スタジオジブリの「借りぐらしのアリエッティ」(2010年)などを手がけた米林宏昌監督の劇場版アニメ「メアリと魔女の花」(2017年)が、3月5日にWOWOWプライム・WOWOWシネマで放送されるのに合わせて、米林監督と、音楽を担当した作曲家の村松崇継(たかつぐ)さん、プロデューサーの西村義明さんが、同日からWOWOWオンデマンドで配信されるオリジナル番組「マンスリー・シネマセッション」に出演する。
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「マンスリー・シネマセッション」は、映画に関わるクリエーターがトークを繰り広げる番組。今回は、作品に込めた思いや、手描きのアニメーションへのこだわり、劇中の音楽についてなど制作の裏側が語られる。
米林監督は、スタジオジブリでのアニメーター経験が今作に生きたといい、「普段の世界の日常的なシーンを丁寧に描くことで、魔法の世界のダイナミックなアクション部分が際立つ。“日常的な動作を観察して丁寧に描く”という、ジブリで培ってきた技術をこの作品で生かすことができた」と語る。
村松さんは、劇中で印象的な音色を奏でていた民族楽器「ハンマーダルシマー」について、「魔法学校のエンドア大学の不思議な空気感を生み出せるような、誰も聴いたとがないような民族楽器を使いたいと監督と相談していました」と語ると、米林監督は「高畑勲監督にアドバイスを受けたことがきっかけでした」と当時を振り返る。
西村さんは、作品のコンセプトや制作に至るまでの経緯などを明かす。「スタジオポノック」設立について、「スタジオジブリの制作部門が解散になって、自分たちがジブリから得た喜びや楽しさを今の子供たちに伝えたいと思いました」と語る。
番組では、スタジオポノックの最新作「屋根裏のラジャー」(2022年夏公開)に込めた思いなども語られる。
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