パリピ孔明:“軍師”置鮎龍太郎 本渡楓に「付いていこう!」 二人はパリピ?

「パリピ孔明」に出演する本渡楓さん(左)と置鮎龍太郎さん
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「パリピ孔明」に出演する本渡楓さん(左)と置鮎龍太郎さん

 2020年に「次にくるマンガ大賞」のウェブマンガ部門「U-NEXT賞」に選ばれたことも話題のマンガが原作のテレビアニメ「パリピ孔明」が、4月5日からTOKYO MX、MBSほかで放送される。三国志の英雄にして天才軍師・諸葛孔明が渋谷に転生し、歌手を目指す月見英子の歌に心を打たれ、自ら軍師になることを申し出る……という斬新なストーリー。本渡楓さんが英子、置鮎龍太郎さんが諸葛孔明をそれぞれ演じる。本渡さん、置鮎さんにアフレコ、互いの印象などについて聞いた。

ウナギノボリ

 ◇パリピじゃないけど!? 本渡楓は昭和に憧れ

 --作品の印象は?

 置鮎さん タイトルがすごく華々しく、孔明がパリピの中で軍師になっていきます。楽しい作品です。

 本渡さん パリピの意味も孔明の意味も分かるのですが……どうなるの!?と想像がつかなくて。原作を読んでみると、ハロウィーンまっただ中の渋谷から始まり、孔明がこんなになじむんだ!?と違和感なく進んでいくのが面白かったです。

 置鮎さん ハロウィーンだから「コスプレだ!」となるのがよかったよね。

 -ーお二人はパリピですか?

 置鮎さん パリピでは全然ないんですけど、普段から派手めなものを着たりします。通じるところはありますね。鞄も黒字にピンクのドットだったり、ピンクの靴を履いたり。

 本渡さん ピンクのイメージがあります!

 置鮎さん 林家ペーパーさんじゃないよ! でもピンクを着ますね。よく言えばビビッドです。

 本渡さん 私はパリピとはかけ離れていると思うのですが、服はカラフルなもの、原色寄りが好きです。髪色はパリピっぽい時代がありました。毛先を真っ白にしたくらいしかないです。内面はパリピじゃないです。

 --孔明は現代日本に転生しますが、転生するならどんな時代がいい?

 置鮎さん 孔明さんは群雄割拠の時代から来ますが、平和な時代、生死に関わらない環境がいいですね。現代日本で大丈夫です。

 本渡さん 現代じゃなければ、レトロなものがある昭和とか。

 置鮎さん 僕、昭和なんですけど……。

 本渡さん ……すみません!

 置鮎さん 平成の人だもんね? 僕はもう仕事をしていたわ(笑い)。

 本渡さん そ、そうですね。レトロがブームで、カプセルトイでもレトロなものを集めたりしています。巾着とか、お花の絵が描かれたグラスが流行していて、可愛いんです。

 置鮎さん 昔、自宅にあったよ。使ってた使ってた。

 ◇朗らかで優しい置鮎龍太郎

 -ーキャスト発表の際、置鮎さんは「実は孔明を担当するのは初めて」とコメントしていました。

 置鮎さん 司馬懿、司馬師はあるんですけどね。蜀だと馬超、馬謖、呉は周瑜……と。馬謖は(孔明に)斬られる方ですね。

 本渡さん 馬刺し!? 何の話やら!? 英子と同じくらい「三国志」が分からないんです。英子の気持ちになりました。

 置鮎さん このマンガだけでは分からないこともあるからね(笑い)。僕もゲームで覚えていきました。「パリピ孔明」作品のナレーションをやっている増谷康紀君は「三國無双」のナレーションをしています。「本物だ!」となります。

 --演じる際に意識したことは?

 置鮎さん タイトルの通りパリピなのかな?と思ったら、真面目です。仕える人を見つけて、覚悟を決めるのが速くて、潔さがありますね。「しっかりしなきゃ!」と思って演じていたのですが、「主が英子なので、自分が先生にならないように」というディレクションをいただき、そこも意識しました。

 本渡さん 私からしたら英子はパリピに見えるのですが、知れば知るほど私に近いものがあるように見えてくるところもありました。例えば、やりたいことがあるけど、自分に自信を持てなかったり、根っからのポジティブではなく、ひたむきに「夢を諦めたくない!」とキラキラしていたり。自分も「こうありたい!」と思う女の子ですね。演じる上では「ギャルっぽく」「ギャルっぽいテンション感で」とアドバイスをいただきながら、声が高くなりすぎないようにしていました。英子は心の面も歌も成長をする子です。私も一緒に悩んでいたのかな? 挑戦のある子でした。

 --お互いの印象は?

 置鮎さん ちゃんと絡みがある役は初めてで、新鮮で緊張しつつ収録しました。分散収録なので、2人で録(と)ることが多く、僕はお仕えする立場なので「付いていこう!」という気持ちでした。

 本渡さん 孔明さんはどっしりしていて、ブレません。いつか私もブレないお芝居をできるようになりたい……と思っていました。

 置鮎さん 僕はブレブレなんですよ。(本渡さんは)すごくしっかりされているので、安心していました。

 本渡さん 私がディレクションをいただいている時、お待ちいただくことがあるので「お待たせしたくない……」という気持ちでした。そんな時に「お疲れ~」と朗らかに接していただき、救いになっていました。本当に優しい方です。置鮎さんは軍師です!

 --福島潤さんが演じるオーナー小林もインパクト大です。

 置鮎さん 元々のキャラクターがたっていますが、福島さんが演じることで、よりキュートになっています。愛されキャラです。

 本渡さん オーナーはヒロインですよね。可愛いです。

 置鮎さん おっさんだけど!

 本渡さん キラキラしています。英子に対しては親目線だったり。

 置鮎さん あんなにこわもてなのにね。

 ◇96猫の歌にシビれる!

 --英子は、本渡さんが演技、96猫さんが歌唱を担当するダブルキャストです。2人の声が似ているようにも聞こえます。

 本渡さん 96猫さんと対談をさせていただく機会があったのですが、お互い英子の印象、解釈が一致していたんです。受け取るものが近かったのかもしれません。

 置鮎さん すてきですよね。

 本渡さん 中学生の頃から96猫さんが好きだったんです。格好いい女性という印象を持っていて、英子の歌を楽しみにしていました。表現にシビれました。私のお芝居を聞いて調整していただいたみたいなんです。本当にすてきなんです!

 --作品に込められたメッセージをどのように受け取った?

 置鮎さん 英子は、周囲の人に背中を押され、自分で道を見つけ、前に進んでいきます。自分で前向きに前進できる方もいらっしゃるけど、誰かに背中を押してほしいと思っている人もいます。そういうメッセージを感じました。

 本渡さん 英子は、仲間が増え、仲間にはそれぞれの得意分野があります。みんなに支えられ、ハッピーになっていきます。「誰かに頼っていいんだよ!」と感じていただければうれしいです。

 「パリピ孔明」は、タイトルがふざけているようで、意外に深いメッセージがあるのか!? 96猫さんの歌など見どころ満載のアニメになりそうだ。

 ※クレジット(敬称略)

 本渡楓 ヘアメーク:you▽置鮎龍太郎 ヘアメーク:松井祥子(アッドミックスビー・ジー)、スタイリスト:原田幸枝

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