Free!-the Final Stroke-:鈴木達央 新作劇場版は「明日へ続くフィルム」 イベントに島崎信長、細谷佳正、代永翼、平川大輔も

「劇場版 Free!-the Final Stroke-」の後編の舞台あいさつに登場した(左から)代永翼さん、鈴木達央さん、島崎信長さん、細谷佳正さん、平川大輔さん(C)おおじこうじ・京都アニメーション/岩鳶町後援会2021
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「劇場版 Free!-the Final Stroke-」の後編の舞台あいさつに登場した(左から)代永翼さん、鈴木達央さん、島崎信長さん、細谷佳正さん、平川大輔さん(C)おおじこうじ・京都アニメーション/岩鳶町後援会2021

 水泳をテーマにしたアニメ「Free!」の新作劇場版「劇場版 Free!-the Final Stroke-」(河浪栄作監督)の後編の公開を記念した舞台あいさつが4月23日、MOVIX京都 ドルビーシネマ(京都市中京区)で行われ、七瀬遙役の島崎信長さん、橘真琴役の鈴木達央さんら声優陣が登場した。鈴木さんは、同作を「明日へ続くフィルム」と表現し、思いを語った。

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 鈴木さんは「作品の中に出ているみんなもそうだし、それを支えたり、作り上げてきた我々もそうだし、見ていただいた皆さんにもつながるような、明日へ歩くためのフィルムかなと。それが皆さんに伝わったらうれしいし、その一歩に『Free!』がなったらいいなって思いますし、そのきっかけが日常にあふれる水の音だったら幸せだなと思います。これが完成なんだな、これもまた始まりなんだなってとても思える瞬間が今です。本当にありがとうございました」とコメント。

 鈴木さんは、後編が公開され、「見た後に感想が分からなくなるような思いがあって」と話し、「マイナスなことではなくすごくポジティブな、いろいろな感情がミルフィーユみたいに重なっていって、『日本語でなんて言ったらいいんだろう?』という感覚になりました。それが、皆さんにどう伝わるのかなって思いましたし、とてもいい形で心に残ったらうれしいなってふと感じました」と語った。

 イベントには、山崎宗介役の細谷佳正さん、葉月渚役の代永翼さん、竜ヶ崎怜役の平川大輔さんも登場した。平川さんは「前編の舞台あいさつの時に『最後のターンをついにしました』と話していたんですけど、彼らの人生とか、彼らの水泳はこれからもずっと続いていくんだなと。まだまだ道が長く長く続いていくんだな、みんなの気持ちの中や僕らの気持ちの中で『Free!』は、夏は終わらないんだなと感じました」と話した。

 代永さんは「『Free!』の物語としてはこれで終わりますけども、平川さんが言うように彼らの道は続いていきますので、またどこかで交わる瞬間があるかもしれないし、別々の道を歩む瞬間があるかもしれないし、1期から見ていただいている方には本当にそう感じてもらえる作品になっています」とコメント。

 細谷さんは「宗介は肩を故障しました。僕も声帯を故障させた時期があります。自分が故障から完全に回復するには、3年以上、4年未満くらいの時間が必要でした。当時の感覚を監督に伝えたことがあります。実際に故障を体験している人間の言葉なので、監督は黙って僕の話を聞くしかなかった。今回のエンディングはその時の自分の意見が反映されていると勝手に思っています(笑い)。故障から回復までの時間が丁寧に描かれていました」と語った。

 島崎さんは、自身にとって「Free!」は「アニメのキャラクターとか作られた世界とかじゃなくて、完全に僕たちの中で生きている人たちなんですよね」と話し、「あくまで彼らの人生の一部をこうやってフィルムに切り取ったものがあるだけで、彼らもあっちで生きてるんだと思うから、終わりなんじゃなくて彼らの人生が楽しみだし、ずっと僕の中にも生き続けていくから寂しくないんだなと。こんなに希望あふれる、すてきなこれからを予感させてくれるものを見せてもらいました。代わりがいないから、こんなに長い間愛してもらえるんだなって。そんな作品に関わらせてもらったこと、本当に幸せだなって思います」とファンへの感謝の思いを語った。

 「Free!」は、京都アニメーションのライトノベルレーベル「KAエスマ文庫」で発売されたおおじこうじさんの「ハイ☆スピード!」が原案。水泳好きだった高校生の七瀬遙が仲間と共に水泳部を設立し、ライバルとの戦いを経て、泳ぎへの情熱を取り戻していく……というストーリー。テレビアニメ第1期が2013年7~9月、第2期が2014年7~9月、第3期が2018年7~9月に放送された。

 新作劇場版は前後編で、前編が2021年9月、後編が4月22日に公開された。

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