忍たま乱太郎:テレビアニメ30年目 教師、校医の声優陣コメント “安藤夏之丞”小形満「これからも40年、50年と」

「忍たま乱太郎」のキャラクターと声優陣(C)尼子騒兵衛/NHK・NEP
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「忍たま乱太郎」のキャラクターと声優陣(C)尼子騒兵衛/NHK・NEP

 人気テレビアニメ「忍たま乱太郎」の新シリーズとなる第30シリーズが4月4日にNHK・Eテレでスタートし、放送30年目に突入することを受けて、声優陣がコメントを寄せた。忍術学園の一年い組の教科担当教師・安藤夏之丞役の小形満さんは、「先輩から引き継がせていただいたこの役の収録初回はプレッシャーもあり緊張していましたが、メインお三方がとても頼もしく、温かく、自然体でいらっしゃったので、とても安心してチームに入っていけた気がします。どうぞこれからも40年、50年と続いていきますように」と話している。

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 一年い組の実技担当教師・厚着太逸役の小川一樹さんは「厚着先生役を引き継がせていただいてまだ日は浅く、収録した回数も少ないですが、そんな中でも『教育熱心』の段というお話で、安藤先生役の小形満さんとの教育に対する言い争いがだんだんヒートアップしていく芝居が本当に楽しかったのを覚えています。熱血指導で生徒思い。先代が築き上げてこられた厚着先生のバトンを大事に受け取り、僕なりにこれからも精いっぱい楽
しく熱く演じていけたらなと思います」とコメント。

 一年ろ組の教科担当教師・斜堂影麿役の鈴木清信さんは「30年もたつのですね。個性豊かな生徒たち、そして先生たちが繰り広げるドラマ。収録のたびに元気をもらって、幼いころを思い出してます。あんなやついたなあ。こんないたずらして怒られたっけと。日陰が好きな先生と生徒がいたって、いいじゃないか。そんな忍術学園だから楽しいのだ」と話している。

 一年ろ組の実技担当教師・日向墨男役の四宮豪さんは「中嶋聡彦さんの後を継がせていただいて、一年ろ組の実技担当、日向墨男先生役を担当しております、四宮豪です。みんな大好き『忍たま乱太郎』! こんなすてきな国民的アニメに出演できて、うれしさと緊張で体が固まった初収録の日のことを思い出します。そうそうたる先輩方に囲まれてずっと緊張していたのですが、ある何回目かの収録の時、ふと『そうだ、日向先生はずっと笑顔じゃないか』と気付き、画面の中の日向先生が私の緊張を笑い飛ばしてくれたような気がしました。40年、50年、もっとずっと先まで、明るく元気な忍術学園をお届けできるよう。『いつも笑顔で!』」とメッセージを寄せた。

 二年い組の教科担当教師・松千代万役の柳沢栄治さんは「収録での思い出といえば、やはり松千代万先生に選んでもらったことでしょうか。荒川太朗さん、広瀬正志さんに続いて、25期から担当させていただいています。ドクタケ忍者で呼ばれてから、そこそこの年数参加させていただいていますが、松千代先生として、最初の収録の時は、あまりの緊張でスタジオの状況をよく覚えていませんでした。そんな中、高山みなみさんに、レギュラーが決まってファミリーになったねといわれたことは、よく覚えています。これからも、まだまだシリーズが続きますように。放送30年おめでとうございます」とコメント。

 五年い組の実技担当教師・木下鉄丸役の石井康嗣さんは「放送30年も驚きですが、木下先生を前任の水鳥(鐵夫)さんから受け継いだのが、もう10年以上前になるってことにもびっくりです。五年生の先生なので、アフレコでお会いする方々はある程度限られてるとは思いますが、参加するたびにはじめましてのキャラクターに会えるのは楽しいです。とにかく登場人物が多いのもこのアニメの大きな魅力ですよね。多くの個性的なキャラクターたちの中に埋もれてしまわないよう、もっともっと頑張らねば」と話している。

 剣術師範・戸部新左ヱ門役の掛川裕彦さんは「30年! もうそんなにたちますか。初回の録(と)りにスタジオへ行った時のことが、ついこの間のように思い出されます。オーディションも受けていなかったので、作品に関する予備知識は皆無でしたね。いきなり原作者の尼子(騒兵衛)先生にお会いして、あたふたしてました(笑い)」と振り返った。

 「あれから30年とは……そういえば<戸部先生>が、自分の中で随分と落ち着いてしっくりしてきたように感じられます。金吾君との師弟関係も良好で、とても楽しくやらせていただいております。ドクタケの<雨鬼>も憎めないキャラで、大事にしたいですね。これからも作品中でしっかり演じていきますので、よろしくお願いいたします」と思いを語った。

 校医・新野洋一役の長嶝高士さんは「私が声優を始めたころからいろいろなお役で出演させていただいている思い出深い作品です」とコメント。「さてさて、新野洋一の人柄がよく出ているエピソードとしては六年は組の不運の持ち主(善法寺伊作)君との薬草摘みの回で、いろいろな不運が起きる中、前向きな姿勢で、小さな幸せを『今日は運がいい』『今日は運がいい』と、明るく連呼する(新野洋一)のポジティブなところがこの登場人物の魅力であり、愛すべきところかなと思います。校医という職業柄、常に前向きで冷静な判断ができる人なのかもしれません。見習いたいです……」と話している。

 校医・小松田秀作役の山崎たくみさんは「『困った就職』で忍術学園の事務員に応募したのは……第4期ぐらいでしたっけ? 全く使えないドジっ子ですが人柄のみで合格したのでした。それ以来……すっかり愛されキャラとして定着しました! 年々へっぽこに磨きがかかっているような気もしますが(笑い)。実は『入門票』や『出門票』など早口でいうとかみそうになるせりふが多いんです。普段はぼんやりですけど……上記のせりふはお約束なので! へっぽこキャラをこれからもよろしくです。出来のいい優作兄さんも私が演じさせていただいてます。当然ながら一人で掛け合ってますよーー!」とコメントを寄せている。

 食堂のおばちゃん役の巴菁子さんは「オーディションを受けた時のことが感慨深く思い出されます。『お残しはゆるしまへんで~』と30年の間に何度唱えたか。『忍術学園の全校生徒にとにかくおいしい食事を』と、孤軍奮闘一人で、給食を賄っている私は、正に《忍術学園最強》の食堂のおばちゃんです。お残しは絶対ダメ! 生徒はもちろん、練り物嫌いで逃げ回る土井先生だって、容赦はしません」とコメント。

 「ああ、されど、腕には覚えのある私が、たった一度失敗をした料理を出してしまったことがあり、この時ばかりは食堂のおばちゃん失格と自覚し、田舎へ帰る決心をしました。でもみんなで引き留めてくれて感激しました。これからも忍たまが喜ぶおいしいメニューを。そうそう『おいしい内蔵助』という楽しい歌もあります。これからもどうぞよろしくお願いいたします」と話している。

 「忍たま乱太郎」は、尼子さんのマンガ「落第忍者乱太郎」が原作。一流の忍者を目指して忍術学園に入学した忍者のたまごたちが巻き起こすドタバタ劇。原作は、1986年4月に朝日小学生新聞で連載がスタート。2019年10月に約33年の連載に幕を下ろした。

 テレビアニメは、1993年に放送を開始し、2022年で30年目を迎える。第29シリーズがNHK・Eテレで毎週月~金曜午後6時10~20分に放送中。第30シリーズは、4月4日から毎週月~金曜午後6時50分に放送される。

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