松田元太:「泣きながら」乗り越えた映画初主演 加入5年、Travis Japanへの思いも

映画「君が落とした青空」で主演を務めたTravis Japanの松田元太さん(左) (C)2022映画「君が落とした青空」製作委員会
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映画「君が落とした青空」で主演を務めたTravis Japanの松田元太さん(左) (C)2022映画「君が落とした青空」製作委員会

 櫻いいよさんの小説を実写化した映画「君が落とした青空」(Yuki Saito監督)が2月18日に公開される。女優の福本莉子さんとダブル主演を務めるのが、ジャニーズJr.の人気グループ「Travis Japan」の松田元太さんだ。松田さんは今回、映画初出演にして初主演を飾った。不安に襲われ、滝沢秀明さんに「泣きながら相談していた」という撮影時の様子や、今の演技に対する思い、さらに「仲間がいることで、より一層頑張ろうと思える」と語るグループ加入5年の変化について聞いた。

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 ◇初映画で押し寄せた大きな不安 滝沢秀明からアドバイスも

 映画は、高校生の水野実結(福本さん)が主人公。付き合って2年になる篠原修弥(松田さん)とどこか気まずい関係が続いていたある日、修弥が目の前で交通事故に遭ってしまう。しかし、実結が目覚めると、交通事故が起きた日の朝に戻っていた。実結は修弥を助けるために同じ日を繰り返し、やがて彼が隠していた秘密を知る……というストーリー。

 本作が映画デビューとなった松田さん。出演の知らせを聞いたときは「不安も大きかったですが、これからいろいろ経験できるんだと思うとすごく楽しみでした」と振り返る。クランクイン後も「役に対して監督や共演者と話し合うことが多く、スタッフさんも含めて、すごく温かい現場で、『早く撮影に行きたい』と毎日思っていましたね」と充実感をのぞかせた。

 修弥として過ごす現場で“初めてのワクワク”を感じていた松田さんだが、オフになると一転、不安が押し寄せたという。

 「共演者の方々はずっとお芝居をしてきた方ばかりなので、僕が一番できないというのは分かっていました。でも、やっぱりできないのが悔しくて。現場では修弥として明るくいられましたが、オフになった途端、自分でも驚くほどネガティブになってしまっていました」

 周囲に頼らず、なるべく自身の力で解決しようとしたものの「結果的に頭がごちゃごちゃになり、泣きながら滝沢(秀明)君に連絡しました。ほぼ毎日のように電話していたと思います。自分でもこんなに不安になるのが初めてで、もはや何が分からないのかも分からないくらいでした」と明かす。そんな中、滝沢さんから「考えすぎず、自分の今持っているものを出して」と背中を押され、撮影の日々を乗り切った。

 ◇演技で「人の心を動かしたい」 夢は大河ドラマ出演

 本作を通して初めての楽しさと不安を味わった松田さん。今、演じることについてどのような思いを抱いているのだろうか。「もちろん難しいと感じることもたくさんありますが、そこに向き合って、理解して、飲み込んで、自分のものにしているときが楽しい。難しさも含めて演じることが楽しいと感じています」と前向きだ。

 演技では「人の心を動かしたい」と話す。「舞台『スマホを落としただけなのに』を見て、先輩の浜中文一君と辰巳雄大君の演技には圧倒されました。例えば『怒り』という表現一つとっても、静かな怖さだったり、その中にいろいろな種類の『怒り』があって。自分も見ている人の感情を揺さぶる演技をしたいと思いました」。

 さらに、「大河ドラマに出演したい」と目標も掲げる。「映画『るろうに剣心』を見たのがきっかけで、それから舞台『SHOCK』を経験して、殺陣が好きだと実感したんです。自分のその姿を映像に残したいですし、祖父母が『水戸黄門』をよく見ていたので、時代劇に出て恩返しをしたいという思いもあります」と語る。

 俳優として憧れるのは、大河ドラマの主演経験を持ち、高いレベルのアクションをこなす岡田准一さん。「ぜひ共演してみたいと強く思っています! 以前、殺陣や乗馬の練習に通っていた時期もあったので、岡田さんについていけるように頑張りたい」といい、「若いうちに挑戦したいので、オファーをお待ちしています!」とちゃめっ気たっぷりにアピールしていた。

 ◇Travis Japan加入から5年 「思いを一つにして歩めている」

 そんな松田さんの活動の基盤となっているのが7人組グループ「Travis Japan」だ。松田さんは、松倉海斗さんと共に2017年にグループに加入。今年で5年になるが、自身の“立ち位置”は当初と変わっていないという。

 「メンバー内では一番年下で、僕は気楽にいられていると思います。メンバーとはグループ加入前から交流もありましたし、男子校の先輩たちと一緒にいるような感覚で、ずっと変わらずに楽しいです」

 逆に変化したところを聞くと、「グループへの思いが強まりました」と松田さん。「7人としてのあり方や、ダンスに対する意識、いろいろなことに対して、ちゃんと思いを一つにして歩めているように感じます」と語る。

 「グループに入ったことで目標も明確になった気がしますね。新しい名前をもらって、家族ができて。帰る場所が生まれたからこそ、見えてくることも増えたというか。仲間がいることで、より一層頑張ろうと思えます」

 <プロフィル>

 まつだ・げんた 1999年4月19日生まれ、埼玉県出身。2011年にジャニーズ事務所に入所し、2017年にTravis Japanに加入した。個人では連続ドラマ「監察医 朝顔」(フジテレビ系)第2シーズン、「連続ドラマW だから殺せなかった」(WOWOW)に出演するなど、活動の幅を広げている。

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