機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島:劇場版アニメが6月3日公開 安彦良和監督が名エピソードに「光を当て、語り直します」

田村篤さんが描いた「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」のイラスト(C)創通・サンライズ
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田村篤さんが描いた「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」のイラスト(C)創通・サンライズ

 アニメ「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザインなどを担当した安彦良和さんが監督を務める劇場版アニメ「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」が6月3日に公開されることが分かった。安彦監督は、公開に向けて「『機動戦士ガンダム』は、名もない『小さな者たち』が、互いに助け合って巨(おお)きな敵と戦い、非情な運命の中を生きていく物語です。かつてのテレビシリーズの中に、最もよくそうした色合いを表す一つのエピソードがありました。しかし、いろんな事情からそのお話は全体の流れからはみだし、取り除かれてきました。今、ガンダムの初心を愛するスタッフはそれに光を当て、語り直します。ご覧ください。『ククルス・ドアンの島』」と話している。

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 アムロ・レイ役の古谷徹さんは「まさかククルス・ドアンの島が映画になるなんて思いもしなかった。43年の時を経て、再びガンダムで戦う15歳のアムロを劇場版で演じることができるとは声優冥利に尽きる。アフレコに際し、自宅で時間をかけて念入りにリハーサルをした。ラストシーンの映像を見終わった時、思いがけず涙があふれた。とてもリアルなモビルスーツの挙動、表情豊かなキャラクターたち、安彦監督ならではの実に魅力的な作品に仕上がっている」とコメントを寄せている。

 総作画監督、キャラクターデザインを担当する田村篤さんが、RX-78-02ガンダムとアムロを描き下ろしたイラスト、アムロ、ブライト・ノア、カイ・シデン、セイラ・マス、ミライ・ヤシマ、ハヤト・コバヤシ、スレッガー・ロウ、フラウ・ボゥが描かれたキャラクター設定画も公開された。成田剣さんがブライト、古川登志夫さんがカイ、潘めぐみさんがセイラ、新井里美さんがミライ、中西英樹さんがハヤト、池添朋文さんがスレッガー、福圓美里さんがフラウをそれぞれ演じる。

 「ククルス・ドアンの島」は、1979年に放送された「機動戦士ガンダム」のテレビアニメ第15話のエピソードで、主人公のアムロ・レイが敵対するジオン軍の脱走兵ドアンとの交流を通じて、戦争の哀愁が描かれた。劇場版では第15話を改めて描く。

 ◇スタッフ(敬称略)

 監督:安彦良和▽副監督:イムガヒ▽脚本:根元歳三▽キャラクターデザイン:安彦良和、田村篤、ことぶきつかさ▽メカニカルデザイン:大河原邦男、カトキハジメ、山根公利▽総作画監督:田村篤▽美術監督:金子雄司▽色彩設計:安部なぎさ▽撮影監督:葛山剛士、飯島亮▽CGI演出:森田修平▽CGI監督:安部保仁▽編集:新居和弘▽音響監督:藤野貞義▽音楽:服部隆之

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