SPECIAL EDITED VERSION 『ONE PIECE』魚人島編
第1話 再出発!集う麦わらの一味!
11月3日(日)放送分
アニメ「電脳コイル」などで知られる磯光雄監督の新作オリジナルアニメ「地球外少年少女」。2007年に放送された「電脳コイル」以来、約15年ぶりとなる監督作で、テーマは「宇宙」。物語の鍵を握る重要なキャラクターの那沙・ヒューストンを演じるのが伊瀬茉莉也さんだ。那沙は、何を考えているか分からないところもあり、伊瀬さんは「難しい」「アプローチに悩んだ」と明かす。絶妙なバランスで難役を演じきった伊瀬さんに収録の裏側を聞いた。
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「地球外少年少女」は、AIの発達により、誰もが宇宙空間へ行けるようになった2045年を舞台に、月生まれの子供たちと地球から宇宙旅行にやってきた子供たちが、日本製宇宙ステーション・あんしんで出会うことになる。相模登矢役の藤原夏海さん、七瀬・B(Bはキリル文字)・心葉役の和氣あず未さんらも出演する。Netflixで世界同時配信されており、ブルーレイディスク&DVDがぴあとAmazonで3月25日に発売される。
壮大なストーリー、膨大な情報量、「地球外少年少女」は、子供が楽しめるアニメではあるが、深く掘り下げると見えてくるものもある。伊瀬さんはオーディションを受けた際からある“確信”があった。
「この作品は絶対に面白い! オーディションの時から確信がありました。那沙は、子供たちとは違う立ち位置で、どう物語と関わってくるんだろう?と思っていました。オーディションで、監督から『重要なキャラクター』『二面性があるので、芝居をちゃんとできる人がいいです』と伺い、プレッシャーがありました。出演が決まり、うれしかったのですが、ここからが大変だ!という気持ちでした」
収録では、磯監督が自ら作品について詳しく説明したという。
「監督がブースにいらっしゃって、ここまで熱く語る作品はなかなかありません。キャラクターの細かい性格、今後の展開などについて教えていただきました。役者としてすごくありがたくて、熱量、思いを感じました。第1話から磯監督が大好きになりました。すごく分かりやすいんですね。那沙の演技はトライ&エラーの繰り返しで、正解が分からなくなることもありました。正直、難しかったです。自分の引き出しを最大限に使って挑戦させていただきました」
那沙は、宇宙ステーション・あんしんの看護師兼介護士で、月で生まれた登矢、心葉の主治医でもある。最初は、何を考えているのか分かりづらいが、何かがありそう……と思わせるところもある。
「那沙のせりふはウソか本当か分からないことが多くて。後々、本当はこうだった……ということが分かってきます。特に前半は本音で話していなくて、つかみどころがないんです。『子供なんて嫌い』と言いながら、子供を守る。言葉と行動が伴わないところがあるんです。最後も『地球人の3分の1が死んだ方がいい』と言っておきながら、心葉たちに選択を託します。自分の中でどう整理するのかが難しかったんです」
那沙は、絶妙なバランスが「難しい」のだろう。磯監督は、伊瀬さんに細かなニュアンスを丁寧に説明した。
「実は私だけ監督から先のシナリオをいただいていたんです。映像はどうなるんだろう? 那沙の気持ちはどうなんだろう?と頭が追いつかないところもありました。完成した映像を見て、そういうことだったんだ!と見えてきたこともあります。難しい役なんですよね。尺の都合でカットしたシーンもあるようですので、できるのであれば12話くらいになったものも見てみたいです。今でも100億満点の面白さなのですが、さらにすごい作品になりそうですよね」
「映像が完成するまでは自分の演技が正解だったか不安もあった」という伊瀬さんだが「SNSで反響を見るのが楽しいんです。『那沙はいいキャラクターだね』と書かれているのを見かけて安心しています」と笑顔で話す。
実業家の前澤友作さんが日本の民間人として初めて国際宇宙ステーションに滞在したことも話題になるなど、日本でも宇宙が再び注目されている。伊瀬さんも宇宙に興味があるようだが……。
「『インターステラー』『オデッセイ』とか映画でも宇宙ものを見るのが好きです。前澤(友作)さんが宇宙に行って、すごい!とは思いますが、覚悟しないと行けないですよね……。飛行機に乗るくらいの感覚で行けるのなら、行ってみたいです。宇宙に行った人の『地球は本当にキレイ。地球を汚してはいけないと感じた』という話を聞いて、各国の偉い人は宇宙で会議をした方がいい!と思っています。争っていることがおかしいと思う。限りある資源をみんなで分け合って、協力しないといけない。大事なことですよね」
「地球外少年少女」をきっかけに宇宙に興味を持つ人も増えるはず。
「磯監督が温め続けてきた待望の最新作です。ストーリーもすごく面白いですし、こういう未来がくるんじゃないか?というワクワク感が詰まっています。ハラハラドキドキする展開もあります。ぜひ皆さん、登矢たちと一緒に冒険していただければ! 大人はもちろん、子供も楽しめる作品です。今見ても面白いし、何年たっても色あせない作品になっています」
伊瀬さんら声優陣の熱演が光る「地球外少年少女」をぜひ堪能してほしい。
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