”になったのは小学6年生のとき。専属モデルオーディションでグランプリを受賞してからだが、幼稚園の卒業アルバムに、すでにランウエーの絵を描いていたとか。
「あまり記憶にないですし、何でそれを描いたのか、意図とか全く覚えてないのですが、多分、小さいころからそういうもの(モデルの仕事)には憧れていたのかなって思います」
「みんなを笑顔にできる人になりたい」という夢を抱き、飛び込んだファッション誌のモデルの世界。ここまでの約3年間を振り返ると、決して順風満帆ではなかったという。
「正直、これまでの撮影で自分の良さを100%出せたことってなかなかなくて。表紙も後から入ってきた同年代の子に先を越されてしまったり、気持ちが落ちてしまった時期もありました。でも、去年の夏に作品撮りをしたとき、ニコラっぽい雰囲気のものとは違う感じで挑ませていただいて、やっと自分の強みを見つけることができたというか。昔から『可愛い』と言われるのはうれしかったのですが、『きれいだね』って言われるのもすごくうれしくて、それなら自分は『美』を目指そうと」
ローティーンらしいキラキラとした“ニコモ”の中で、宮本さんの大人っぽい見た目は、一つの強みでもある。
「自分も、可愛い路線よりきれい路線の方が向いていると思っていたのですが、ニコラのキラキラしたイメージに必要以上にとらわれてしまっていたというか。自分も『キラキラでいなきゃいけないんだ』と思って、ニコラにはない大人っぽい見た目を今までは生かすことができなくて。でも自分の強みを見つけて、その生かし方もちょっとずつ分かってきて、それが今回の表紙につながったのかなって思っています」と振り返った。
改めて表紙を飾ったことについて、「私一人の力では、絶対に飾れなかったものだろうし、家族も友達もファンの子たちもすごく待ってくれていたので、やっと言葉じゃなくて形として、応援してくれる皆さんにお返しができて、すごくよかったなって思います」とうれしそうに話す。
そんな宮本さんが、普段からモデルとして心がけているのは「現場を明るくすること」。また憧れの人として「新木優子さん」の名前を挙げる。
「好きになったきっかけはよく分からないのですが、インスタを見たときに雰囲気がすごくすてきだなと思って。目元とか印象的で、可愛いし、明るくて、いつも笑顔なイメージがあります。ニコラの撮影があったスタジオで、階段から降りてくる姿を一瞬だけ、本当に1秒くらいお見かけしたことがあるのですが、『うわ~』ってうれしくなりました(笑い)」
今年春で中学を卒業。高校進学後もモデルは続け、次なるステップを目指す一方、ゆくゆくは女優として活躍することも夢見ている。
中学では、演劇部に所属していた。過去にハマったドラマは「あなたの番です」(日本テレビ系、2019年)や「テセウスの船」(TBS系、2020年)といったミステリー/考察系で、「相棒」(テレビ朝日系)も「小学校のころから、ずっと見ていて。いつも犯人がいつも誰なんだろうとか考えるのが楽しいのと、あと単純に杉下(右京、水谷豊さん)さんのキャラクターが大好きで、面白くて見ちゃいます」と明かす。
役を演じることについては「普段の自分と全然、違う自分になれて、悪い人だったり、めっちゃいい人だったり、あとは恋愛とかもできて、すごく面白いなって思う半面、難しいなって思うことが結構、多いと感じています」とまだまだ発展途上の様子。それでも「高校生になったら、女子高生らしく制服を着て、学園ドラマとかに出てみたいなとは思っています。あと作品ではないのですが、ポカリスエットのCMのような青春を感じるような映像も、すごく魅力的で憧れます。いつか出てみたいなって」と目を輝かせていた。